【加筆編】ゆるキャラ City Promotion?(四日市ナンバープレート)その2
(承前)
結局、入賞5点中に「こにゅうどうくん」をあしらったものは3点あったわけだ。
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(2018.12.22 中日新聞 抜粋)
〔前略〕
デザインを手掛けたのは四日市四郷高三年の渡辺七海さん(18)。子どものころ、車からよく工場夜景を見る機会があり、「自分の一番印象に残っているものを描こうと思った」と説明。[工場夜景]が反射する[海]の様子を表現することにこだわったといい、「車を持つことになれば図柄入りナンバープレートを付けたい。四日市の良さが伝わればいいな」と話した。
〔後略〕
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でも、あれ、こにゅうどうくんのことには触れられてない・・・。まあそれはいいでしょう。しかし。
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(同上)
〔前略〕
交付手数料の額はまだ決まっていないが、すでに導入している他の自治体ではモノトーンで七千二百〜七千四百円前後、フルカラーでは八千二百〜八千四百円前後で、市担当者は「同程度の料金になると思われる」と説明した。
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そのうちの半分程度はこにゅうどうくんに対して支払われるようなもんネ(意地悪上等)。
結果を受けて市長サン曰く;
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(2018.12.22 伊勢新聞 抜粋)
〔前略〕
森市長は「高校生からの募集だったが、工場夜景が多かったのが印象的で、『こにゅうどうくん』が愛されていることも実感した。決定した図柄入りナンバープレートを付けた車が全国を走り回ることが、四日市のシティプロモーションになるし、市民の誇りの醸成につながっていくと考えている」と語った。
〔後略〕
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などと好き勝手をおっしゃってますが、ふと、例のこにゅうどうくんの不始末はこの図柄入りナンバープレートの装着率を下げこそすれ、ご当地の「シティプロモーション」とやらに資するものではないと思ったりもする。
以下、諸々の小ネタをあげつらいますと。
同市サイトの「2018.12.21 四日市市記者会見資料」のページ(http://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1545198994311/index.html)には、当初;
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【最優秀賞】
渡邉七海さん(四日市四郷高等学校3年) 「夜に輝くコンビナート」
【優秀賞】(受付番号順)
久保 仁さん(四日市農芸高等学校2年) 「夜に輝くコンビナート」
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と記載されていた。今は訂正されてますが(^_-)、つまりは凡ミスしてたわけです。
本公募でもう一つひんやりくるのは発表タイミング。サイトには;
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・12月17日:国土交通大臣宛ての「地方版図柄入りナンバープレートの図柄に関する提案書」を、中部運輸局自動車技術安全部管理課に提出
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とあり、これは11.10決定 → 12.17国交省提出 → 12.21発表と進んだことを意味する。なぜ1ヵ月以上も眠らせ、かつ国交省提出後の発表としたのだろう?私見では、常識的には発表 → 提出の順番ではないかと思うのだけれど、お上への提出まずありきなんですかね??(ツルのお仕事的にいうと、新株発行の取締役会決議の際には、通常の適時開示案件と異なり、東京証券取引所への発表資料のファイリングより財務省関東財務局への有価証券届出書の提出が先行する、というのに似た感じ。これを逆の順番でやると、「届出前募集」として金融商品取引法違反に問われます)
しかし、上述のゆるキャラグランプリ組織票あれこれのことを考え合わせると、「もうお上に出しちゃったもーん、悪しからず」を狙ったものではなかったかと勘繰ったりする。ああ、ツッコミどころ、満載。
しかし一番面白かったのは、さるBBSで;
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強引に割り込んできたのが四日市だったらちょっとアレですね。
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と書き込まれていたことで、これには吹き出しちゃいました。確かに、こっちもアクセルを目一杯踏み込んでしまうかも。
♪交差点では隣の車が ミラーこすったと
怒鳴っているから あたしもついつい大声になる
馬鹿にしないでよ
こにゅうどうくんの せいよ
人生の破滅を招くナンバープレート、あな恐ろし。
― Inspired by「プレイバック Part2」山口百恵(1978.05.01リリース:作詞 阿木燿子:作曲 宇崎竜童)―
(続く)
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