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2019年2月10日 (日)

【やや速報編】瓦解 崩壊 信頼 未来 ―― しんじょう君 vs ちぃたん☆ (4)

(承前)

ちぃたん☆

須崎市長会見の翌々日、クリーブラッツが反撃に出た。主張は真っ向から対立している。

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(2019.02.08 モデルプレス 抜粋)

高知県須崎市のマスコットキャラクター「しんじょう君」に酷似し著作権等を侵害しているとして、同市より活動停止を求められているご当地キャラ「ちぃたん☆」を運営している株式会社クリーブラッツが8日、見解を報道各社に送付した。

◆「ちぃたん☆」側「権利を侵害することはないと理解しました」
一連の騒動に関し、株式会社クリーブラッツは「この度は、ゆるキャラ『ちぃたん☆』に関して、高知県須崎市様から著作権侵害等のご指摘を受けていることについてお騒がせしてしまい、誠に申し訳ございません」と謝罪した上で、「ゆるキャラ『ちぃたん☆』制作の経緯」「『ちぃたん☆』デザインに係る須崎市様のご確認と『ちぃたん☆』の活動状況について」「海外商標の取得経緯について」「今後の当社の方針について」の4項目について見解を発表。

「ちぃたん☆」のデザイン及び着ぐるみ作成過程については、複数回にわたり担当者に確認しながら進めたといい、「『しんじょう君』の権利を侵害しないか」という点は「平成29年11月8日付にて、須崎市元気創造課元気創造係から、同係内部で協議した結果として、須崎市様のご許可は不要であるとのご回答をいただきました」。そのため「『しんじょう君』に関する権利を侵害することはないと理解しました」と説明した。

◆今後の方針は?「しんじょう君」の「権利を制限する意図などまったくございません」
また、海外商標の取得については「『しんじょう君』のアニメーションを制作し、商品化窓口権を有する制作会社様及び須崎市ご担当者様から、平成30年4月以降、『しんじょう君』と『ちぃたん☆』の双方をペアで海外にてライセンスしたいとの要望があり、当社においても『ちぃたん☆』の商標権を取得するよう相談されたことにより取得手続を実施したものです」と主張。
株式会社クリーブラッツは、海外展開等の準備のため「しんじょう君」と「ちぃたん☆」の双方が掲載されたスタイルガイドを制作しており、「このスタイルガイドについては、須崎市様もご監修されています」としている。
今後の方針に関しては「当社として、『ちぃたん☆』誕生後、一緒に活動してきた『しんじょう君』に関する須崎市様の権利を制限する意図などまったくございませんし、特に海外では、上記制作会社様のご指導のもと、『しんじょう君』と『ちぃたん☆』の双方が一緒にライセンスされると聞き及んでおりますので、当社としては『ちぃたん☆』さえ自由に活動できるのであれば、当社が海外における『ちぃたん☆』の商標権者であることに固執も致しません」と見解を示し、「『しんじょう君』や『ちぃたん☆』、これらキャラクターを支えてくださる皆さまのためにも、今後も須崎市様との間でお話し合いによる解決を求めていく所存です」とした。

〔後略〕
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クリーブラッツの文書は、企業の公式な発表資料の性格を持つと思われるが、「報道各社に送付した」↑のみで、同社サイトに掲載はなく、非常に残念ながら全文は未入手である。以下はその冒頭部分のみ。

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報道関係者各位
平成31年2月8日

ちぃたん☆に関するお知らせ

いつもお世話になっております。
この度は、ゆるキャラ「ちぃたん☆」に関して、高知県須崎市様から著作権侵害等のご指摘を受けていることについてお騒がせしてしまい、誠に申し訳ございません。
平成31年2月6日付にて、須崎市長様の定例記者会見が実施され、また、同日付にて本件に関するご説明が須崎市様のホームページに掲載されましたので、本件に関して、当社としての見解をご説明申し上げる次第です。

1 ゆるキャラ「ちぃたん☆」制作の経緯
ゆるキャラである「ちぃたん☆」の制作は、そもそも当社職員が飼育するコツメカワウソの「ちぃたん☆」がSNS上の活動やTV出演を行っておりましたところ、平成29年9月頃、知人から「しんじょう君」を運営する須崎市元気創造課元気創造係及び同係ご担当者様をご紹介いただき、ご担当者様との話し合いの中、同じくカワウソをモチーフとする「しんじょう君」とともに須崎市様のPR等を行うことや、コツメカワウソの「ちぃたん☆」を須崎市観光大使に任命いただく旨をお伝えいただいたことに端を発します。
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ああ、本当に筋の悪い話に落ちてきた。みんな、少しずつ嘘をついている気がする。

よく読めば、これらはクリーブラッツ側が「権利侵害しているかも」と懸念していたことを示すものでもある。そして、その判断責任を「須崎市元気創造課元気創造係及び同係ご担当者様」におっかぶせる論理。前回書いた守時を狙い撃ちしているわけです。通常、「弁理士(等)に相談の上で」だろうに。
「侵害はないと理解した」というそれ自体、特許庁の却下(2018.08.17)によって否定されちゃってるわけで、考慮に値しない気がする。
「共同でいろいろやろうとしていた」という話も、単独でテレビにレギュラー出演したり、アニメ番組を作ったりというのでは筋が通らない。

そして何より、このキャラクターが何者であるのかがなお判然としません。
後発ながら、「ゆるキャラグランプリ2018」では「ご当地部門」で12位に入った(cf. 2018.11.19「仍って件の如し」)。企業キャラではないという立ち位置です、権利者は株式会社クリーブラッツである(はず)にもかかわらず。この時の所属は「秋葉原観光推進協会」とされているが、「秋葉原のご当地キャラ」としての実態は掴めない。
須崎市での活動は、しんじょう君イベントに相乗りする形しかなかったと推測される(それがそもそも話をごちゃつかせている一つの原因だが)。
最も注目を集めたYouTubeでのパフォーマンスも、ご当地興しの性格を持っていたとは思われない。

結局、存在としてはしんじょう君に寄りかかっており、その前提/根源に不安要素を抱え込んでいて、単独では将来大きな支障が生じ得るというRisk Factorにどう対処していくつもりだったのだろう。

(続く)

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