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2018年12月16日 (日)

【覚え書き】「ご当地ナンバー」なるものについて:14(横須賀ナンバープレートサンプル)

(承前)

今度は死屍累々たるボツネタについてひとくさり。今回も意地悪&上から目線で潰してまいります。

ご当地ナンバーの実験場とされた感のある千葉県に比べ、神奈川県では一貫して音無しの構え。これは一つには「湘南」が1994年から導入されていて、「横浜」との二枚看板が既に揃っていることも大きいだろう。あとは「箱根」ぐらいですかね(笑)。
しかし県内のナンバープレート事情たるや、足柄下郡の箱根町、真鶴町、湯河原町はその「湘南」、かと思うと鎌倉市や逗子市、三浦郡葉山町は「横浜」。ややっこしい、てか納得性低い。

だから一時は鎌倉市も「鎌倉」を検討したりしてたらしい。しかし今は浦安市同様の理屈を用いて静観しているようです。

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自治体単独で申請することができるのは、対象地域内の登録自動車の数が10万台を超えている場合に限るとなっています。鎌倉市内の車両保有台数は平成29年2月時点で、50,249台(出典:神奈川県自動車販売店協会ホームページ)であることから、現状では、鎌倉市単独で申請することはできません。
引き続き、更なる条件の緩和など、国における動向を注視してまいりたいと考えております。
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変なの。だったら逗子や葉山と組みゃいいジャン。「知床」を見習え(cf.「11」)。ま、湘南<鎌倉 という神奈川県民的ランキング概念も働いているんでせう。

他方、こんな話もあった。

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(2017.11.16 神奈川新聞 抜粋)

横須賀市は15日、「横須賀ナンバー」の導入について市民と事業所にアンケートを実施したところ、反対意見が多かったため導入を見送る、と明らかにした。市民の反対理由で最多だったのは「(現在の)横浜ナンバーが良い」。上地克明市長は「99%賛成だと思っていたのでショック」と肩を落とした。

アンケートは市民1544人と市内事業所447が回答。市民は賛成(48.3%)が反対(33.8%)を上回る一方、事業所は反対(47.0%)が賛成(38.9%)より多かった。
主な意見は、賛成が「横須賀が好きだから」「横須賀のアピールにつながる」、反対は「横浜ナンバーがかっこいい」「今のままで何の不便もない」などだったという。
上地市長は会見で「大変意外で驚きを禁じ得ない」と落胆した様子。「非常に残念だが時期尚早だった。今後は市民が横須賀に誇りを持ってもらえるようなまちづくりを進めたい」と話した。

〔後略〕
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いいえ、時期が遅過ぎたのよ。山口百恵やダウンタウンブギウギバンドが活躍していた時代はもう遠いの。同市長は上地雄輔氏の父君であらせられます、はい。当年取って64歳。親子揃ってwell-madeなおバカの演じ方がわかってらっしゃる
予めデザインサンプルまで用意しといてアンケートを取ったというのにね。

神奈川県横須賀市
横須賀ナンバー 導入検討アンケート用サンプル
横須賀ナンバープレートサンプル

「♪ポルトガル人が 長崎へ〜〜〜」でカステラを伝えた時みたい。横須賀で<黒船来航>じゃいろいろ差し障りがあるでしょうよ。<よこすか海軍カレー>や<自衛隊>なんぞじゃもっとマズかろうが。

市長さん、長崎県平戸市か、せめて「黒船祭」やってる静岡県下田市にでも売り渡しなさいよ、このデザイン。そうすりゃ[船]の意味合いも変わってくるから。

複数県にまたがるという意味で「富士山」に次ぐ2例目(となるはずの)、「渡良瀬」も注目度は高かったようであるが。

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(2018.02.16 東京新聞)

足利市は十五日、群馬県桐生、みどり両市とともに検討してきた自動車の図柄入りご当地ナンバー「渡良瀬」の導入を見送ると発表した。一月に市民の意向を調査し、群馬二市で「渡良瀬」より現行の「群馬」ナンバーを支持する回答が多かったことを受けて、三市で協議して判断した。
意向調査では、桐生とみどり両市はともに「群馬ナンバーのままがよい」という回答が40%台で、「渡良瀬ナンバーを希望する」は20%台だった。足利市は「渡良瀬ナンバーを希望する」が38%、「とちぎナンバーのままがよい」が26%、「どちらでもよい」が36%だった。
国土交通省が示した導入基準では、単独の自治体ならば登録自動車台数が十万台超で「地域住民の合意形成が図られていること」などの要件を満たすように求めている。約七万二千台の足利市は、他の自治体と合同でないと導入できない。
足利市の担当者は「渡良瀬という名称が足利市民にとってなじみ深いことは分かったので、今後のシティープロモーション、観光振興につなげたい」と話した。
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そう。多分こちらには、栃木県<群馬県 という秘かな北関東的格付け意識が影響していると思う。
記事を補足すると、2017年5月に発表された緩和後の基準「概ね5万台超」には「対象地域に複数の自治体が存在すること」という縛りが付加されているから、7万台以上あっても足利市は単独では実施できない。かくなる上は、どっか弱小な自治体一つでいいから栃木県内でつるんで、第4弾(if any)を狙う望みが残されているということかもしれない、何かと面倒な「県またぎ」から軌道修正してさ。
でもほんとの課題は台数のことではなくて、賛成率の低さです。横須賀市より有意に低いもんねえ

ま、そこんとこうまくやって内部での合意形成に漕ぎ着けたとしても、『「渡良瀬」≒栃木県』が妥当かつ説得力あるものかどうかはまた別の問題ですけど。トロッコ列車の「わたらせ渓谷鉄道」だって、群馬県桐生市から県境を縫うように渡良瀬川沿いを登っていって栃木県日光市の足尾辺りに到るのだし。(でも日光市は日光市で「日光」を狙っている!)
結局は各自が「渡良瀬」の3文字にどれほど価値を見出すかということなんだろう。緩和基準も「相当程度の知名度」と釘を刺している。

(続く)

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