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2019年1月

2019年1月27日 (日)

【加筆編】ゆるキャラ City Promotion?(四日市ナンバープレート)その2

(承前)

結局、入賞5点中に「こにゅうどうくん」をあしらったものは3点あったわけだ。

四日市ナンバープレート

四日市ナンバープレート(稲葉案)

四日市ナンバープレート(杉浦案)

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(2018.12.22 中日新聞 抜粋)

〔前略〕

デザインを手掛けたのは四日市四郷高三年の渡辺七海さん(18)。子どものころ、車からよく工場夜景を見る機会があり、「自分の一番印象に残っているものを描こうと思った」と説明。[工場夜景]が反射する[海]の様子を表現することにこだわったといい、「車を持つことになれば図柄入りナンバープレートを付けたい。四日市の良さが伝わればいいな」と話した。

〔後略〕
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でも、あれ、こにゅうどうくんのことには触れられてない・・・。まあそれはいいでしょう。しかし。

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(同上)

〔前略〕

交付手数料の額はまだ決まっていないが、すでに導入している他の自治体ではモノトーンで七千二百〜七千四百円前後、フルカラーでは八千二百〜八千四百円前後で、市担当者は「同程度の料金になると思われる」と説明した。
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そのうちの半分程度はこにゅうどうくんに対して支払われるようなもんネ(意地悪上等)。

結果を受けて市長サン曰く;

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(2018.12.22 伊勢新聞 抜粋)

〔前略〕

森市長は「高校生からの募集だったが、工場夜景が多かったのが印象的で、『こにゅうどうくん』が愛されていることも実感した。決定した図柄入りナンバープレートを付けた車が全国を走り回ることが、四日市のシティプロモーションになるし、市民の誇りの醸成につながっていくと考えている」と語った。

〔後略〕
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などと好き勝手をおっしゃってますが、ふと、例のこにゅうどうくんの不始末はこの図柄入りナンバープレートの装着率を下げこそすれ、ご当地の「シティプロモーション」とやらに資するものではないと思ったりもする。

以下、諸々の小ネタをあげつらいますと。
同市サイトの「2018.12.21 四日市市記者会見資料」のページ(http://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1545198994311/index.html)には、当初;

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【最優秀賞】
渡邉七海さん(四日市四郷高等学校3年) 「夜に輝くコンビナート」

【優秀賞】(受付番号順)
久保 仁さん(四日市農芸高等学校2年) 「夜に輝くコンビナート」
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と記載されていた。今は訂正されてますが(^_-)、つまりは凡ミスしてたわけです

本公募でもう一つひんやりくるのは発表タイミング。サイトには;

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・12月17日:国土交通大臣宛ての「地方版図柄入りナンバープレートの図柄に関する提案書」を、中部運輸局自動車技術安全部管理課に提出
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とあり、これは11.10決定 → 12.17国交省提出 → 12.21発表と進んだことを意味する。なぜ1ヵ月以上も眠らせ、かつ国交省提出後の発表としたのだろう?私見では、常識的には発表 → 提出の順番ではないかと思うのだけれど、お上への提出まずありきなんですかね??(ツルのお仕事的にいうと、新株発行の取締役会決議の際には、通常の適時開示案件と異なり、東京証券取引所への発表資料のファイリングより財務省関東財務局への有価証券届出書の提出が先行する、というのに似た感じ。これを逆の順番でやると、「届出前募集」として金融商品取引法違反に問われます
しかし、上述のゆるキャラグランプリ組織票あれこれのことを考え合わせると、「もうお上に出しちゃったもーん、悪しからず」を狙ったものではなかったかと勘繰ったりする。ああ、ツッコミどころ、満載。

しかし一番面白かったのは、さるBBSで;

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強引に割り込んできたのが四日市だったらちょっとアレですね。
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と書き込まれていたことで、これには吹き出しちゃいました。確かに、こっちもアクセルを目一杯踏み込んでしまうかも。

♪交差点では隣の車が ミラーこすったと
 怒鳴っているから あたしもついつい大声になる

 馬鹿にしないでよ
 こにゅうどうくんの せいよ

人生の破滅を招くナンバープレート、あな恐ろし。

― Inspired by「プレイバック Part2」山口百恵(1978.05.01リリース:作詞 阿木燿子:作曲 宇崎竜童)―

(続く)

2019年1月26日 (土)

【加筆編】ゆるキャラ City Promotion?(四日市ナンバープレート)その1

(承前)

今回の地方版図柄入りナンバープレート第2弾の公募では、「四日市」の結果も気になっていた。
一つには、地元高校生を対象に募集したものだったから。募集要項で「市内の高等学校に在学し、美術部などに在籍する人」という条件が付されていたので、やはりコンペ型の公募みたいなものを想定していたのかもしれないと思って。(しかし、在籍要件の縛りはその後表に現れてきておらず、事実上撤回されたのではないかと思う。)
もう一つには、あの!キャラクターを描き入れた案が多くなるものと予想されたからです。要項では、「これからも発展し続ける四日市市をイメージできるもの(大入道、四日市萬古焼、茶畑、プラネタリウム、四日市あすなろう鉄道、工場夜景、四日市港などのモチーフを複数使用しても可)」という、具体的かつちと怪しげなガイダンスが出ていた。直接書かれてはいないものの、「こにゅうどうくん」は重要アイテムとして認識されること必定だったわけ。(「萬古焼」は「まんこやき」ではなく「ばんこやき」と読みます。)

募集は夏休み期間中で、集まった90点の中から選ばれた5点で10.22〜11.05にアンケートが実施され(回答は「どなたでも」)、11.10(伏線)の四日市ナンバー図柄デザイン選定審査会で決定された。
一方、「ゆるキャラグランプリ」ネット投票のこにゅうどうくん組織票疑惑をメディアが最初に報じたのは11.06、イベント当日の最終結果で組織票分が大幅に減じられたのは11.18。実に絶妙なタイミングだったわけだ!

採用されたのはこれなんですが・・・

三重県四日市市
四日市版図柄入りナンバープレート
<輝く四日市>
渡邉七海(18歳:三重県立四日市四郷(よごう)高等学校3年)
〔2018.11.10決定・12.17発表〕
四日市ナンバープレート

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四日市市のマスコットキャラクターである[こにゅうどうくん]とこにゅうどうくんの宝物である[コンビナート夜景]を描きました。
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温度感、低ぅ。因みに、候補5点のうちこの作品のみ当初は無題だった。これについては、ツルの調査の結果『選考する中でタイトルが必要となったため、応募者本人に「輝く四日市」と設定していただきました』という事実が判明している(^_-)。
アンケートでは4割強に支持されたというんだけど、上述の組織票騒動のタイミングが少しズレていたら、どうなっていただろう。

(優秀賞:受付番号順)
<夜に輝くコンビナート>
久保 仁(三重県立四日市農芸高等学校3年)
四日市ナンバープレート(久保案)

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私は四日市市が世界に誇る四日市コンビナートの[夜景]をイメージしてデザインしました。このデザインにした理由は、四日市市がこの夜景のように美しく光輝く町になってほしいと思ったからです。
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一番カッコいいのはこれだけどねえ。ゆるキャラなんて必要としなかったんだ。

<四日市!!>
稲葉菜月(三重県立四日市農芸高等学校3年)
四日市ナンバープレート(稲葉案)

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[日永うちわ]に[こにゅうどうくん]を入れたところ。[花火]と[きゅうす]、[うちわ]が有名なので入れました。
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よく見りゃこにゅうどうくんのサイン入りでも、車のナンバープレートがこんなだったら、すんごくイタズラ書きされそうww。

<夜景>
加藤圭悟(三重県立四日市四郷高等学校3年)
四日市ナンバープレート(加藤案)

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四日市といえば、[夜景]だなと思いました。水面が光っているところは、[土鍋]の形にしました。
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夜景と土鍋デザインにはそういう「出会いのもの」という要素があることは否定しませんが・・・、工場夜景と都市夜景では意味が全く異なるはず。

<明るい四日市>
杉浦来夢(三重県立四日市四郷高等学校3年)
四日市ナンバープレート(杉浦案)

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ぱっと見て明るくカラフルで目に留まりやすいデザインにしました。暗くたくさん書き込みするよりはシンプルで見やすいものがいいと思い、この様な形に至りました。[こにゅうどう君]の人を驚かすのが好きという所から、あえて見にくい所に配置し、見つけた時に驚きを与えるという着想を得ました。
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???なんでこれが「見にくい所」なのか、そこは全くわかりません。

(続く)

2019年1月25日 (金)

【INDEX:一応完結】ご当地ナンバー第3弾 = 地方版図柄入りナンバープレート第2弾 作者先生リスト

【2019.06.15 追記】

2019.06.08 11:24、本ブログは、【2019.02.03「【加筆編】矢切渡、誰がものぞ:後編(葛飾ナンバープレート)」 】につき、@niftyから、刑法第230条の名誉毀損罪のかどで「侵害情報の送信防止措置請求」があった旨の通知を受けた。
これに伴い、同社が「侵害情報の送信防止措置」を講じる前の対応として、本稿のうち当該記事に関連すると考えられる12文字を伏字とする。

 

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昨年11月下旬あたりから結果発表するところがぼちぼち出てきて、12月半ばに入ると立て込んできた。できるだけリアルタイムに、直近Statusをメモ的に書き抜いてみました。★印は既に発表されたもの。

 

これ以前の募集・選考プロセスについては【2018.11.20「8」】をご覧下さい。

 

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【ご当地ナンバー第3弾 = 地方版図柄入りナンバープレート第2弾】
(2017年5月30日 導入地域募集発表・2018年5月22日 導入地域決定発表・2020年度中 導入予定)

 

★知床(北見:北海道斜里郡斜里町・同 小清水町・同 清里町 / 釧路:北海道目梨郡羅臼町・野付郡別海町・標津郡中標津町・同 標津町)
2018.12.05決定
<何が隠れているかな?>
佐野可那子(29歳:愛知県:会社員)

 

※発表に際して「加那子」「加奈子」の表記が見られたのは誤り(ツルの指摘により訂正済み)。

 

(優秀賞)
<無題>
荻窪裕司(東京都)
<animal>
足立真人(兵庫県)

 

★苫小牧(室蘭:北海道苫小牧市)
2018.11.28発表
<ウトナイ湖とアイスホッケーの街とまこまい>
小田加奈子(55歳:苫小牧市:苫小牧市嘱託職員)

 

★弘前(青森:弘前市・中津軽郡西目屋村)
2018.12.07決定
<弘前城・桜色のお堀と岩木山>
幸島麻子(45歳:千葉県松戸市:デザイン関係)

 

(優秀作品)
<こぎん(藍)>
中野陽香(青森県北津軽郡板柳町:デザイナー)
<弘前になるリンゴ>
成田真菜美(弘前市:主婦)

 

★白河(福島:白河市・西白河郡矢吹町・同 西郷村(にしごうむら)・同 泉崎村・同 中島村)
2018.11.21決定
<春の小峰城>
穂積直樹(47歳:泉崎村:グラフィックデザイナー)

 

(優秀賞)
<だるまナンバー>
福島県屋外広告美術協同組合 白河支部
<白河「小峰城物語」>
阿部明美(白河市)

 

★市川(習志野:千葉県市川市)
2018.12.31発表
<市川の梨と街と江戸川>
田中初那(岐阜市)

 

(優秀賞)
<梨と花火>
<元気に!新しい流れをつくる「市川市」!>
<おいしい「市川の梨」>
<市川のしおり>

 

★船橋(習志野:千葉県船橋市)
2019.01.09発表
<梨とアンデルセン公園>
鈴木香世(船橋市)

 

(優秀作品)
<三番瀬から>
月星開理(つきぼし かいり)(船橋市)
<千葉県の中核都市>
小松崎 一(千葉県木更津市)

 

※選考途中で投票候補を3点→5点に増やしている

 

★松戸(野田:千葉県松戸市)
2018.12.27発表
<松戸の風景>
中尾久美子(松戸市)

 

(優秀賞)
<やさしい、楽しい、おいしい町、松戸市。>
天野穂積(静岡市)
<松戸百華図>
寶滿(ほうまん)瑛梨伽(茨城県取手市)

 

※寶滿は選考委員会副委員長を務めた東京藝術大学准教授押元一敏の研究室に所属する修士コースの大学院生であり、●●●●●●●●●●●●。

 

(特別賞)
<世紀の川、未来への渡し>
木下真一郎(千葉県柏市)
<矢切の渡しと桜>
草野敬一(長崎市)
<フレッシュ松戸>
藤田裕子(松戸市)
<あざやかな花と恵ある街 松戸>
遠藤貴之(松戸市)
<江戸川>
本山雄一郎(松戸市)

 

※同市サイト上、遠藤作品が<あざやなか花と恵ある街 松戸>と題されていたのはもちろん誤り(ツルの指摘により訂正済み)。

 

★市原(袖ヶ浦:千葉県市原市)
2018.12.27発表
<菜の花と桜と里山トロッコ>
垂水秀行(香川県丸亀市:グラフィックデザイナー)

 

(優秀賞)
<自然息づく市原>
<地球の鍵>
<The Ichihara>
<あでやかな銀杏と秋桜>
<市原市オールスター勢揃い>
<イチョウ・コスモス・ウグイス>

 

★板橋(練馬:東京都板橋区)
2018.11.07発表
<躍動感溢れるカラフルな木・花・鳥>
水戸岡鋭治(板橋区:インダストリアルデザイナー)
※非公募

 

★江東(足立:東京都江東区)
2018.11.22発表
<その先へ>
小川清勇(江東区)

 

★葛飾(足立:東京都葛飾区)
2018.11.29発表
<菖蒲・川・カワセミ>
(地元デザイン会社に委嘱)

 

※非公募

 

★上越(長岡:新潟県上越市・同 糸魚川市・同 妙高市)
2018.12.13決定・2019.01.21表彰
<●>:「上越市の桜と上杉謙信像、妙高市の妙高山、糸魚川市のヒスイのまが玉、上越と糸魚川2市に共通する日本海と海岸」
岡尾光文(47歳:糸魚川市:グラフィックデザイナー:デザインスタジオ グラフィコ経営)

 

※タイトル不明

 

★伊勢志摩(三重:伊勢市・志摩市・鳥羽市・多気郡明和町・度会郡(わたらいぐん)度会町・同 玉城町(たまきちょう)・同 南伊勢町)
2018.12.18発表
<吹き行く魅力>
丸山晴美(静岡県伊東市)

 

(優秀作品)
<えびちゃんのお伊勢参り>
世古あゆみ
<伊勢海老と夫婦岩>
渡會麻莉菜
<世界に誇る伊勢志摩 (Ise-shima proud of the world)>
<伊勢志摩の海>
楠 麻耶
<伊勢志摩の暁>
垂水秀行

 

★四日市(三重:四日市市)
2018.11.10決定・12.17国土交通相宛提案書提出・12.21発表・表彰
<輝く四日市>
渡邉七海(18歳:三重県立四日市四郷(よごう)高等学校3年)

 

※応募時は無題。発表に際し、同市サイト上、次点の久保作品と同じ<夜に輝くコンビナート>と題されていたのは誤り(ツルの指摘により訂正済み)。

 

(優秀賞)
<夜に輝くコンビナート>
久保 仁(三重県立四日市農芸高等学校2年)
<四日市!!>
稲葉菜月(三重県立四日市農芸高等学校2年)
<夜景>
加藤圭悟(三重県立四日市四郷高等学校2年)
<明るい四日市>
杉浦来夢(三重県立四日市四郷高等学校3年)

 

※市内高校生(美術部等在籍者?)対象に募集

 

★飛鳥(奈良:橿原市(かしはらし)・高市郡(たかいちぐん)明日香村・同 高取町・磯城郡田原本町(しきぐん たわらもとちょう)・同 三宅町)
2018.12.04発表
<朱雀>
凸版印刷株式会社

 

※デザイン業者5社によるコンペ

 

★出雲(島根:出雲市・仁多郡奥出雲町・飯石郡飯南町(いいしぐん いいなんちょう))
2018.11.22発表
<八岐大蛇(やまたのおろち)>
土江淳志(つちえ じゅんじ)(46歳:出雲市:印刷業)

 

(優秀賞)
<神々しい光の國、出雲>
天野穂積(静岡市)
<神話の国 出雲>
門田(もんでん)直美(広島県福山市)

 

★高松(香川:高松市)
2018.12.21発表
<高松港から屋島を望む>
中井幹夫(68歳:高松市:陶芸家)

 

(優秀作品)
<瀬戸内海に浮かぶ彩り豊かな街・高松>
仙頭英知(愛媛県松山市)
<黒松×屋島×饂飩>
垂水秀行(香川県丸亀市)

 

画像の方は、適当に気分次第で。

2019年1月24日 (木)

【加筆編】僻邪視のDogma(動く防犯の眼・犯罪ゆるさんステッカー)

(承前)

前回取り上げたこの作品↓の件なんですが。

福島県白河市・西白河郡矢吹町・同 西郷村・同 泉崎村・同 中島村
白河版図柄入りナンバープレート
(優秀賞)
<だるまナンバー>
福島県屋外広告美術協同組合白河支部
白河ナンバープレート(福島県屋外広告美術協同組合案)

身近などこかで見たような、いや、見られたような記憶が・・・。漠たる既視感。考え込んで地元下丸子の商店街を歩いていたら、店先でこんなものが目に飛び込んできて虚を衝かれた

東京都青少年・治安対策本部
東京都防犯ステッカー
「万引きを見逃さない!」バージョン
動く防犯の眼(万引き防止バージョン)

ああ、これだったか!!
八方睨みの三白眼で辺りを睥睨する黄色い[隈取り]の顔は確かに強いインパクトがある。抑止効果もだるまさんよりなんぼかパワーアップです。悪事や不正を糺す役どころという意味では歌舞伎「暫」の「筋隈」あたりがふさわしいのだろうけど、図柄は明らかに異なって「助六」あたりの「むきみ隈」。

結構よく見かける気がするけど、調べてみたら東京都ローカルのステッカーでした。もともと「地域に密着したクルマによる防犯」を意図して、2007年12月頃に東京都が警視庁と連携して作ったもので、「動く防犯の眼」なる名前まであるんだそうな(MisleadingなNamingだ)。当初は車などに貼っつけてどうこうするものだったわけです。

庁有車用:「防犯パトロール」
民間事業車用(車両用およびバイク・自転車用):「犯罪を見逃さない!」
動く防犯の眼

これがおそらく反響を呼び、万引き防止(ずいぶん前に、万引きの増加が商店経営を圧迫しているという記事を読んだことがある)なんかにも使用されるようになったのだろう。「飲酒運転させない宣言の店」の短冊ポスターになっているものも見かけたことがある。

しかしこのデザインは「個人使用はできません」という妙な縛りがあり(それって一体どうなのよ、趣旨に照らして)、そこが普及の妨げになっているようにも思われる。

深追いすると、都内にはこんなものまでできていた

東京都荒川区
犯罪ゆるさんステッカー
犯罪ゆるさんステッカー

こちらは地獄の[閻魔大王]が見てござる。

♪You can't escape my eyes
 Private eyes are watching you
 They see your every move

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(2016.06.21 荒川区サイト 抜粋)

安全・安心の街づくりをさらに前進させるためには、区民の皆様方一人ひとりが防犯に対する意識を持つことが必要です。
そこで、皆様方が簡単に、防犯活動に取り組めるよう、「犯罪ゆるさんステッカー」を作成いたしました。一人でも多くの方にステッカーを貼付いただき、街の安全を見守っていただきたいと考えておりますので、是非、ご協力ください。
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ははあ。「簡単に」というところが「動く防犯の眼」との大きな違い、あるいはわざわざ別なものを作った理由やねww。

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目的
目に付きやすい場所にステッカーを数多く貼付することで、犯罪を犯そうとする者を心理的に抑制する。
ステッカーを貼付してもらうことで、防犯意識を高めるきっかけをつくる。

使用方法
目に付きやすい場所(自動車、玄関先、壁面など)に貼付してください。

対象者
区内に住所のある個人または事業者
ステッカーを目立つ場所に貼っていただける方
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ツルの感想ですか?どれもどちらかと言えば嫌いです。こうしたものは「人を見たら盗っ人と思え」って言ってるのと同じだから。短絡的発想を強制してるのがイヤ。
つまりは互いに監視し合う警察国家的隣組発想。それが地域の結びつきであり助け合いだとするのは少々筋違いだと思う。最近静かに増えてきている気のする「子ども駆け込み寺」的ステッカー/ポスターと決して同じではない。

例えばね。
福島県屋外広告美術協同組合のサイトには、白河支部として以下の業者が出ている。

(有)池田工芸
エムアール
(有)サクラ店装
(有)シバ
(有)大洋社
トウホク工芸
(株)中川堂CS福島
ナカジマ広告
プランニング・アド(有)
水の谷工芸
(有)アダップ
富永看板店

となると、この中に「動く防犯の眼」をパクった犯人がいるということだ、みたいな話に短絡的に突っ走りがちでしょ。でもそう簡単に言い切ることは危険で、だからツルも「松戸」の時には慎重に調べた上で考え抜きました。それと似たようなもん。

ツルはそれでも、「だるまナンバー」はやはり「動く防犯の眼」の直接的影響下にあると思います。福島県屋外広告美術協同組合白河支部の12業者の誰もが、10年以上前からある東京都のクルマ用ステッカー(栃木県などにも使用許諾を出している様子だが、福島県については不明)のことを知らなかったとは考えにくいので。
追突防止にも役立つでしょ、という理屈に対しても、それはドライバーの心理を真に汲み取ったものなのかという気はするけど、そのことはまたいずれ。

あー、我ながら何だか平野敬子女史じみてきたわーー

― Inspired by "Private eyes" Daryl Hall & John Oates(1981リリース)―

(続く)

2019年1月23日 (水)

【加筆編】桜吹雪舞い散るTemplate(白河ナンバープレート・弘前ナンバープレート)

2018年11月から12月にかけ、ご当地ナンバー第3弾 = 地方版図柄入りナンバープレート第2弾のデザインが出揃ったところで(ただし「市川」と「船橋」は年内に発表されなかった)、採用・次点を問わず、気になったものをいくらか拾っていきます。

福島県白河市・西白河郡矢吹町・同 西郷村(にしごうむら)・同 泉崎村・同 中島村
白河版図柄入りナンバープレート
<春の小峰城>
穂積直樹(47歳:泉崎村:グラフィックデザイナー)
〔2018.11.21決定〕
白河ナンバープレート(応募案)
 ↓
白河ナンバープレート(最終版)

従来の「福島」から独立する形で導入されるもの。11.22の福島民報には「[白河だるま]や[小峰城]など白河の観光資源や特産品を取り入れることを条件にデザインを公募した」と出ているが、正確には域内のデザイナー等から募ったものなので(伏線)、コンペ形式に近かったのではないかと思う。応募が18点と少なかったのも、そこに関係しているだろう(対価は明らかにされていない)。きっとそうに違いない。

お城といえば[桜]なのですが(伏線)、不思議なことに[だるま]のデザインがわずかに修正されてます。そんなマイナーなところにどんなケチがついたのだろう??サイズが心持ち小さくなったのは視認性の配慮ということで理屈がつきそうだが。
答えは、ひょっとしたら次点作品の中にある。

(優秀賞)
<だるまナンバー>
福島県屋外広告美術協同組合白河支部
白河ナンバープレート(福島県屋外広告美術協同組合案)

<白河「小峰城物語」>
阿部明美(白河市)
白河ナンバープレート(阿部案)

前者はつまり看板屋さんの組合。
概念上、穂積作品と阿部作品がどうしても既存Iconを体よく切り貼りしたものに見えてしまうのに比べ([だるま]の代わりに「くまモン」が登場して、[お城]と[桜]をしょって「熊本」ナンバーになってもおかしくないっす)、どアップだるまの方がなんぼかインパクトはあると思うし、速度抑制、追突抑止だって期待できそうだ。でも、ナンバープレートとして視認性の観点さらさらなしっていうのはプロフェッショナルとしてどうなのよ?
あ、それで、だるまのデザインが微妙にこっちに近づいた気がする次第w。

福島の「白河」と対比させたいのは、従来「青森」ナンバーだったこのご当地です。

青森県弘前市・同 中津軽郡西目屋村
弘前版図柄入りナンバープレート
<弘前城・桜色のお堀と岩木山>
幸島麻子(45歳:千葉県松戸市:デザイン関係)
〔2018.12.07発表〕
弘前ナンバープレート 1

弘前ナンバープレート 2

こちらも大変不思議なことに、デザインが2バージョン出回っている。しかも途中で補整がかかったのではないようで、10月の人気投票時(「日本全国の弘前ファンの皆さま」を対象に含めていた)には1番目が告知資料等に、2番目が弘前市都市政策課の会議資料に掲載され、その後12.07の発表時には1番目がサイト上に、2番目が発表会パネルに使われているので、どうやら2系列が存在していたようです。2019.01.01付の「広報ひろさき」では1番目が登場している。つまりは内部連携のまずさからくる不具合と見ました。

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お城といえば[桜]なのですが、[弘前城]に関しては桜というよりも、桜色に染まった[お堀]が印象的です。遠目に[岩木山]を描くことにより、より弘前城をイメージしてもらえるよう、デザインしました。
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それはまあ、地元も首都圏辺りも一応満足させる理屈ではある。[お城]+[桜]は鉄壁の盛りアイテム(お山を富士山に見立てれば「暴れん坊将軍」の出番だろうが)。
でも、真実はこうだ(断言)。

≪ご当地が桜の名所として名が売れたのは、たまたまGWに落花盛んとなるからに過ぎない≫

ああ、「日本全国の弘前ファンの皆さま」を敵に回しちゃったぜ。
「桜色に染まったお堀」など、全国各地のどこにだってある。ということは、今後さらに温暖化が進めば、GWの頃に盛りを迎えるのは函館か札幌の桜になるかもしれぬということだ。(その頃鹿児島辺りでは、染井吉野はもはや咲かなくなり申そう。)

受賞コメントに曰く。

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私は遠くに住んでいるため、実際の弘前ナンバーを目にする機会は少ないと思いますが、自分のデザインを弘前市と西目屋村の皆さんが車に取り付けて走ってくれることに喜びを感じています。
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つまり、そういうことです。作者自ら、ご当地ナンバーや図柄入りナンバープレートの発信力を信じてはいないことになる。こういう時は、嘘でも;

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自分のデザインを弘前市と西目屋村の皆さんが車に取り付けて走ってくださることに喜びを感じています。弘前ナンバーの車がご当地はもとより、青森県や東北全体、さらには私の住む関東でも目にする機会が増えてくるよう願ってやみません。
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ぐらいの気を使って書くもんだぜ。

候補作品の中にはもう1点、同工異曲のものがあった。

(人気投票候補デザイン)
<こぎん(藍)>(優秀作品)
中野陽香(青森県北津軽郡板柳町:デザイナー)

<お城と桜>
(作者不明)
弘前ナンバープレート(候補2)

<弘前城・桜色のお堀と岩木山>(最優秀作品)
幸島麻子

<岩木の投影>
(作者不明)

<弘前になるりんご>(優秀作品)
成田真菜美(弘前市:主婦)

そう。「こぎん」は津軽すなわち青森県西部を中心に広く伝わる民芸だし、りんごは言うまでもなく青森県全体の誇る産品である。ならば、「津軽」でも「青森」でもない「弘前」ナンバーとしての純然たるIdentityはどこにあるのか。花びらで埋まったお城のお堀以外には見つからないのか?

「白河ナンバー導入実行委員会」の会長は白河市長鈴木和夫、対して「弘前ナンバー導入実行委員会」の会長は弘前商工会議所会頭清藤哲夫。次点まで読み解けば方向性に差異は認められるものの、結局はどちらもわかりやすい、あるいはわかりやす過ぎるIconを選んだ。でもそれは真にLocalityを表すものになり得ているのだろうか。

もっとも、愚blog的にわー、そんなあれこれより「弘前といえば工藤和久センセのお膝元なのですが、」です。一家総出で応募しなかったはずはないと思うんだ、「白河」のような応募資格の縛りもなかったわけだし(笑)。

(続く)

2019年1月20日 (日)

【緊急編】謎が謎呼ぶ、闇が闇呼ぶ(ちぃたん☆):2

(承前)

次の記事にはもっと興味深いことがいろいろと出ている。

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(2019.01.18 J-CASTモバイルニュース 抜粋)

〔前略〕

もともと、「しんじょう君」の方が活動歴は長く、2016年には、ゆるキャラグランプリで優勝して一躍脚光を浴びた。須崎市の元気創造課によると、翌17年に対馬でニホンカワウソ発見かと報じられたのをきっかけに、ペットとして個人が飼っているメスのコツメカワウソと接点が生まれ、市が18年1月に観光大使に委嘱した。
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え!!そうだったのか!「対馬でニホンカワウソ発見か」の件は、【2018.07.15「ものやなぞると 人の問ふまで」】でちょっと取り上げたよなー。(ここには「個人が飼っている」とだけ書かれ、それがキャランドゥの関係者であることは明らかにされていないが。)
続けます。

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このカワウソと同名のゆるキャラ「ちぃたん☆」は、大きくなって妖精になったという設定で、しんじょう君と同じデザイナーが手がけて17年12月に生まれた。東京・秋葉原出身だとうたい、キャラ作りは、アイドルグループ「仮面女子」も所属しているクリーブラッツが手がけている。

〔中略〕

市は、ペットのカワウソについて、「観光大使を1年やって、PRの実績が確認できない」と判断し、17日付で大使を解任した。ちぃたん☆も、これを受けて、ツイッターのプロフィールなどから、観光大使の表記を削除している。
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「仮面女子」と言えば、「地下アイドル」という立ち位置で秋葉原で活動しているわけだけど、2014年7月にはメンバーの月宮かれん(17歳)が事故死するだの(自殺と示唆されている)、2015年1月には週刊文春が『オリコン1位「仮面女子」メンバーが事務所社長の“性接待”強要を告発!』を記事にするだの、2016年12月には研究生の川原結衣(21歳)がブログで妊娠・引退を電撃発表し、相手はこの社長ではないかと噂されるだの、2017年2月には神谷えりな(25歳)が殺害予告を受けていた旨記者会見を開くだの、とかくdarkな話題には事欠かない。
そして所属事務所の「クリーブラッツ アリスプロジェクト」は、キャラクター「ちぃたん☆」の秋葉原観光推進協会にも名を連ねている・・・。だんだん書くのが怖くなってきました。

けれど須崎市の悩みはもう別なところに移っている。

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海外の「商標」を市は懸念
とはいえ、観光大使を解任したとしても、ゆるキャラがしんじょう君に酷似している以上、今後もトラブルが予想される。須崎市元気創造課は1月16日、「市のキャラと間違えられることもあって、非常に困っています」とJ-CASTニュースの取材に答えた。
同課によると、ちぃたん☆を手がけるクリーブラッツは、海外進出に備え、韓国やアメリカで商標登録も済ませた。しかし、しんじょう君は、アニメ化され、19年秋に日本のほかアジア各地で上映を予定している。市は、韓国や中国、台湾でしんじょう君の商標登録をする準備をしており、「そっくりだとして、各国で登録申請を却下されたら困ります」と漏らす。
後発のキャラに食われる形になるのを心配しているわけだ。

〔中略〕

ちぃたん☆は、18年12月から関連会社のキャランドゥが運営し、キャラ作りの委託先がクリーブラッツになっている。市が誤解を受けて困っていることについて、キャランドゥは19年1月18日、「ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありません。大使ではありませんがしんじょう君、須崎市が大好きなのでこれからも応援させていただきたいですし、お役に立てることがあればさせて頂きたいです」と取材にコメントした。
商標登録の件については、「複数のメディア様にご回答し弊社のお伝えしたいことが分散することは避けたいので申し訳ありませんが未回答で御願いします」とした。
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あれっ!?何か変。J-CASTニュースは、1月17日に解任が発表される前日に須崎市元気創造課に取材をした。なぜなんだろう?

しかしなんとまあ、とんだブラック企業じゃねえかよ。ついでに言えば、このキャラが須崎市のために「お役に立てること」など、もはや何もありはしないのに。須崎市もこれ以上手玉に取られてはいかんと思う。

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株式会社クリーブラッツ
東京都港区東麻布3丁目4番9号

代表取締役社長
池田せいじ
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その傘下のキャランドゥの概要は以下のとおり。

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株式会社キャランドゥ
東京都葛飾区青戸5丁目31番17号 金線0034号室

設立
2018年10月25日

代表取締役
池田作人

資本金
100万円

社員数
2名

事業内容
キャラクターの企画、デザイン、販売、インターネットコンテンツの企画、設計、制作、運用、管理
〔中略〕
芸能プロダクションの経営
〔後略〕
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「金線」は「金線サイダー」(三ツ矢サイダーの前身とされる)の工場跡に建ったマンションで、「数多くのミュージシャンに支持される本格的な防音室を完備」しているのが売り。当該0034号室は不動産屋に言わせれば「これぞデザイナーズといわんばかりの最上階のメゾネット、そうペントハウスです。リビングにある白い階段はまさに成功者だけに許される勲章といえます。」なんだとか。賃貸ですがね

なお、会社設立1ヵ月後、2018.11.29に所在地変更を行っており、

東京都港区東麻布2丁目25番2号

となったようです。

「池田せいじ」(本名:池田正流/まさる)はもと歌舞伎町のカリスマホストだったとかいう人物(「池田作人」はその親族だろう)。こんな書籍も出している。

「1億欲しいか! 芳晶せいじの華麗な成り上がり人生」
芳晶せいじ
辰巳出版株式会社
2006.04.10発売

ホスト引退後にクリーブラッツを立ち上げてアイドルプロデュース業に進出したわけ。
ううう、やっぱりねえ。
筋の悪い話。

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結局、次の謎は残ったままである。

≪なぜ、端広こうは「しんじょう君」とそっくりな「ちぃたん☆」を作って秋葉原観光推進協会に提供したのか?≫

≪なぜ、東京のクリーブラッツ/キャランドゥが高知の須崎市に話を持ちかけたのか?≫

≪なぜ、須崎市は類似キャラの横行を許したのか?≫

しんじょう君(2代目)の制作当時、端広は高知市の大学生だったが詳細は不明、このペンネームを今も使っているかどうかは不明である。「Lancers」サイトには現在、「20代後半女性 高知県」との記述があるが、無論性別を含め定かではない(2019.01.17 最終ログイン形跡)。今も学生というはずはないだろうから、「責任ある立場ではない」という甘えも許されまい(cf. 2018.03.31「夜は若く、アナタも若かった。が、」)。

これら諸々に一気に解決を与えるためには、「端広はクリーブラッツ/キャランドゥの関係者になった」と考えるのが最も合理的であるような気がする。
でもねえ。そうすると、リデザインが稚拙過ぎる感じなんだよね。

ちぃたん☆3

ちぃたん☆4

これじゃカワウソじゃなくてネコだよ。しかも顔は完コピだし(笑)。

2019年1月19日 (土)

【緊急編】謎が謎呼ぶ、闇が闇呼ぶ(ちぃたん☆):1

このところ、このキャラクターのことが妙に気になっていた。

東京都
株式会社クリーブラッツ
特定非営利活動法人 秋葉原観光推進協会
公式キャラクター
ちぃたん☆
端広こう
ちぃたん☆ ちぃたん☆2

暴走系パフォーマンスでネットの人気を集め、後発キャラながら「ゆるキャラGP2018」ではご当地部門の12位に入った(実質的には企業系だと思うが)。
でも愚blog的な疑問符は、そんなところにつくのではなく、まず、これ↓と似過ぎていたから。

【2014.11.12「失われた友を求めて」】
高知県須崎市
かわうそキャラクター
しんじょう君
端広こう
〔2013年4月発表〕
しんじょう君

やっぱり作者は同じだった

そして、秋葉原と須崎の間に何の関係も見出せないのに、「ちぃたん☆」はなぜか須崎市の観光大使にも収まっているらしいこと。何やら素性の悪そうな話とは思ってましたが・・・。

で、このたびとうとう須崎市が業を煮やして動いた、という話で。

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(2019.01.17 朝日新聞 抜粋)

ゆるキャラグランプリで優勝経験がある[ニホンカワウソ]「しんじょう君」を擁する高知県須崎市は17日、観光大使に任命していたコツメカワウソの「ちぃたん☆」を解任した。このカワウソをモデルにした同名のゆるキャラがインターネットに過激な動画の投稿を繰り返し、市に批判が寄せられていたことが一因だという。
「ちぃたん☆」はインターネット上で愛らしい動画が人気になっていた本物のコツメカワウソ。市によると、このカワウソを飼育する東京の芸能事務所関係者から観光大使の就任を打診され、市は「しんじょう君」とカワウソのつながりがあることなどから昨年1月、「ちぃたん☆」を大使に任命した。
「ちぃたん☆」をモデルに誕生した同名のゆるキャラも大使を自称し始めた。「しんじょう君」をデザインした作者が手掛けたため、「しんじょう君」と外見が似ている。市はPRにつながることを期待して黙認していた。
その後、ゆるキャラの「ちぃたん☆」は草刈り機を振り回したり、バッティングセンターで頭に投球を受けたりするなどの動画で注目を集め出した。一部の動画の閲覧数は100万回を超え、ツイッターのフォロワー数は100万人を突破する人気ぶりだった。
一方で、市には「危ない」などの批判が計100件以上集まった。「ちぃたん☆」を「しんじょう君」と勘違いした声もあったという。

〔後略〕
-----

え??何やら話が込み入っている。
このヘンテコなニュースでツルがツッコミたいのは、「須崎市が解任したのは、キャラクターの方なのか、ペットの方なのか」とか、「コツメカワウソは東南アジア原産の外来種だろうに」とか、そんなことではない。そんなのは枝葉末節。

≪なぜ、端広こうは「しんじょう君」とそっくりな「ちぃたん☆」を作って秋葉原観光推進協会に提供したのか?≫

それは須崎市に対する背信行為ではないか。朝日記事には秋葉原観光推進協会のこと自体、出てこないが。
そして。

≪なぜ、東京の芸能事務所が高知の須崎市に話を持ちかけたのか?≫

≪なぜ、須崎市は類似キャラの横行を許したのか?≫

である。
「PRにつながることを期待して黙認していた」なんてたわごと言ってんじゃないよ。つまりは、須崎市は端広の著作者人格権を封じておかなかったということだ。もー、グダグダじゃん。

次のネットメディアには、朝日が伏せた「芸能事務所」の名前が出ている。

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(2019.01.16 ハフポスト/Huffington Post 抜粋)

〔前略〕

須崎市のゆるキャラは「しんじょう君」
「しんじょう君」は、須崎市で最後に確認された[ニホンカワウソ]をモチーフにデザインされたキャラクターで、2016年の「ゆるキャラグランプリ」王者。

ゆるキャラ「ちぃたん☆」はユーチューバー
一方、顔と体型がそっくりで色違いのキャラクター「ちぃたん☆」は、東京・秋葉原出身の[コツメカワウソ]の妖精で、秋葉原観光推進協会公式キャラクター。ユーチューバーとしても活動していて、ゆるキャラながら体を張ったアクロバティックな動画が注目されている。

〔中略〕

観光大使はカワウソ「ちぃたん☆」
今回、観光大使の解任が決まったコツメカワウソの「ちぃたん☆」は、ゆるキャラ「ちぃたん☆」を管理する芸能事務所「キャランドゥ」のスタッフが飼育するペットで、可愛らしい姿がTwitterなどで人気だった。

〔中略〕

実際にはペットの「ちぃたん☆」がPRイベントに登場したことはなく、ゆるキャラの「ちぃたん☆」が「普段は小さな姿ですが、大きくなって皆さんに会えるようになりました」という体裁で代理出席していた。

・・・。)ノみんなーおはよー☆ちぃたん☆ちゃんが須崎市の観光大使になってくれたよー☆これから一緒に、高知や須崎をPRするからね☆ね☆ pic.twitter.com/QUICXvUPSJ
しんじょう君 1/13岡山 (@susaki_city_PR) 2018年1月19日

カワウソ「ちぃたん☆」の解任理由は?
「しんじょう君」の公式Twitterでも、ゆるキャラ「ちぃたん☆」との仲の良い様子が投稿されていたが、市は今回の解任劇について「ペットの『ちぃたん☆』に1年間観光大使を委嘱したが、PR実績がない」と説明している。
もう一つ、市が困惑していたのが、ゆるキャラ「ちぃたん☆」の本職の動画。
草刈り機を振り回したりアクション映画のモノマネに体を張ったりする動画に対し、「しんじょう君がこんなことをやっていいのか」と批判が集まるようになったと言う。担当者は「非常に困っていた」と話す。

〔中略〕

ゆるキャラ「ちぃたん☆」観光大使は非公認だった
ゆるキャラ「ちぃたん☆」は、公式HPや公式Twitterで「高知県須崎市観光大使」を名乗っていたが、市は「依頼したことはなく、黙認していただけ。もともと非公式なので、切り離したわけではない」とピシャリ。これに対し、「ちぃたん☆」側は「大きなちぃたんと小さなちぃたんは一緒だと思っていました。明確な契約書などはなく、区別されていると分からなかった」と残念がる。

【1月18日ちぃたん☆須崎観光大使就任式 in 銀座まるごと高知】
・・・。)ノみんなー☆なななんとちぃたんが観光大使になってくれるよー☆まるごと高知で委嘱式を、おこなうよー☆
16:00〜と18:00〜からはしんじょう君と大きくなったちぃたんが店頭に登場するよー☆https://t.co/2Rv7S5b3Zapic.twitter.com/c2qxzEG3bf
しんじょう君 1/13岡山 (@susaki_city_PR) 2018年1月15日

取材に対し、「ちぃたん☆」側は「動画へのクレームについては非常に申し訳なく思っている」と謝罪した。「須崎市の担当者との関係は良好」だとしたうえで、「これまで『しんじょう君』のイベントなどには、ノーギャラ、交通費も自腹で駆けつけていましたし、これからも須崎のために貢献したいです!須崎市、しんじょう君にとても感謝しています」とコメントしている。
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秋葉原と須崎を結ぶものはなおも判明せず、謎は一層深まる。

(続く)

2019年1月13日 (日)

【加筆編】大規模広域的田舎公募の話(シュガーロードロゴ)

4年ほど昔の公募になるんだけど、かなりびっくりするものを見つけたので、意地悪くあげつらいます。

シュガーロード連絡協議会(事務局:長崎市商業振興課)
シュガーロードロゴマーク
太田佳吾(22歳:東京造形大学)
シュガーロード

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この度、シュガーロードロゴマークを授賞させていただき、誠にありがとうございます。
ロゴマークのコンセプトとして、日本の文化の一つである和菓子を家族や恋人、友人と楽しんでもらいたいという思いを込めて制作しました。和菓子が繋ぐ人との縁、プレゼントに和菓子を送る側ともらう側の繋がりを表現するため、多々ある[熨斗]の種類の中で「祝い」を意味する花結びを選びました。若い人でも和菓子に親しみやすさを持てるようにメインにシュガー=砂糖から[角砂糖]を表現したロゴを取り入れ、和風かつモダンな雰囲気に仕上げました。
ロゴデザインをしている中で、シュガーロードの歴史や長崎と砂糖文化が深いつながりを持っていることを初めて知る良い機会になりました。私も微力ながらシュガーロード様のご活動を応援していきたいと思っております。
シュガーロード様のますますのご発展を心からお祈りしております。
ありがとうございました。
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大学生とは思えないほど畏まった文章だ(笑)。ま、×授賞 → ○受賞だけどさ。2014年10月の発表。

シュガーロードというのはですねえ。

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江戸時代、鎖国のもと海外との唯一の窓口であった出島。その出島に荷揚げされた砂糖は、長崎から佐賀、小倉(北九州)へと続く長崎街道を通って、京・大坂、江戸などへと運ばれて行きました。
街道沿道は砂糖のほか、菓子作りの技法なども入手しやすかったため、全国的にも有名な銘菓が生まれたのです。
南蛮から伝わった菓子は、それまでの和菓子とは違い、砂糖をふんだんに使うもの。この伝来により、菓子の世界に革命が起こり、長崎街道を中心に、砂糖文化が各地の文化と風土を取り入れ、個性ある味へと花開きました。
そのため長崎街道は砂糖の道「シュガーロード」とも呼ばれており、今なおその技術と味は受け継がれています。お菓子だけでなく、街道沿道では料理にも砂糖が多く使われていることも「シュガーロード」ならではの食文化です。
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要するに、「砂糖の通った道」。
そりゃ、博多出身のツルも、帰省すると醤油が甘いと感じるようになりましたけど、長い東京暮しで(鹿児島辺りまで南下するとさらに糖度が高まる)。

で、シュガーロード連絡協議会とは。

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シュガーロードの歴史と文化を活かし、西九州一体の地域の活性化を目指して、2008年、長崎街道「シュガーロード連絡協議会」が設立されました。
現在、3県(長崎、佐賀、福岡)の9市(長崎市、諫早市、大村市、嬉野市、武雄市、小城市、佐賀市、飯塚市、北九州市)が加入しており、シュガーロードに関する情報の交換やPRなどを行なっています。
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むううー。北九州市や飯塚市が西九州というのはいかにも無理があるでしょうよ。
因みに福岡市が入っておらず、やや内陸の筑豊の飯塚市(実は、今や東京銘菓と福岡銘菓の二つの顔を持つ「ひよこ」の発祥の地です)が入っているのは、街道がそのように置かれたからだろう。福岡/博多の町なんて田舎だったんですな、昔は。

で、だ。愚blogで本件を取り上げるのはなぜか。それは専ら、9点選ばれた次点(こちらはなぜか約2ヵ月遅れて2015年1月に発表されている)に関する点。

(特別賞)
長崎市賞
山口なみ(長崎県:イラストレーター&デザイナー)
シュガーロード(山口案)

諫早市賞
通山ヒカ里(福岡県:会社員)
シュガーロード(通山案)

大村市賞
篠崎由実(東京都:グラフィックデザイナー)
シュガーロード(篠崎案)

嬉野市賞
タチミサコ(岐阜県:グラフィックデザイナー)
シュガーロード(タチ案)

武雄市賞
児島 満(宮崎県:グラフィックデザイナー)
シュガーロード(児島案)

小城[おぎ]市賞
濱口温男(高知県:デザイナー)
シュガーロード(濱口案)

佐賀市賞
涌井(東京都:会社員)
シュガーロード(涌井案)

飯塚市賞
高見澤アカネ(埼玉県:デザイナー)
シュガーロード(高見澤案)

北九州市賞
中村慶子(福岡県:麻生建築&デザイン専門学校)
シュガーロード(中村案)

お気づきですね。山口の長崎市賞と児島の武雄市賞と濱口の小城市賞の3点で、綴りが間違っている。児島作品なんて新手のCarbo-Loadingかと思っちゃいますよ。

そりゃ、英語力でデザイナー稼業が勤まるのじゃない。それぞれが持つ、常人にはないデザインの才という異能をもってしてのみそれは可能になるわけです。
でも、英語に自信がないのなら、いや、どんなに堪能であったとしても、途中で念のために辞書引いたりとか、提出する前にもう一度見直したりとか、しないわけ!?!?最低限のビジネスマナーとして。常人の常識では、そうなんだよ。
応募総数601点の中にどれほどこんなものがあったか、空恐ろしい気がする。井口やすひさの例も思い出すなあ(cf. 2015.01.14〜18「Free Lancerの栄光と残照」)。

選考側に対しても同じことが言えると思うんですね。いやしくも「○○市賞」(「○○市長賞」ではないのも気にかかるばってん)と銘打つのなら、発表までには修正、いや訂正をかけておくのが当然じゃないと??長崎市民と武雄市民と小城市民にきまりの悪か思いをさせられんって。
次点やから権利が移転してないけんどうのこうのとか?やったら容赦なく落とさにゃいかんやろ、そもそもが。

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今回のロゴマーク決定により、長崎、佐賀、福岡と3県9市をつなぐシュガーロードのイメージが統一され、「歴史と伝統あるお菓子としてのブランド化」を発信していきます!
今後とも、シュガーロードの甘い活躍に御期待ください!
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甘い!!本当は、各「○○市賞」がそれぞれのご当地の(砂糖や菓子との)関わり方をちゃんと表現し得ているのか否か、そんな点を考えたかったのだけれども。例えば長崎とカステラとか、小城と羊羹とかさぁ。これでは単に官製の「長崎街道PR大作戦」というだけ、次点を体よく言い換えただけになっとらんね、長崎市商業振興課しゃん。

2019年1月12日 (土)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その222:出雲市消防団キャラ 名づけて いずもりくん)

【2019.04.06 改稿】

 

(承前)

 

新年一発目の本編は、現在進行形な塩キャラをもう1点。デザインは板柳町キャラとほぼ同時、昨年11月上旬に発表されてるんですが・・・。

 

島根県出雲市
出雲市消防団
マスコットキャラクター
(愛称未定) → いずもりくん
塩崎榮一
(愛称)
日野瑞菜(出雲市)
間野有香(富山県)
出雲市消防団キャラ1

 

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・キャラクタープロフィール
誠実で困った人がいると放っておけない性格。誰とでもすぐ仲良くなることが出来る。
・作品のPR
神話の国の[だいこくさま]をイメージした元気いっぱいの少年をモチーフにし、消火活動に励む姿をデザインしています。
-----

 

[みずら]+[勾玉]+[纏]+[地名]入り[法被]。古代ネタが続きますが、偶然です。「誰とでもすぐ仲良くなることが出来る」というのは塩キャラお決まりのClicheの一つだな。でも、消防団員に真に必要な気質は、そんなことでも「誠実」でもなく、率直に言えば「勇気」ではないだろうか。

 

ビジュアルの第一印象は、「これって塩キャラ?」な感じも多少ありだけど、バリエーションを見ると一気にズドンと既視感が襲います。

 

出雲市消防団キャラ2

 

【その88】
福井県
福井県消防協会
消防団PRマスコットキャラクター
カニ防
塩崎まさよ
〔2012年5月デザイン決定〕
カニ防

 

カニ防が成長してみずらを結えるようになっただけネww。

 

出雲市消防団キャラ3

 

英文名称が "Fire Fighting Team in IZUMO" となっているのはちょっと奇異な感じ・・・。

 

愛知県豊田市
消防団イメージキャラクター
たすけくん
塩崎榮一
〔2008年決定・2009年1月発表〕
たすけくん

 

ほら。"TOYOTA CITY FIRE CORPS" と "Fire brigade in town"。こっちの方が「消防団」(not「消防署」)にはふさわしい気がするんだけど、どうでしょう。

 

[みずら]と[勾玉]ならこれも。

 

【2015.06.18「PNまつり 第11弾】
岩手県北上市江釣子地区
江釣子地区自治振興協議会
えづりこ ゆるキャラ
えづりん
一休(大阪市) / 塩崎榮一
〔2014年12月発表〕
えづりん

 

そして何より、島根県にはこんなキャラもずいぶん前から存在する。

 

【その80】
島根県
島根県行政書士会
イメージキャラクター
塩崎アユミ
つなぐ丸
〔2009年8月デザイン決定〕
つなぐ丸

 

というより、行政書士が消防団に入った風情

 

こういうのを見ると、やはり塩崎一族はひたすら過去の自作データを蓄積して利用しているんだなと思う。福笑いと着せ替え人形の要領で、類似の謗りを免れることにだけは細心の注意を払って。とうの昔からそんな方法論に頼っている、それしかなくなっている、そのことはこっちもわかっているつもりだけれど。
つまりだ、これぞ榮一・アユミ・まさよの精髄と言えるわけ(糟粕とも言うが;笑)。やれやれ。

 

対価は、「採用者1名には、表彰を行うとともに賞金3万円と出雲市の特産品を贈呈」だったので(次点は設定なし)、常連公募ガイダーのやる気をそそる要素はあまりなかったとは言えるだろう。今までのところ表彰が行われた形跡はありません。
現在は愛称募集中で、こちらは2018.12.01〜2019.01.18というユルい日程、いつ発表されるのかは明らかにされていない。デザイン補整がかかるのかもしれません。「採用作品の応募者1名には、1万円相当の副賞(出雲市の特産品)を添えて表彰」とdowngradeされているけれど、それでもよければどうぞ。あと1週間を切ってます。

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【2019.04.06 追記】

愛称、2019.02.08に発表されてました。「いずもりくん」。

 

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【愛称の意味、由来、思いなど】
出雲を守る守人、そして出雲を盛り上げていくキャラクターになってほしいから。大好きな出雲を守るという強い情熱と使命感を持つ熱い男の子。
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デザイン補整は行われなかったようです。

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消防団員の減少や高齢化が言われ始めて久しい(豊田市「たすけくん」は10年前の発表である)。けれど一方で、その対策にはかばかしい進展があるのかということになると、不勉強にしてよく知りません。広域化にもあまり適さない業務だと思えるし。まさかこうしたキャラ制定だけということはないでしょうが;-)。

2019年1月 6日 (日)

もはや盡きせぬ無明の闇キャラ(その27:やまとくん・ヘイジョー君)

(承前)

今を去ること10年の古え、2008年5月に実施された「せんとくん」対抗キャラクター投票の候補の中には、塩キャラ判定を下せる作品も2点含まれていた。

奈良市
クリエイターズ会議・大和(現 まんとくんネット)
オリジナルキャラクター

(一次選考通過作品 12)やまとくん
(作者不明)
やまとくん

※ Web投票3位(4,507票/49,003票:9.2%)
  街頭投票3位(340票/4,553票:7.5%)

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みなさまから愛され、親しみを持ってもらえるキャラクターにしようと第一に考えました。一目で「平城遷都1300年祭」だと分かって頂けるように、平城宮の[朱雀門]をかたどった帽子を被った奈良時代の少年をイメージしキャラクター化しました。
未来へ向けてますます奈良が飛躍し、発展、繁栄するように元気よくアピールしています。
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[1300]も随分と軽い扱いを受けたものぢゃ。夜になるとペカペカ光るネオンにも見えちゃいます。

≪Wow!! Let's Celebrate the 1300th Anniversary of Nara!!≫

[鴟尾]が電極やね。

そして寧楽の都の大門は翌年、成田山新勝寺の本堂に転生する。時空を飛び超える[翼]を得て。

【無明の闇 その14】
千葉県成田市
成田市観光キャラクター
(投票対象候補)ナリくん&リタちゃん
(2009年10月投票)
ナリくん&リタちゃん

そういうことだったのか・・・。輪廻からの解脱は遠い。

もう1点はこれです。

(一次選考通過作品 13)ヘイジョー君
(作者不明)
ヘイジョー君

※ Web投票4位(4,326票/49,003票:8.8%)
  街頭投票4位(274票/4,553票:6.0%)

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誰からも親しんで頂けるよう、シンプルで愛らしくかわいらしいキャラクターにしようと第一に考えました。一目で平城遷都1300年祭と分かって頂けるように[平城宮]のミニチュアを頭に奈良時代の少年をモチーフにキャラクター化しました。
平城京の時代を取り巻く物語に思いをはせ1300年の時の流れと共に、奈良をこよなく愛する気持ちでキャラクターにしました。
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塩キャラとしては冒険したうちに入るんかな・・・。頭が真円形で表されたものは他にないし。
髪型はこの絵↓にも登場しますね。学校の社会の教科書に必ず載ってたやつ。

聖徳太子二王子像 / 唐本御影(とうほんみえい)
聖徳太子二王子像 / 唐本御影

法隆寺に伝わり、聖徳太子の最古の肖像画とされてこれ自体尊崇の対象となってきた作品。近年はもっぱら、これが聖徳太子を描いたものではないとか、教科書の図版にどういうキャプションをつけるか、てな議論の対象ですが。
二人の王子(左は太子の弟の殖栗皇子/えぐりのみこ、右は子の山背大兄王とされる)の髪型は、成人して「みずら」を結える長さになるまでの少年期の、いわば過渡的なものであったらしい。

日本書紀の崇峻天皇即位前紀には、丁未(ていび)の乱つまり大臣蘇我馬子 vs 大連物部守屋の戦い(グレゴリオ暦587年)の件りに;

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是時、廐戸皇子、束髮於額[古俗、年少兒年十五六間束髮於額。十七八間分爲角子、今亦爲之]而隨軍後、自忖度曰「將無見敗、非願三寶則難成。」乃斬取白膠木、疾作四天王像、置於頂髮而發誓言[白膠木、此云農利泥]「今若使我勝敵、必當奉爲護世四王起立寺塔。」

是の時に、厩戸皇子、束髪於額にして[古俗(いにしえのひと)、年少児(わらわ)、年十五六の間は束髪於額にす。十七八の間は分かちて角子と為す。今も亦これを為す]軍(いくさ)の後に随へり。自ら忖度(はか)りて曰く「将(はた)、敗らるること無からむや。三宝に願(ちかいごと)非ずは則ち成し難けむ」とのたまふ。乃ち白膠木を斬り取りて、疾く四天王の像(みかた)に作りて、頂髪(たきふさ)に置きて、誓を発てて言はく[白膠木、此は農利泥(ぬりで)と云ふ]「今若し我をして敵(あた)に勝たしめたまはば、必ず護世四王(ごせしおう)の奉為(みため)に、寺塔(てら)を起立(た)てむ」とのたまふ。
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と出てくる(訓読は適当、舊字軆等も一部対応しきれてませんが)。平城京遷都よりさらに120年ほども古い話です。髪型の「束髮於額」は「ひさごばな」、「角子」は「あげまき」と訓ずるらしい。「ぬりで」はウルシ科の木本、ヌルデ/Rhus javanicaを指します。厩戸皇子は無論、聖徳太子のこと。「アイツを倒したらお堂を建てちゃる」とはそれこそ仏罰が下りそうな誓約だけど、これが叶って現在の大阪の四天王寺の謂れとなっている。

つまりは、この戦乱での厩戸皇子も、唐本御影の王子たちも、「ヘイジョー君」も、日本書紀の「分かちて」の一言により、今風に言えばAgemaki Hairの高校生男子ということになります、ヒョウタンの花みたいなのを額に突っ立てた中坊あたりではなく

因みに、丁未の乱で厩戸皇子とともに馬子軍に加わった泊瀬部皇子(はつせべのみこ)は、天皇(崇峻天皇)に即位した後には蘇我氏と対立するようになり、馬子に弑されている。正史上、臣下に殺されたことが明記されているのはこの帝だけです。また、山背大兄王は馬子の孫の入鹿によって殺され、その入鹿自身も父親の蝦夷とともに大化の改新で殺された。国若くして朝廷弱く、血腥かりし飛鳥時代ということですね。

明治になると廃仏毀釈の嵐の中、唐本御影を含む法隆寺の寺宝三百点余りは皇室に献納されることとなった。同寺はこの時、伽藍の維持修理費用として1万円を下賜されており、早い話が、公家やら武家やらの後ろ楯を失って極度に困窮し、代々のお宝を売らざるを得なかったわけです。
宝物の大部分は当時新設の帝国博物館(その後、東京帝室博物館 → 東京国立博物館と名前を変えて現在に至る)に収められたものの、唐本御影など10点余りは皇室に残り、宮内省所管の御物とされた。同寺では現在、江戸時代の幽竹法眼が描いた模写を所蔵するのみである。

話を2008年に戻してと。
投票の結果、「やまとくん」と「ヘイジョー君」はそれぞれ3位と4位と、優秀賞と言っていいほどの成績を収めた。誠に塩キャラ恐るべし(くわばらくわばら)。
見方を変えると、採用された「まんとくん」は街頭投票に限れば6位で、これらの塩キャラはおろか5位の仏頭キャラ「なーらん」by 伝 和久にも及ばなかったのが不思議と言えば不思議です。

それにしても。
井口やすひさをパクって言うなら;

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手の指2本の表現は禁物
身体のご不自由な方への差別を連想する。
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である。(それを言い出したら唐本御影だって似たようなもんではないのかね。手が見えないし。)
やすひさセンセに叱られますよ、栄一センセ。

2019年1月 5日 (土)

【加筆編】みほとけの生まれ変わりとなむ 語り伝へたるとや(川越市キャラ応募作品・なーらん・平城遷都1300年キャラ候補作品・はるか・ひめか)

(承前)

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「青森の人」とは工藤和久のこと。
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なぜこのように↑言い切れるのか?
当該作者による作品というのがこれ↓だったからです。

埼玉県川越市
川越市マスコットキャラクター
(応募作品 431)
(作者不明)
川越市キャラ応募作品 431


これだけでは何のことかわからないでしょう。(「なぜ川越で[仏像]なのか」もわからんが、そこはスルーするとして。)
鍵はここにあった。

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17:2009/10/05 20:14
431はマントくんのキャラの公募のときに見覚えがwww

29:2009/10/06 11:28
>>17
あれ青森のキャラだったのかよwww
当時、ダサい[仏像]のキャラがいるな〜って思ったらwww
やっぱりセンスないね青森の人は
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そこで奈良へ飛んでみると、平城遷都1300年祭のアンチヒーロー「まんとくん」制定時の投票プロセスの痕跡がネット上にまだ残っていた。このたび初めて気がついて驚きました。かれこれ10年前の話だもん。

【2014.12.17「往け往け!せんとくん:呂」】
奈良市
クリエイターズ会議・大和(現 まんとくんネット)
オリジナルキャラクター
まんとくん
クロガネジンザ(茂木 穂)
〔2008年6月発表〕
まんとくん

 

※ Web投票1位(5,189票/49,003票:10.6%)
  街頭投票6位(251票/4,553票:5.5%)

投票にかけられた30点の候補の中から印象深いものを拾ってみますと。

(一次選考通過作品 3)なーらん
(作者不明)
なーらん


※ Web投票7位(2,485票/49,003票:5.1%)
  街頭投票5位(255票/4,553票:5.6%)

うははは、激しくリサイクル(笑えんがな)。ま、「角を生やした仏様なんて不敬」と非難された「せんとくん」の対抗馬いや対抗仏がコレというのでは、世間は納得しなかったろう。
しかし、これで誰の作品かが判明するわけでもない。そこはもう一押し。

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奈良の[大仏]を基調とした可愛く、元気で、楽しいオリジナルキャラクターです。輝く[金色]は創建当時の色合いと奈良の輝く未来を明るくイメージしました。また、額には[地球]があり、地球温暖化、食糧問題など世界規模で憂いています。シンプルで、親しみやすく、人に長く愛されるキャラクターデザインになってます。
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今こそ断言、工藤一族ですね。根拠は二つ、一つにはコメントの〆のSuper Cliche。二つ目は画像に添えられた「奈良へ おいでよ」というフレーズ、これは2011年11月の「ウッディーくん」by 工藤元市における「おいでよ 京北へ」↓と practically same。

 

ウッディーくん(当初案)


はあああぁぁ。平気でリサイクル品をよそに出しまくって恥ずるところのないその感覚がどうにもイヤなんだよ、ツルは。("spec work" 論には与しないと前々から言ってるでしょ!!)

こんなものもある。

(一次選考通過作品 6)(愛称なし)
(作者不明)
平城遷都1300年キャラ候補作品 6


※ Web投票17位(957票/49,003票:2.0%)
  街頭投票21位(74票/4,553票:1.6%)

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鹿と大仏さんをさけてデザインしてみました。[平城京]そのものを描いてみました。
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そりゃいいよ。いいですよ。でもこれとの血縁関係はどうなんだよ。

【2017.09.19「一匹の竜もし死なずば」】
兵庫県丹波市
丹波竜マスコットキャラクター
(丹波竜の)ちーたん
古田 新
〔2008年8月デザイン発表〕
ちーたん


ああ、時期もほとんど同じ。

驚くネタはまだまだ。

(一次選考通過作品 21)はるか
(作者不明)
はるか


※ Web投票6位(2,628票/49,003票:5.4%)
  街頭投票9位(238票/4,553票:5.2%)

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古都奈良の象徴として、元気で可愛い[子鹿]をデザインしました。柔らかく巻いた頭の毛で[1300]をアピールし、多くの人々に奈良の魅力を伝えようと張切っています。首にかけた[勾玉]は過去から未来へとつながる生命をイメージしています。
-----

え!!これって・・・・・!?

【2016.04.23「「ご当地」をつくる人々:川上編 その2」】
東京都板橋区
いたばし観光キャラクター
りんりんちゃん
木村直樹
〔2008年1月までに発表〕
りんりんちゃん


そして、「はるか」の直前にも全く同じポーズの作品が置かれている。

(一次選考通過作品 20)ひめか
(作者不明)
ひめか


※ Web投票13位(1,023票/49,003票:2.1%)
  街頭投票19位(78票/4,553票:1.7%)

-----
奈良県花であり平城京の古から今に伝わる[奈良八重桜]がモチーフです。紅から純白そしてまた紅に移ろう美しい色と姿は、悠久の時を越えて息づく古都奈良の息吹を象徴しています。身につけた[勾玉]は連綿と続く生命を表しています。
-----

画と文の乖離があまりに大きくてつい笑っちゃいますが、大事なのはそんなことじゃないやね。数々のご当地公募で補作やアドバイザーを相勤めた業界の影の仕掛人にしてこれです。

【2016.04.23「「ご当地」をつくる人々:川上編 その2」】
千葉市
花の都・ちば 花のあふれるまちづくり イメージキャラクター
ちはなちゃん
木村直樹
〔2003年11月発表〕
ちはなちゃん


二千年前の大賀蓮も千三百年前の八重桜も、その手にかかればさほど変わりはしなかったという。

2019年1月 2日 (水)

【加筆編】正月から、ちょっとしたホラー。(ときも・ウッディーくん)

(承前)

改めまして、新年おめでとうございます。

年またぎになるけど、大晦日に取り上げた川越市キャラの公募、実は塩キャラよりも派生ネタが面白いんです、いろいろ枝葉が繁って。
採用されたのはサツマイモベースの「ときも」。途中で大胆にリデザインが入っていて、それはそれで見ものです。

埼玉県川越市
川越市マスコットキャラクター
ときも
畑中里子(32歳:川越市)
(愛称)佐藤敦子(46歳:埼玉県狭山市)ほか6名
ときも(当初案)
 ↓ 
ときも(最終版)

結構キてますねー。つまりは[時の鐘]を頭に乗っけた[サツマイモ](かつての川越いもの主力品種「紅赤」らしい)なんだけどさ。10年前の2009年8〜9月の一般投票の後、10月にデザインが、続いて2010年2月に愛称が決定されており、その間にこのデザイン補整も行われたようです。愛称は「とき」+「いも」のliaisonだそうで。(どこにアクセントを置くのか気になるが。)

サツマイモは江戸中期、八代将軍吉宗の時に甘藷先生青木昆陽(グレゴリオ暦1698.06.19〜1769.11.09)により救荒作物として各地に広められた。
これを新規珍味として江戸庶民がもてはやし、「九里四里よりうまい十三里」と称するようになったのは、日本橋から川越まで十三里だった(東京都中央区日本橋〜川越市札の辻交差点の直線距離は36.5km)ことを踏まえているので、その頃既に「さつまいもは川越!」というBrandingが成立したことになります。これを「十三里半」とも落とすのは、栗より旨くて「九里 + 四里 < 十三里半」という不等号の謎かけ。
もっとも、そのBrandingも現在は関東一円ぐらいにしか通用しないから、キャラをサツマイモにしてそこにテコ入れをというのは無難な選択ではあったろう。

オリジナル版が一般投票で首位を獲ったとはとても思えないので(失礼)、やはり選考委員会の意見がものを言ったんでしょう。既にファミリー化も済ませていて(ただし単なるバリエーションで、名前などはついていないみたい)、その画像から判断すると「ときも」の(現在の)性別は♀です。

ときもファミリー

えっと、愚blogでこれまで見てきた作品の中でデザイン改変度合いの激しいものと言えば;

【2016.01.09「悪夢、あるいは回帰熱:前編」】
埼玉県
埼玉県マスコット・埼玉県特命宣伝部長
コバトン
竹腰博晃
〔2000年5月デザイン決定〕
コバトン(応募案)
 ↓ 
コバトン(最終版)

【2014.02.12「行け!補整の向こう側へ」】
山口県下関市
市章
須賀裕明
〔2005年10月制定〕
下関市章候補
 ↓ 
下関市章

辺りが横綱クラスだと思ってたけど、その地位を十分脅かすものですな。
もっとも、三者三様で背景はそれぞれ違っていそう。ときもオリジナルは子供の落書きじゃなくて(爆)ヘタウマ狙いだと思われるし、コバトンは高校生が学校の課題で「5分から10分くらいで書いた」もの。下関市章(候補作品の左端)は・・・リデザインの趣旨がよくわかりません。

もう1点、全く違う意味で「補整」の凄いものを。

京都市右京区
道の駅 ウッディー京北(けいほく)
キャラクター
ウッディーくん
工藤元市(青森県)
ウッディーくん(最終版)

2011年11月の発表です。元市は和久が借名したと見なせる父親名義だけど、そのことではない。このキャラ、これだけ見ているには何ともないが、補整前の姿を目にすると背筋が凍る。

ウッディーくん(当初案)

「おいでよ 京北へ」のフレーズがばっちり効いてるけど・・・(大伏線)。

うっひゃー。多くは語るまい、てか、語れない。これ、リデザイン前の図を人目に晒しちゃいかんよなー。[手袋]と[靴下]の下は・・・ってところが永久に頭から離れなくなるもん。
何が起こったのか、容易に想像はつく。もしも審査時から問題視されていたのなら、リデザインしてからの発表となったろう。そうでないということは、発表後にどこかからクレームがついたのだと思われます。因みに審査委員会の長を務めたのは、京都市立芸術大学教授の小山格平。

そう言えば、あの公募ガイド誌の井口やすひさの添削サンプルでこんなことが書かれていた(cf. 2016.09.04「頬紅の ご当地キャラぞ 哀しかるべき」)。ナンバリング、間違ってますがね。

公募スクール 添削サンプル

-----
手の指4本の表現は禁物
身体のご不自由な方への差別を連想する。
-----

BULLSHIT!!
臭い物に蓋ってだけの思想じゃねえかよ。こういう感覚自体が大嫌いです、ツルは。「差別と偏見を助長する」のお題目の下に、見て見ぬふりをする。それは「異形」のものを切り捨てていることに他ならない。そうやって「正常」なものばかりが世の中にまかり通っていくことが一番怖い。

(優秀賞)
塩崎エイイチ(大阪府)
高山東子(京都市右京区京北)
吉田査千子(京都市上京区)

(特別賞)
八木誠司(京都市西京区)
佐倉菜奈(京都市右京区京北)

ああ、とんだ新春悪夢譚。初夢に出てくるかも。

(続く)

2019年1月 1日 (火)

組市松紋で年賀状!

おはようございます。
じゃなかった、あけましておめでとうございます。

2019年賀状.pdf

今年の年賀状は、生まれて初めてパソコンなるもので作っちゃった(爆)。学生の頃までは木版画でやったり、社会人になってからはずうぅっとあの「プリントゴッコ」で作ってきたので(販売中止になった後も!!)、パソコンで制作したのは初めてのことです。

まだPGの消耗品のストックはツルが余生で迎えるお正月の回数分ぐらいあるんですがww、今回敢えてPCに走ったのは、師走に仕事が半端なく忙しかったからというのもあるけど、この図柄はひたすらシャープに高精細にキメないとだめだろうと思ったから。
もう一つ、2020年大会のためのデザインを無理くり先走って2019年賀状に使うのも面白いだろうと感じた。

それぞれのパズルパターンは1ピース1ピースずつWindowsのWORDソフト上で組んでいって(そこら辺が事務方サラリーマンの限界)、レーザープリンターで仕上げたら、あまりに完璧過ぎて手作り感全くナシになっちゃいましたとさ(爆)。「あ、どっかの店で買ってきたのネ」と思われるのがオチになりそう。そこが微妙に悔しかったりします(ツルはぶっちゃけ、シゴトで人に負けるのは構わなくても、年賀状では絶対負けたくないってクチ)。
コンビニや2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会のショップで公式グッズとして売ってても全く違和感ありませんぜ。

しっかしまあ、PGで作るのに比べて、PCってほんとに便利っ!!あはは。3版程度の多色多版刷りで150枚だと、乾燥も入れて一昼夜ぐらいかかるのが、せいぜい2分だぜぇ。しかも印刷クォリティは素晴らしく均一だし(爆)。

それだけ、作る楽しみが減るってことでもありますがね。PGってのはつまりはシルクスクリーンによる版画だから、デザイン考えるところから始まって、色分けと版分け考えて、ピカッと光らせて(意味がわからなかったらお父さんかお母さんに聞きましょう)、インクを適宜混ぜて色を作って、色が混じってこないように「インクブロック」を細く切って貼って、1版1版刷っていって、インクが足りなくなったら慎重に足して・・・という、頭と手を動かす作業の連続。それでも多色多版刷り木版画に比べると圧倒的に便利で、だからPCが普及するまでは画期的な新商品として人気があったわけ。案外精細度も高くて(「ハイメッシュ」セットが出てきてから)、木版画では表現しづらい点描技法や細線模様もばっちりいけます(それにしても浮世絵の美人画の髪の毛の表現の職人技はやはり驚嘆に値する)。一方で、PGって広いベタ面を塗りつぶすのは不得手なんですけどね。

今思うと、アナログとデジタルの境界線上、より正確にはアナログ感とデジタル感の境界線上にあった製品だと思う。(そうか、それってこの「組市松紋」に対しても言えることなのだな。)

ツルはいつかはまた木版画に戻りたいと思ってますが、体力と視力が保つかしら
 
 
あ・・・・・。野老朝雄さん、勝手に使っちゃってほんとにごめんなさいm(__)m。あなたへのHommageってことでどうか許して。

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