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2018年12月23日 (日)

【覚え書き】「ご当地ナンバー」なるものについて:16

(承前)

「ご当地ナンバー」を実施する上においては、台数基準を満たさねばならないとか、住民合意の形成を要するとかの縛りがあり、それぞれ様々なケースがあったわけですが。

2018年5月22日に国交省が第3弾の導入地域決定を発表する少し前、こんな記事が出ていた。

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(2018.05.09 withnews 抜粋)

〔前略〕

東美濃→反応いま一つ

〔中略〕

横須賀→支持広がらず
渡良瀬→支持広がらず

〔中略〕

飛鳥→台数足りず
軽井沢・佐久→譲らず
ご当地ナンバーを国に認められるには、一定の登録台数が必要です。市町村単独で登録台数が基準に満たない場合は、周辺との協力し、台数を満たさなくてはなりません。
奈良県では2013年に、4市町村が「飛鳥」ナンバーの導入を目指しましたが、周りに賛同を広げられず断念。
長野県では2006年、「軽井沢」と「佐久」が互いに譲らず共倒れになりました。

雪国魚沼→一部離脱
出雲→島根に愛着
一方、周辺市町村で申請しようとしたものの、理解が得られず、脱退する動きも各地で相次いでいます。
新潟県湯沢町など4市町村で検討していた「雪国魚沼」の導入を断念しました。住民アンケートをしたところ、いずれも現行の「長岡」への支持が過半数を占めたためでした。「雪国という言葉に暗いイメージを持つ人もいる」との声もあったといいます。
島根県出雲市などが申し込んだ「出雲」では、雲南市が検討を中止。アンケートで現行の「島根」支持が多数派で、「今の『島根』に愛着がある」といった声が目立ちました。

〔中略〕

江東→確実視
伊勢志摩→3度目の…
まもなく新たなご当地ナンバーが認められる見通しですが、確実視されているのが東京都江東区の「江東」ナンバー。現在は「足立」ナンバーですが、江東区の住民アンケートでは「江東」が約9割の支持を得ました。
周辺6市町と「伊勢志摩」を導入予定の三重県志摩市の担当者は「伊勢志摩ナンバーは過去2度、台数不足などで断念した。サミットで広まった名を再び全国に発信できる」と意気込んでいます。

旧自治省官僚で岐阜県庁に勤めたこともある長野県立大の田村 秀教授(行政学)は「成功した地域はアイデンティティーが明確で富士山や伊豆のように住民間でイメージが共有されている。合意ができるには時間がかかる」と話しています。
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この記述には、不勉強とそこはかとない底意地の悪さを感じる。

官僚出身の大学教授のコメントの取り方も超適当だし(こんな話では書いても書かなくても同じである)、既に書いたとおり「飛鳥→台数足りず」は過去の第2弾の時の話。この記事の書かれた時点で既に、国交省の条件緩和も、捲土重来を期するご当地の様々な動きも公表されていたのだから(素人のツルがちょちょっとネット検索をかけただけでも次々上がってきたもん)、妙です。「軽井沢・佐久→譲らず」なんて12年前の第1弾の時のこと。メディア的視点は感じないわな。

離脱という点では、「伊勢志摩」だって当初計画から度会郡大紀町や多気郡の多気町・大台町が抜けた後の7市町である。
これだからネットメディアってほんっと嫌。分析が表面的で不徹底にしてかつ恣意的(ツルが言うかね

結局、「江東」は○、「東美濃」と「横須賀」と「渡良瀬」は×。「雪国魚沼」も×で、ツルに言わせれば、「雪国という言葉に暗いイメージ」というよりむしろ「雪国魚沼という言い方にださいイメージ」を持った、「雪国」を地域興しに利用するのはもう沢山、というところもあったんじゃないかと思いますが。
まあいいじゃないの、ご当地の「長岡」ナンバーはこの10月から花火の図柄入りプレート(福添歩美の!!;cf.【その197】)をゲットできるようになったわけだし。ただし上越市・糸魚川市・妙高市にお住まいの方は2020年度中に「上越」ナンバーになってしまうから、歩美センセのデザインが手に入るのも今のうちです、お早めに!

その意味でもっと面白そうなのは「飛鳥」。例えば明日香村住民が今日新車を買うなら「奈良」で、図柄入りプレートは[桜]+[紅葉]+[五重塔]+[鹿]という、奈良としては至極伝統的な(つまり平凡な)デザインになるんですが、ちょっと我慢して2020年度まで待てば、そのマンネリイメージを打破してこれぞご当地「飛鳥」ならではな[朱雀]入りになる。これはなかなかな鼻先人参やねー、ま、お好きな方をどうぞ。

歴史と伝統を誇る名前では他に、「出雲」も結果的に○、「伊勢志摩」も○。「島根」や「三重」よりは確かにメジャーになった。しかしほんとに大事なのはそこら辺ではなく、「新しい名前に愛着を持ってもらうにはどうすればよいか」を考えることでしょ。今までのものに愛着を感じるのは当たり前の話で。

ついでに言うと、2年前の伊勢志摩サミットの神通力がどれほどあったか、そこは大いに疑わしいと思う。全国的にはむしろ伊勢神宮の式年遷宮(2013年;ご当地ナンバー的には第2弾の発表された頃である)や、鳥羽水族館のダイオウグソクムシNo.1個体の5年間絶食(2009〜2014年2月)、なんてニュースの方がよほどインパクトあったんではないかしら
もっともWikipediaには;

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三重県は2016年5月下旬に第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)が開催され、その終了直後の同年7月に「伊勢志摩ナンバー」導入を国土交通省に要望、翌年の第3弾募集のきっかけとなった。
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とあるので、その全国的な功績は大きい、という風に語り継がれていくんでしょうな、ご当地ではきっとww。

(続く)

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