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2019年2月23日 (土)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その224:にっとくん・なかのん)

(承前)

 

今回はまず、地方の中堅企業の周年記念で公募👀されたキャラクターを取り上げます。

 

広島県福山市
日塗株式会社
イメージキャラクター
にっとくん
塩崎(大阪府)
にっとくん

 

にっとくん アニメーション

 

何かが道をやってくる・・・😵😵😵。その正体は。

 

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■名前 にっとくん
■紹介 日塗の愛犬「にっとくん」。朝は現場に行く社員を見送り、夕方は疲れたみんなを出迎えて可愛い仕草で疲れを癒してくれます。社員みんなから愛される[犬]です。
朝と夕方は社員のみんなが交代で散歩に連れて行ってくれます。
■性別 オス
■誕生日 2月10日
■生息地 日本全国
■職業 日塗 広報部長
■好きな食べ物 いなだやの関東煮
■性格 建物を見たら塗りたくなる
■趣味 DIY
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稲田屋とは、福山市の船町商店街にある大衆食堂のご当地名店。名物メニューの関東煮(かんとうだき)はホルモン煮みたいなものらしいです。

 

♪どうでもいいですよ

 

広報部長なのに、一人で散歩に出歩くことすらままならぬ存在とは(冷笑)。キャラづけの方向性が間違っている。

 

同社はてっきりただのペンキ屋さんかと思いきや;

 

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48年前「日本中を塗りつぶそう!」との思いから塗装業として誕生した日塗。現在では建築、土木全般へとフィールドを広げています。特にマンション改修事業は、川崎市内で初めて手掛けてから28年。全国展開でシェアを拡大、中国地方での施工量は業界No.1を誇っています。
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てなことなんだって。ようとわからんが。50周年を控えてキャラ制作したんだそうです。

 

(優秀賞)
松尾(福岡県)
岡本(岡山県)

 

「松尾(福岡県)」とは、ご当地公募でたまに目にするガイダー、松尾あやこ(福岡市)のことだろう。

 

因みに対価は最優秀賞が賞金10万円、優秀賞が各1万円也。そこに関しては田舎公募でもなかったみたい。

 

結局、民間企業のキャラクターで公募という手法が成功した例などありはしないと思う。コミュニケーションという手段を持ち込むことができなければ、そこは百年経っても変わらないはず。(無論、これからどうやって運用していくか、の方が今となっては大事だけど。)

 

で、公募の世界でのみ生存する塩キャラというものがどの程度変わっていないのか、その観点から全国を見渡してみますと。
↑は2016年に4〜8月の5ヵ月もかけて募集されたもので(既に「ゆるキャラ」ブームに翳りが出ていた時分である)、一方、最近のところで昨年の6〜7月に募集され12月27日に発表されたこのキャラクター↓を対比させてみるとはっきりする。

 

長野県中野市
環境保全シンボルキャラクター
なかのん
塩崎榮一

なかのん

 

[イヌ]のプラットフォームに取って代わったのは[ウサギ]。[帽子]の上の[建物]は市の花(の一つ)[バラ]と市の木(の一つ)[モミジ]に、お腹の[社章]らしきものは[市章]に置き換えられている。
そして顔の造作はこれ↓にほぼ引き継がれた・・・。

 

【その223】
山口県下松市
下松市公式マスコットキャラクター
(最終候補作品)くだまる
福添歩美
〔2018年8月〜2019年1月募集・2019年2月候補発表〕
くだまる(歩美案)

 

見事な父娘競演となっております😆。

 

アイテムをとっかえひっかえする、ただそれだけで粗製濫造するDogmaは変わらない、変えられない(そのことに後から気づいて嫌になったのが、例えば奈良県磯城郡田原本町「タワラモトン」ではないかと思う;cf. 2018.07.10【その203の2】)。
そんな中でやや目を惹く[五線譜]については。

 

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唱歌「故郷」にでてくる「兎追ひし かの山・・・」の[兎]、中野人形の月の兎の[兎]をモチーフにし、緑豊かな中野市の[山]、[川]、自然豊かさを表現。
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原文ママです。
ご当地は『「故郷」のふるさと』を標榜している。この歌を作詞した国文学者高野辰之(1876.04.13〜1947.01.25)がご当地(旧 下水内郡(しもみのちぐん)豊田村;2005.04.01に旧 中野市と新設合併)の出身であり、歌詞には当然、その生まれ育った土地の景物が歌い込まれている(ということになっている)から。

中野市にある高野辰之記念館のサイトには「兎追いは、自然豊かな山村の冬季間の子どもたちも加わった村総出の行事でした」という記述も見つかる。つまり、冬のタンパク源確保のための狩りだったわけっす😅。ずいぶん雰囲気が違って聞こえてきちゃうけど、子供の頃誰しも最初は「兎おいしい」と思ったはずのあの解釈はあながち間違いでもなかったのネ ̄(=∵=) ̄。

てことは、兎が鍋になったのなら、小鮒も甘露煮か何かになったんでしょうなあ。

 

高野は他にも;

 

「春が来た」
♪春が来た 春が来た どこに来た
 山に来た 里に来た 野にも来た

 

「春の小川」
♪春の小川は さらさら流る
 岸のすみれや れんげの花に

 

「朧月夜」
♪菜の花畠に 入り日薄れ
 見渡す山の端 霞深し

 

「紅葉」
♪秋の夕日に 照る山紅葉
 濃いも薄いも 数ある中に

 

など、「これぞ日本の原風景!」「これぞ美しい日本語のお手本!」な感じの文部省唱歌をいくつも作詞した(とされる)人。早い話が郷土の大偉人。この辺りについてはイロイロあるので、また別に取り上げようと思う。因みにこれら5作品の作曲は全て岡野貞一とされており、まさにゴールデンコンビだったことになる。

 

話戻って、「なかのん」のこと。ツルがこのキャラに対して感じる最大の不満は、なぜこれが「環境保全シンボルキャラクター」なのかという点です(なぜ作詞者のことを顕彰しているのに[五線譜]なのだという点もひっかかるけど)。ただの観光用人寄せご当地キャラクターと、どこが違うの??

 

結論。
やはり、キャラづけの方向性が間違っている。それは応募側の怠慢によるものでもあろうし、また漫然と選考を行った制定側の責任も大きかろう。

 

(優秀賞)
あっぷるん
前田昌克
ぽんぽん
森山未季子
なかのん
八谷早希子

 

(努力賞)
鳥人「中野神」
倉田一輝(中野市)

 

― Inspired by "Something wicked this way comes" (1962) by Ray Douglas Bradbury (1920.08.22〜2012.06.05) ―

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