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2018年12月 6日 (木)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その221:板柳町キャラ 名づけて あぷりん)

(承前)

 

前回の本編に引き続き、北日本からもう1点。こちらも盛岡の「つどりん」同様、今夏の作品です。8月末まで募集され、デザイン発表はやや遅れて11月上旬。塩崎一族、微妙に復活の兆し。

 

青森県北津軽郡板柳町(いたやなぎまち)
マスコットキャラクター
(愛称未定) → あぷりん
塩崎榮一
板柳町キャラ

 

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[りんご]の里、板柳町に住んでいる元気な女の子。リンゴと会話ができる。
夢は有名になってアイドルデビュー。
魅力いっぱいの板柳町をPRするため全国を飛びまわる。
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え、これが塩キャラ顔が微妙に変わってるし、[りんご]以外何にも盛ってないじゃんよ楽、し過ぎ(笑:トマトにも転用可)。[No.1ポーズ]を取る左手だけ大きく描かれたのもなんだか浅ましい。

 

町サイトを訪れてみると、ご当地は『日本一のりんごづくりの里を目指しています』、じゃなかった『日本一のりんごの里づくりを目指しています』なんだそうな。「日本一」はどこにかかるんでしょうか
・・・と思ってたら、11月29日午後2時からサイトがリニューアルされて、キャッチフレーズも『より豊かな、より快適な、より元気な「りんごの里板柳」をめざして』に変わってた・・・

 

採用の対価は町特産品のみ。定めしりんごやらりんごジュースやらりんごジャムやらゼリーやらパイやらが届いたことと思われます。しかし公募ガイダーの欲しいのは現金かさもなくば金券なのだよ、あくまで。ふるさと納税の返礼品になってそうな、でも実はどこでも買えるような「特産品」などではなく。そこを事前に察知して露骨に手を抜きやがったな(笑)。
それでも塩崎一族はご当地お隣の弘前市の工藤和久には採用の座を明け渡さなかったわけです。というより和久は実家がりんご農家とかで、そんな賞品にはおよそ食指が動かなかったのかもしれない。いやむしろ、「日本一」の板柳町に塩を贈るような真似はしたくなかったのか。それとも、制定側がそれを知って落としたのか。

 

手を抜いたのは榮一センセだけではなく制定側も同じだったらしい。デザインのガイダンスは「町らしさがあり」、「着ぐるみ制作が可能」、「フルカラー」ぐらいしか出ていなかったというユルユルぶり。かくて、「特徴のない町」的キャラの一丁上がりっす。

 

でもね、よろしい?[No.1ポーズ]はこないだまでの旧キャッチフレーズにあった「日本一」に呼応したものであろうことは容易に想像がつくけど、この言葉は新しいキャッチフレーズでは使わないことにしたんでしょ。(別に、同町がりんご日本一でなくなったわけではないようだが。)
その一方でキャラは「板柳だから当然りんごだよね」だけで走ってしまったのでは、なんにもならないのじゃないっすか?住民が今後の地域のあり方を考えるいい機会でもあったはずなのに。キャラが「魅力いっぱいの板柳町をPR」なんて言われても、その「魅力」というのがまるで伝わってこないんだよ、[りんご]がどうのこうのではなく。

 

それは制定側に骨太の戦略がないからです。もしあったのなら、まず戦略が策定されて、それに合致する形でのキャラクター募集・制定という流れになるはずで、上述の経緯はそこに沿っていないように思われる。そんなもの、多分公募ガイダーの考えるべき範疇を超えているだろうけれど(高柳順子あたりに訊いてみたいところではある;cf. 2013.02.19「三島宿、ひともとの柳いと高きぞありける:その3」)。
無論、アイテムをたんまり盛りゃあいいなんて言ってるのではない。逆に、盛りアイテムを([りんご]以外)取り去ってしまったらこれだけ平板/平凡なものになっちゃうデザインってどうなんだ、ということです。
ご当地は、青森県サイトにも過疎の町として載っているとは言いながら、人口約1.4万人、人口密度331人/km2、65歳以上が35.2%。隣接する弘前市や五所川原市(の南半分)との合併を選ばなかったのも、一つにはりんご産業があったからと考えられる。
現在は徹頭徹尾「りんごの里」に傾注しているけれども、少子高齢化がさらに進んで、あるいは海外のりんごが入ってきて(日本産りんごは国際競争力が比較的高いとされているものの)、りんご作りが立ち行かなくなったらどうするのか、できるだけ明確な形で提示しておかないとそろそろ間に合わなくなる。

 

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(2018.11.15 陸奥新報)

 

〔前略〕

 

キャラクターのデザインには県内外から58点の応募があった。町内の小中学生や町職員らの投票などにより、大阪市の塩崎榮一さんの作品に決まった。

 

〔後略〕
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おいおい、『町職員「ら」』とか『投票「など」』とかって、他に誰が何したんだよww。そんなところ(だけ)はえらく入念だった様子。因みに「1人5点まで」の縛りがあったので、悪くすると実質1桁の応募者だったかも・・・(借名分を本人分に名寄せしてカウントすれば)

 

ただ今、12月25日まで絶賛愛称募集中です。ただし今度は「1人1点」のみの制限つき。今度こそ借名が横行するのかしら?

 

ツルは予言する、「いたりん」という応募が最多になることを。でもそれは既に板柳警察署キャラの名前に使われている。かくなる上は警察キャラの方を「いたぽりん」に改名させてだ(笑)。そうすりゃ一番の話題にもなるだろう。しかしそれでも、お隣の鶴田町「つるりん」by 井口やすひさ(cf. 2013.07.03「頑張れ、爺ちゃん(婆ちゃんも可):上」)とのモロかぶりは解決されないんだよね。

 

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【2019.03.31 追記】

板柳町キャラ、愛称が03.25に「あぷりん」と発表されてます。
[アップル]と[りんご]のかけ合わせであるとか何とかです([アップル]と[プリン]と捉える向きもおありでしょうが)。
いやー、「いたりん」にはならなかったかぁ、残念無念(爆)。でもやっぱり隣町の「つるりん」との競合関係はそのままになったのネ。
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コメント

えー、ちょっくら速報ベースで。

板柳町キャラの愛称、03.25に「あぷりん」と発表された。[あっぷる]+[りんご]だそうな。
ああ、どこまでもリンゴ推し。

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