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2019年2月20日 (水)

【加筆編】忘れられていくものども(苫小牧ナンバープレート)

(承前)

ご当地ナンバー第3弾 = 地方版図柄入りナンバープレート第2弾のことをあれこれしゃこしゃこと取り上げる中で、各論に走って見落としかけていた点が一つある。それは、「キャラクターをあしらったものが少ない」ということ。

自動車用に先行したバイク用のデザインプレートは全国で500点以上に達しており、その中ではご当地キャラあしらいのものが半ばデフォルトになりつつあった。愚blogにおいては、それは安直なやり方として縷々批判的に書いてきた。つまりは、「何が言いたいのか」、「何を宣伝したいのか」というところに、ご当地キャラクターという象徴物によって一枚フィルターがかかってしまうからです。万能フィルターのおかげで、何も考えずに突き進むことができてしまう。たとえ、前田昌克の言うような「特徴のない街」であっても(cf. 2018.10.25〜27「月曜から・・・いつまで夜ふかし?」)。

2018年5月にデザイン発表された自動車用図柄入りナンバープレート第1弾だと、全41地域のうち何らかのキャラクターを用いたものは次の8点あった(cf. 2018.10.23「「ご当地ナンバー」なるものについて:3」)。比率は20%である。

埼玉県越谷市
越谷版図柄入りナンバープレート
<ガーヤちゃん、南越谷阿波踊り>
作者不明

東京都杉並区
杉並版図柄入りナンバープレート
<杉並続くみどりいっぱいのまち>
居関孝男
(* 「なみすけ」・「ナミー」)

愛知県豊田市
豊田版図柄入りナンバープレート
<豊田スタジアムとグランパスくんファミリー>
作者不明

愛知県春日井市
春日井版図柄入りナンバープレート
<道風くんとサボテンキャラクター>
北洞栄昭

広島県 福山市・尾道市・三原市・竹原市・府中市・豊田郡大崎上島町・世羅郡世羅町・神石郡神石高原町(じんせきぐん じんせきこうげんちょう)
福山版図柄入りナンバープレート
<広島東洋カープ>
作者不明
(* 「カープ坊や」)

愛媛県
愛媛版図柄入りナンバープレート
<みきゃん>
作者不明

熊本県
熊本版図柄入りナンバープレート
<くまモン>
作者不明

大分県
大分版図柄入りナンバープレート
<温泉>
大分県デザイン協会
(* 用いられたのは「おんせん県ロゴ」だが、これはデザイン上むしろキャラクターである)

約半年経ち、2018年11〜12月に発表された今度の第2弾17地域では、わずかに次の2点しかない。すなわち12%。

【2019.01.26「ゆるキャラ City Promotion? その1」】
三重県四日市市
四日市版図柄入りナンバープレート
<輝く四日市>
渡邉七海
〔2018.11.10決定・12.17発表〕
四日市ナンバープレート
(* 「こにゅうどうくん」)

北海道苫小牧市
苫小牧版図柄入りナンバープレート
<ウトナイ湖とアイスホッケーの街とまこまい>
小田加奈子(55歳:苫小牧市:苫小牧市嘱託職員)
〔2018.11.28発表〕
苫小牧ナンバープレート
(* 「とまチョップ」)

もちろん、バイクに比べて高価な自動車という財物に装着するものとして、ゆるキャラの類いはなじまないと判断されやすいというところもあるだろう。
しかしそこも、ご当地デザインプレートというモノをPR力、発信力の面から捉えた場合(ツルはもともとそんなものほとんど信じていないが)、ひどくambivalentでいびつには見える。

ご当地キャラ自体を取り巻く状況もすっかり変わって、「ゆるキャラ使えば何でもOK」という気運はとうにない。免罪符的鉄板ネタではなくなってしまった。簡単に言えば、ご当地ナンバープレートという新しい「デザイン」を創っていく時に、「今さらゆるキャラでもないよねえ」という心理が働いた面はあると思う。

そんな中での「こにゅうどうくん」「とまチョップ」投入だったわけです。
前に書いたように、四日市ナンバーのデザインが決定されたのは、ゆるキャラグランプリ2018でこにゅうどうくんがゴリ押しのグランプリを獲り損ねる約1週間前。∴投票トップを走っていた時点のことです、市職員の献身的協力により。これをナンバープレートに採り入れずにどうする、という流れになっていたのは間違いあるまい。それを客観的判断と呼べるものではないと思う。

では、「苫小牧」の方はどうなのか。実は、苫小牧市ではバイク用ナンバープレートも「とまチョップ」をメインにしたデザインだった。今回は再登板だったんですな、扱いは小さいけど。因みに四日市市のバイク用は市の鳥ユリカモメをデザイン化したもの。

「苫小牧」の募集要項には、「長期間にわたって交付・使用されることを念頭にデザイン案を作成すること」と挙げられていて、その結果がご当地キャラだったのかよとツッコまずにはいられません。

(続く)

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