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2018年12月18日 (火)

【加筆編】校章による統合新設校ペアリングの試み:13(富士見中学校・湯沢翔北高校)

(承前)

今回は少し古いところに舞い戻って、シンプルめな線描タイプからワンペア。

長野県諏訪郡富士見町
富士見町立富士見中学校
校章
奥野和夫(神奈川県:グラフィックデザイナー)
富士見中学校

◇2010年1月 発表
◇2010年4月 富士見高原(こうげん)中学校・南中学校の統合により開校

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町名の由来である[富士山]を町花[すずらん]で囲むことにより、地域社会とともにある中学校の姿、唯一の中学校である一体感を表しています。
富士山は心身ともに健全に成長する姿を、すずらんの花は郷土愛や地域とのつながりを象徴しています。
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「基本となる校章は白黒とし、色は使用する物に合わせ適宜、配色します」とされていて、Do's & Don'tsだらけのデザインマニュアルでガチガチに縛り付けるよりなんぼか良識的じゃんと思ったりはします。このことを考えたのが奥野だったのか制定側だったのか、そこを知りたいものである。
しかし何やら昭和感たっぷりテイストなのは、モノクロであるとか左右対称であるとかの理由だけではないはず。やはりおそらく、ベタ面を用いず太い輪郭線だけで構成されていることから受ける印象でもあると思う。

4月5日の開校式後、4月24日に改めて挙行された開校記念式典には奥野も招かれ、晴れがましく壇上からスピーチを述べた。どんなこと話したんでせう(微伏線)。

もう1点、翌年開校のこれもいっとこうか。

秋田県湯沢市
秋田県立湯沢翔北高等学校
校章
奥野和夫(神奈川県)
(補作)青木隆吉(元 秋田公立美術工芸短期大学教授:秋田県デザイン協会会長)
湯沢翔北高校

◇2010年12月 制定
◇2011年4月 湯沢北高等学校・湯沢商工高等学校の統合により開校

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湯沢の頭文字[y]と翔北の頭文字[s]を、また翔のつくりの部分である「羽」の形と「北」の字が連想されるように組み合わせており、大空を飛ぶ[鳥]の姿を描き、生徒が湯沢の地から世界へ、たくましく羽ばたく様子が表現されています。
色は、鳥の頭と左の[羽根]の部分が[えんじ色]で創造力を、右の[羽根]から下の部分が[青色]で実践力を象徴しています。
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うーん、高校の校章とはちょっと思えん。どこぞの新興国のAirforceのEmblemみた〜いである、パイロットのカッコイイ軍服の腕のところについてそうな。

この学校の開校式は開校から半年経って10月1日に行われ(東日本大震災の影響もあったのだろうか)、やはり奥野は出席した。こちらは同校サイトの「学校からのお知らせ」に、「校章図案作成者 奥野和夫氏のお話」の概要が残っている。「校章に込めた思い」っちゅうやつです。

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「[雪の結晶]が空から舞い降り、そして結晶が上昇気流の風に吹かれ、再び天高く舞い上がり、[鳥]の姿となっていく・・・」このような情景をもとにデザインをスタートさせました。
単に[y]と[s]を組み合わせただけでなく、翔北の「翔」や「北」の字をyとsに融合させた形を考えました。
左右に広がる鳥の[翼]の部分は、「翔」の字のつくりの「羽」の形、そして「北」の字を連想させるデザインにしています。ですから、翼の腕の下の[羽根]は、左右2枚ずつでなければいけませんでした。
湯沢翔北という学校名がなくても、この校章を見ただけで学校名が思い浮かぶような校章を考えたつもりです。
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ふむ、なかなか重層的です。しかしなあ、ううむ。「鳥」だの「翼」だの「翔」だのって、学校モノにしこたま見られるネタだからなあ。
ふと思いついて調べてみると、愚blogの本Series記事のうち、「鳥」の字が入ったものは今までに254本(つまりこの記事で255本目;以下同様)、「翔」の字は69本、「翼」の字は57本ある。「鳥」は「鳥取」の地名にも使われているから嵩上げされてるところはあろうけど、ま、大体の傾向はそんなもんか。

で、この高校、例えば前に挙げたこことイニシャルが一致するんですね。

【2018.10.06「校章による統合新設校ペアリングの試み:8」】
神奈川県横浜市栄区
神奈川県立横浜栄高等学校
校章
奥野和夫
〔2008年12月決定〕
横浜栄高校

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横浜の頭文字[Y]の形を成長する[双葉]と鳥の[翼]に見立て、「きらめく」「ときめく」「はばたく」を象徴しています。
また、翼が自らの力でおこす風を「栄」の頭文字[S]で描き、本校の生徒が互いに支え合いながら未来創造空間を築いていく様子を表現しています。
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ほらね。
つまりは両校の間で可逆反応を起こせそうだ。速攻で友好縁組しちまいなさい。神奈川と秋田、SquareとRound、案外好ましい効果を生むんじゃないの。

(続く)

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