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2018年12月 3日 (月)

【加筆編】十文字家の一族:中段 ―― 謎の一部の解明と新たな謎の提示(もっくん・十文字学園 シンボルマーク・ロゴ・校章)

(承前)

十文字学園のデザイン関連の問題、過去に遡っていくとだんだん綻びが見えてくる。

実はこの学校にはもう1点キャラクターが現存する。「プラスちゃん」の前年、2013年11月に学園内公募で決定されたこれ。

埼玉県新座市
十文字学園女子大学
図書館キャラクター
もっくん
(作者不明:十文字学園女子大学短期大学部表現文化学科1年)
もっくん

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図書館にもぐる、本の世界にもぐる、という意味を込めて[モグラ]のキャラクターにしてみました。頭には、十文字に植えてあるイチョウの木をイメージして、[イチョウの葉]を飾りに生やしました。[本]が大好きで、いつでもどこにでも持って行っているという設定です。名前は、「ブック」と「もぐら」を合わせてみました。
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意外にキャラ立ちがきっちり利いてます、テンプレガイダーなぞの比ではない。「本の世界にもぐる」というのは、実際に本好きでなければ生まれてこない感覚だと思う。
はぁ、M.M.作品(候補 03)が[イチョウ]を盛ったのは、キャンパスにあるからとかAll-Season Typeにするためとかいうより、既存キャラに合わせる趣旨だったんやねきっと。取り敢えず一つ、謎解消。

さらにその前の年、2012年には学園創立90周年を迎えて4月にVIが更新されていた。

埼玉県新座市
十文字学園
シンボルマーク
ロゴ
山形季央(としお)(十文字学園女子大学客員教授)
十文字学園 シンボルマーク・ロゴ

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シンボルマーク
「人生の岐路でいつも前向きに出会いを生かす女性であってほしい」というメッセージを込め、また、十文字の[十]の文字のかたちから、デザインに「クロスロード」(岐路)を採用。学園と学生が一体であることを表現。

ロゴ
幼稚園から大学まで学園のすべての名称を同一書体で統一することで一体感を生み出す。ロゴは、質実で明るい校風を表現するためシンプルな書体にし、「クロスロード」の輝きを入れた。また、英字体も用意。
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言ってる意味がわからんっ、学園が岐路に立たされていることしかっ(爆)。そんなんでもって学生・生徒・幼児との一体感を示すというんかいっ(再爆)。ビジュアルはどちらも縦線と横線の交点を白抜きにしてあるのがミソです、錯視ネタみたく。
山形は元は資生堂本社宣伝制作部コーポレートデザイン戦略室長だったとかで、同月からここに招かれたばかりでこれらを考案した(よく考えるとそれもかなりスゴい)。つまり非公募の委嘱、ないしは内製。この時はキャラクターマーク(別に井口やすひさや駒井 瞭のゆるキャラ&丸ブーのなれの果てみたいなやつじゃありませんよ)やイメージカラー(深紅色)まで手がけている

ここでまた一つ謎が解けます。S.H.作品やM.I.作品に描かれたのはこの時の[シンボルマーク]だし、プラスちゃんの目とおへその[+]印も右側の[ロゴ]の作法に基づいているわけだ。

十文字学園女子大学キャラクター候補 14

十文字学園女子大学キャラクター候補 07

プラスちゃん

因みに校章は別に旧くからあって(つまりVI対象外)、創立者の一人「十文字こと」女史の家紋、[五三の桐]の陰紋に[十文字]を重ねたもの。ちょうどM.M.作品(候補 03)が[八重桜]に[十文字]を乗っけたように。

十文字学園
校章
十文字学園校章

十文字学園女子大学キャラクター候補 03

おっと、因果関係が逆か。
「桐華祭」の名も趣旨は同じだろう。とりわけ女子大にありがちな現象として、Apotheoseも進んでいると理解しました(それがApoptosisに転じなければよいが)。

これだけではない。同年には、以下のとおり新設学科のためだけにキャラクターが募集された。

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(2012.02.21 十文字学園 新座だより No.37 抜粋)

本学短期大学部は平成24年度に「表現文化学科」を新設する。これを記念して昨年、全国から「跳ぶ」を象徴する絵や文章などの作品を公募して「表現文化大賞」を開催した。今年行われる第2回目の公募は、3月から5月末まで受け付ける。詳しくは2月、短期大学部のホームページに掲載予定。感性を生かしたたくさんの作品をお待ちしている。

短期大学部 第2回「表現文化大賞」公募要項

部門
①表現文化学科のキャラクターを描く
②「再生」をテーマに、詩を書く

公募期間
2012年3月1日〜5月末日

対象
全国の高校生、本学大学生・短大生、本学全卒業生
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「再生」がテーマだったのは無論、東日本大震災と関係があるだろう(2011年の卒業式は延期を余儀なくされ、6月5日に挙行されている)。

キャラクター部門の入賞者は次のとおり。

(優秀賞)
面来小百合(表現文化学科1年)
丸山怜華(文学科国語国文専攻2年)

(準優秀賞)
ヨウ キョウミン(文学科国語国文専攻2年)

画像は公表されていない。その後どのように活用されたのかも全くの謎。最高賞を得た面来は募集開始時にはまだ入学していなかった、というよりその時点では「表現文化学科」自体が設置されていなかったことがわかる。

驚くなかれ、同時期にはこんなキャラまで登場した。

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(2012.02.21 十文字学園 新座だより No.37 抜粋)

本学では、平成23年度冬期も引続き東北の被災地復興に配慮。さらに、停電を防ぐためにも、無理のない範囲での節電が求められていることから、省エネ推進プロジェクトがオリジナルキャラクター「もこやん」を使用した節電ハンドブックを制作。全学生および教職員へ配布し、節電キャンペーンを行っている。ハンドブックでは、冬の電力使用事情をはじめ、節電を意識した教室の使用方法、暖かく過ごすためのちょっとしたアイデアなどを紹介している。
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もこもこしたヒツジのキャラです(画像省略)。

謎は一層深まる。ああ、ゆるキャラ全盛の時代だったのねえとか、キャラ好き知事の率いる埼玉県のことだからねえなどと思う一方、この乱発ぶり、ゆるキャラブームに乗っかった人気取りの施策でしかなかったのかとも思います。結局、何が残ったのだろうか。

(続く)

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