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2019年1月13日 (日)

【加筆編】大規模広域的田舎公募の話(シュガーロードロゴ)

4年ほど昔の公募になるんだけど、かなりびっくりするものを見つけたので、意地悪くあげつらいます。

シュガーロード連絡協議会(事務局:長崎市商業振興課)
シュガーロードロゴマーク
太田佳吾(22歳:東京造形大学)
シュガーロード

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この度、シュガーロードロゴマークを授賞させていただき、誠にありがとうございます。
ロゴマークのコンセプトとして、日本の文化の一つである和菓子を家族や恋人、友人と楽しんでもらいたいという思いを込めて制作しました。和菓子が繋ぐ人との縁、プレゼントに和菓子を送る側ともらう側の繋がりを表現するため、多々ある[熨斗]の種類の中で「祝い」を意味する花結びを選びました。若い人でも和菓子に親しみやすさを持てるようにメインにシュガー=砂糖から[角砂糖]を表現したロゴを取り入れ、和風かつモダンな雰囲気に仕上げました。
ロゴデザインをしている中で、シュガーロードの歴史や長崎と砂糖文化が深いつながりを持っていることを初めて知る良い機会になりました。私も微力ながらシュガーロード様のご活動を応援していきたいと思っております。
シュガーロード様のますますのご発展を心からお祈りしております。
ありがとうございました。
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大学生とは思えないほど畏まった文章だ(笑)。ま、×授賞 → ○受賞だけどさ。2014年10月の発表。

シュガーロードというのはですねえ。

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江戸時代、鎖国のもと海外との唯一の窓口であった出島。その出島に荷揚げされた砂糖は、長崎から佐賀、小倉(北九州)へと続く長崎街道を通って、京・大坂、江戸などへと運ばれて行きました。
街道沿道は砂糖のほか、菓子作りの技法なども入手しやすかったため、全国的にも有名な銘菓が生まれたのです。
南蛮から伝わった菓子は、それまでの和菓子とは違い、砂糖をふんだんに使うもの。この伝来により、菓子の世界に革命が起こり、長崎街道を中心に、砂糖文化が各地の文化と風土を取り入れ、個性ある味へと花開きました。
そのため長崎街道は砂糖の道「シュガーロード」とも呼ばれており、今なおその技術と味は受け継がれています。お菓子だけでなく、街道沿道では料理にも砂糖が多く使われていることも「シュガーロード」ならではの食文化です。
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要するに、「砂糖の通った道」。
そりゃ、博多出身のツルも、帰省すると醤油が甘いと感じるようになりましたけど、長い東京暮しで(鹿児島辺りまで南下するとさらに糖度が高まる)。

で、シュガーロード連絡協議会とは。

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シュガーロードの歴史と文化を活かし、西九州一体の地域の活性化を目指して、2008年、長崎街道「シュガーロード連絡協議会」が設立されました。
現在、3県(長崎、佐賀、福岡)の9市(長崎市、諫早市、大村市、嬉野市、武雄市、小城市、佐賀市、飯塚市、北九州市)が加入しており、シュガーロードに関する情報の交換やPRなどを行なっています。
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むううー。北九州市や飯塚市が西九州というのはいかにも無理があるでしょうよ。
因みに福岡市が入っておらず、やや内陸の筑豊の飯塚市(実は、今や東京銘菓と福岡銘菓の二つの顔を持つ「ひよこ」の発祥の地です)が入っているのは、街道がそのように置かれたからだろう。福岡/博多の町なんて田舎だったんですな、昔は。

で、だ。愚blogで本件を取り上げるのはなぜか。それは専ら、9点選ばれた次点(こちらはなぜか約2ヵ月遅れて2015年1月に発表されている)に関する点。

(特別賞)
長崎市賞
山口なみ(長崎県:イラストレーター&デザイナー)
シュガーロード(山口案)

諫早市賞
通山ヒカ里(福岡県:会社員)
シュガーロード(通山案)

大村市賞
篠崎由実(東京都:グラフィックデザイナー)
シュガーロード(篠崎案)

嬉野市賞
タチミサコ(岐阜県:グラフィックデザイナー)
シュガーロード(タチ案)

武雄市賞
児島 満(宮崎県:グラフィックデザイナー)
シュガーロード(児島案)

小城[おぎ]市賞
濱口温男(高知県:デザイナー)
シュガーロード(濱口案)

佐賀市賞
涌井(東京都:会社員)
シュガーロード(涌井案)

飯塚市賞
高見澤アカネ(埼玉県:デザイナー)
シュガーロード(高見澤案)

北九州市賞
中村慶子(福岡県:麻生建築&デザイン専門学校)
シュガーロード(中村案)

お気づきですね。山口の長崎市賞と児島の武雄市賞と濱口の小城市賞の3点で、綴りが間違っている。児島作品なんて新手のCarbo-Loadingかと思っちゃいますよ。

そりゃ、英語力でデザイナー稼業が勤まるのじゃない。それぞれが持つ、常人にはないデザインの才という異能をもってしてのみそれは可能になるわけです。
でも、英語に自信がないのなら、いや、どんなに堪能であったとしても、途中で念のために辞書引いたりとか、提出する前にもう一度見直したりとか、しないわけ!?!?最低限のビジネスマナーとして。常人の常識では、そうなんだよ。
応募総数601点の中にどれほどこんなものがあったか、空恐ろしい気がする。井口やすひさの例も思い出すなあ(cf. 2015.01.14〜18「Free Lancerの栄光と残照」)。

選考側に対しても同じことが言えると思うんですね。いやしくも「○○市賞」(「○○市長賞」ではないのも気にかかるばってん)と銘打つのなら、発表までには修正、いや訂正をかけておくのが当然じゃないと??長崎市民と武雄市民と小城市民にきまりの悪か思いをさせられんって。
次点やから権利が移転してないけんどうのこうのとか?やったら容赦なく落とさにゃいかんやろ、そもそもが。

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今回のロゴマーク決定により、長崎、佐賀、福岡と3県9市をつなぐシュガーロードのイメージが統一され、「歴史と伝統あるお菓子としてのブランド化」を発信していきます!
今後とも、シュガーロードの甘い活躍に御期待ください!
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甘い!!本当は、各「○○市賞」がそれぞれのご当地の(砂糖や菓子との)関わり方をちゃんと表現し得ているのか否か、そんな点を考えたかったのだけれども。例えば長崎とカステラとか、小城と羊羹とかさぁ。これでは単に官製の「長崎街道PR大作戦」というだけ、次点を体よく言い換えただけになっとらんね、長崎市商業振興課しゃん。

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