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2018年12月22日 (土)

【覚え書き】「ご当地ナンバー」なるものについて:15

(承前)

いと珍らかなる「東美濃」などいふもありけり。

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(2018.04.24 朝日新聞 抜粋)

放送中のNHKの連続テレビ小説「半分、青い。」は岐阜県東部が舞台。「東濃」と呼ばれ、古くから中山道の宿場町が栄えた歴史ある地域だ。ドラマは架空の街「東美濃市」で物語が進む。
「『東美濃』の魅力が毎日発信されます。チャンス到来」と、期待するのは、この地域で最も人口が多い岐阜県多治見市の古川雅典市長。同市や中津川市など7市町と商工会議所で協議会をつくり、現行の「岐阜」から「東美濃」ナンバーの導入を目指している。

〔中略〕

岐阜県東部では、中津川市に27年開業予定のリニア新駅が設置されることもあり、観光・地域振興を図ろうと、沿線自治体からご当地ナンバー構想が浮上した。「信長、秀吉の時代から『美濃を制する者は天下を制す』と言われる。『美濃』ブランドは全国に通じる」との声があがり、「東濃」ではなく、あえて「東美濃」ナンバーとすることにした。

〔後略〕
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ああ、死ぬほどくっだらねー。NHKと信長、秀吉頼みかよ。リニア新駅ができれば天下取れるのかよ。結局、(今回は)ボツ。朝ドラが終わっちゃった今、第4弾以降でこの名が再び浮かび上がることはあるまいて。

年明け頃からの経緯は次のようになる。

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(2018.02.16 Response 抜粋)

ご当地ナンバー、住民の反対33% vs 賛成22%で実現推進を決議…東美濃
東美濃ナンバー実現協議会は16日の会議で、ご当地ナンバーの賛否を住民アンケートで問い、「東美濃」ナンバーの推進を全会一致で決めた。
東美濃ナンバー導入に取り組むのは、岐阜県多治見市、中津川市、瑞浪市、恵那市、土岐市、可児市、御嵩町の6市1町と商工・観光関係団体。現在は「岐阜」ナンバーで、実現すれば「飛騨」に続く3番目のナンバーとなるが、課題は「東美濃」の地名に知名度が低いこと。地元の岐阜新聞が「東美濃ナンバー反対6割 住民の意識醸成課題」と報じるほどだ。
そこで同協議会は「東美濃ナンバー」の賛否を問うアンケートを、該当地域の住民1万人と、商工会議所・商工会の事業者668者を対象に1月に実施。その結果を同日公表し、それをもとに推進を決めた。
ただ、住民アンケートでは「賛成」23%、「反対」33%。アンケートは賛否を5段階で問い「賛成」「どちらかといえば賛成」「どちらでもよい」「どちらかといえば反対」「反対」の1つを選択する形式だが、どちらかといえばという消極的意思表示を加えても、住民意識は反対が多かった。一方、事業者アンケートでは「賛成」47.9%、「反対」23.6%と、賛成が上回った。
「協議会の決定を尊重し、県への申込み手続きを進める」と、協議会に出席した古川雅典多治見市長は述べた。

住民アンケートでは反対が賛成を上回る中で、推進が決まったのはなぜなのか。協議会事務局の多治見商工会議所は、住民と事業者で賛否が分かれた結果と決議について次のように説明した。
「ご当地ナンバーは住民の意識形成が条件に盛り込まれているが、過去2回の協議会で実現に向けた基準を定めて、それに沿って推進が決まった」
アンケートで反対が過半数を上回らない限り、ナンバー実現を目指すという基準だった。
多治見市は今後の課題について、こう話す。
「地域振興、観光振興という目的のために東美濃ナンバー推進はある。ナンバー導入ありきではなく、少なからずある反対に対してなぜ推進するのかを説明し、理解を求めたい」
協議会は、ナンバー申請の手続きと平行して、4月をめどに、東美濃ナンバーに描く図柄の選定方法などについて議論を進める予定だ。

〔後略〕
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確かに「反対が過半数を上回らない限り実現を目指す」と書くと、かなり突飛なルールだと思える。「賛成が過半数とならない限り(合意形成があったとは言えず、)断念する」というのが普通だろうから。「伊勢崎」だって、アンケートで一応は賛成が過半数を取っていたわけで、それでも諦めた。
しかしこれも、「(今は過半数の賛成を取れていないが、)地域の合意が形成されるまで、実現を目指して尽力していく」と考えれば割とフツウな感じになっちゃうので、ネットメディアが扇情的な見出しをつけて報じるほどのことではないかもしれない。どこに力点を置くかというだけの問題かも。(とはいえ、その状況で「推進決議」を取っちゃったのはやっぱちょっとマズいか。)

こうしたごちゃごちゃはそもそも、『対象地域において、地域住民の具体的なニーズがあること』という導入基準に関し、国土交通省が客観的な要件を示していないことに起因すると思う。「具体的ニーズ」「合意形成」を盾に取るのならば、どういう場合にニーズが存在すると言い得るのか、賛否の割合はいかほどと捉えるべきなのか、Authoritiesが明確化するのは(一般社会の立場からは)当然のこと、ないしは合理的で望ましいことである。そこを国交省は「民意に任せる」とばかりに逃げてるんですね、しゃらくさい。国のお役人が判断を保留した事項を地方の小役人が云々できるもんか。そもそも、賛否がそれほど分かれることは想定されていたの??

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(2018.03.07 カーナリズム 抜粋)

【導入検討中】東美濃(岐阜県)
東美濃ナンバーは7市町の関係組織代表らでつくる「東美濃ナンバー実現協議会」が中心にすすめています。
しかし、1月のアンケート結果で可児市は東美濃ナンバーへの導入反対が多数のため、可児市議会では「東美濃ナンバー実現教会」から脱退宣言をしました。
2月19日の第3回協議会で可児市と再度協議をした結果、アンケートで反対意見が過半数を下回っていることをから、再度「東美濃ナンバー実現協議会」と共に導入にむけて協力していくことで一致したそうです。

〔後略〕
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だから、何なの?この記事のわかりにくさは。そして短い文章に2ヵ所のtypo、書いたらまず自分で読み直しなさいよ。「東美濃ナンバー実現教会」って何なんだよ。だからネットメディアって嫌。(もう1ヵ所、わかります?)

5月22日の国交省発表後も、水面下の動きは続いていたようだけれども。

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(2018.09.25 朝日新聞 抜粋)

〔前略〕

岐阜県東部の自治体などが、この架空の街の名と同じ「東美濃」のご当地ナンバー実現を目指していたが、24日断念した。住民アンケートで反対が多かったという。
「東美濃」ナンバーの導入をめぐっては、今年1月の住民アンケートでも反対多数だった。このため、岐阜県の多治見市など7市町と商工会議所で作る協議会は、周知期間を設けて9月に再度アンケートを実施。この日の協議会で結果が報告され、住民1万人のうち4175人から回答があり、賛成36.9%、反対61.1%だった。
協議会は「住民の合意形成がなされていない」と判断。国から申請期限を9月末まで延期することを認められていたが、申請しないという。
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賛成 vs 反対、むしろ前より差がついとるやんか。ここにきて命脈は断たれた次第。ご当地興しには別の方策を考えろ、ちゅうこっちゃな。

(ああ、今日もツルは機嫌が悪い)

(続く)

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