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2019年3月14日 (木)

【加筆編】ゆるキャラ City Promotion? その3

(承前)

昨秋のゆるキャラグランプリ2018の組織票問題が、今月に入って四日市市議会で取り上げられたそうな。

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(2019.03.05 15:06 朝日新聞)

三重県四日市市は4日、昨年のゆるキャラグランプリ(GP)で騒動になった大量の「組織票」の実態を、市議会で明らかにした。
1人当たりの1日平均投票数は、最も多い部署で200票だったという。
市のキャラクター「こにゅうどうくん」はネット投票で暫定1位だったが、投票IDに不正があったとして票数が減らされ、最終的に3位になった。
提出された資料や市の説明によると、計1万8620個の投票IDを市役所で作っていた。
投票開始から約1カ月後の8月末に行った調査では、市役所の投票数は6152票。市が投票ID6555個を作り、積み増しを要請した後の10月上旬の調査では1万3602票に増えていた。さらに市は職員1人あたり5票の積み増しを要請するため、投票IDを1万2065個作った。
10月中旬にGP実行委員会が不正IDを削除し、多くのIDが使えなくなった後も、市はさらに積み増し、最終的に不正IDは約2万個になったという。
また、部署間の競争をあおるため、「平日1人当たりの投票平均」の順位付けをしていた。1位は東京事務所の200票。4人で800票を毎日投じていた。2位はGP担当の観光交流課で平均140票、3位がIT推進課の49票だった。(大津正一)
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実に腑抜けた内容だと思う(記事が?議事が?)。市によって用意されたIDが18,620個あったとか、1日1職員当たりの投票が最大200票だったとかの話だけでは片手落ちだ。木を見て森を見ず(おっ、うまい符合やんけ)。ツルの知りたいのは全体像である。

ゆるキャラグランプリ2018での「こにゅうどうくん」の得票は、不正投票と判定された無効票が大量に発生し、ネット投票分 約118万票(11月1日時点中間集計) → 最終得票 約80万票(ネット投票分・当日投票分の合計)と大きく減らされた(cf. 2018.11.20「ゆるキャラGP2018の結末 ―― 四日市市長の主張など」)。因みに当日投票分はネット投票分の3倍にカウントするという傾斜配分方式であり、内訳は公表されていないので、ネット投票分の無効票数は不明である(38万票以上あったことにはなるが)。

グランプリ運営側のこの数字に対し、参加側の四日市市の市職員による(当該IDを用いた)投票はつまりトータル何票あって、無効票何票のうち何%を占めたのか。そこをまず明らかにしなければ、検証の入り口にも立てない。(だからと言って、それを深掘りしたところで四日市市の行政の質の向上につながるかと言うと、そこは疑問だが。)

なお、本件に関し、直近で四日市市長 森 智広のオフィシャルブログ「31万人元気都市四日市に向かって!」に出ているのは次の記載。

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(2019.03.04 12:06)

【市政報告レポート第33号配布中】『ゆるキャラグランプリ2018』『全国学力テスト結果』等を掲載

市政報告レポート最新号、第33号を12月3日の近鉄四日市駅北口の駅立ちから配布開始しています。

第33号の発行が、「ゆるキャラグランプリ2018」直後であったことから、こにゅうどうくんが大健闘した「ゆるキャラグランプリ2018」の振り返りを大きく取り上げています。

『市政報告レポート 第33号』の記事は、以下の構成です。

◆【ゆるキャラグランプリ2018】「こにゅうどうくん」が3位入賞!

◆【全国学力・学習調査】小中学校の全科目で全国平均超え又は同等

◆【全国施行時特例市市長会 会長に就任】

◆【アセットマネジメント基金設置へ】未来の子ども達の為に!

◆【知事との1対1対談】不足する児童精神科医、小児整形外科医

◆【四日市市初の女性副市長が誕生】市川典子氏が就任!

◆活動報告
・街頭演説 8年目に突入!88ヵ月連続実施中!!
・駅立ち634日到達!!

市政報告レポートは、駅立ち、街頭演説等で配布しております。

過去の「市政報告レポート」は、私のホームページにてご覧頂けます。
[URL]
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ああ、お気楽。因みに森市長の「現在の」市政報告レポートは彼のホームページでご覧いただくことはできません。ブログには画像が出てるけど。

二つの記事、「時点」に注目してみると面白いんすよねえ。市議会で本件が取り上げられたのは3月4日。市議会サイトで調べると、4つの「常任委員会/予算常任委員会各分科会」が午前10時から開かれている。
市長は4日の正午過ぎに上述ブログ記事を公開した。午前中の審議が終わってものしたんでしょうか?朝方いろいろ吊し上げられたので、昼メシ時にブログで一矢報いたとかさ(秘書が代筆したりしてるかもだが)。

率直に言って、筋の悪いブログだとは思う。時折現れるコメント書き込み(無論、基本的に匿名/ペンネーム)は露骨に市長を持ち上げるものばかり。少々胸焼けがします。

政治家の情報発信(ブログは公式なものか個人的なものか等々については議論のあるところと思うが)で、野放図に書き込みを許してたら手に負えない事態になっちゃったりもするだろうから、そこをSelectiveにやるのは問題ないと思うんだけど、基本的には。
SNS系ではないオープンなブログで発信するについても、社会的影響の大きさに鑑みてとか、行政というものの公共性とか、ある程度長文化することが多いからとかの理由はあるだろう。そこは別に情報弱者だなんて風には思わない。

ただ、これを戦略的に見てどうなのかと疑問に思うのは、支持者からのコメントばかり公開するという態度では、新規の支持の獲得は望めないということである。政治家が気持ちのよい繭の中に潜り込んでどうする。
そんなことならいっそ腹括ってコメント不可の設定にすりゃいいのに。

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