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2019年4月 7日 (日)

【加筆編】団塊の世代の執念

(承前)

 

およそ全国植樹祭や全国育樹祭がらみの公募というものは、「大会テーマ」、「シンボルマーク」、「ポスター原画」の3点セットで行われるらしい(ポスターは基本的に児童・生徒による地域コンクールに相乗りする形。シンボルマークは往々にして愛称がつけられ「キャラクター」に変じたりもする)。
だから、来秋行われるこの育樹祭も既に「大会テーマ」は決まってるんですが、調べてみるとこれがまた凄かった。

 

北海道
第44回全国育樹祭 大会テーマ
「つなごう未来へ この木 この森 この緑」
池永一広(大阪府高槻市)
〔2020年開催予定〕

 

(優秀賞)
「「木育」が 育む森と 豊かなココロ」
堀 卓(たく)(福島県いわき市)
「育てよう 豊かな大地に 希望の樹」
村岡孝司(たかし)(兵庫県丹波市)
「樹に触れて 心に芽吹く 希望の木」
大坂梨湖(りこ)(北海道帯広市)

 

池永の名には見覚えがある(村岡一族にももとより斬って捨てた記憶はあるけれど;cf. 2015.04.21「十年に一度の逢瀬:6」)。

 

【2013.12.23「光輝く夢と未来へ:2」】
千葉県市原市
市制施行50周年 記念キャッチフレーズ
「未来へ向けて 夢発信 いちはら」
池永一広
〔2012年9月再選考〕

 

【2016.09.27「法三条 ――盗ル勿レ 騙ル勿レ 偽ル勿レ―― 三ノ巻」】
大分県杵築市
新杵築市誕生10周年 キャッチフレーズ
(優秀作品)「きつき10周年 和と輪でつなぐ 夢未来」
池永一広
〔2014年12月決定〕

 

ううううーー、Shit!!
ところがそれどころじゃないんですねえ。

 

今秋の育樹祭でも!

 

沖縄県
第43回全国育樹祭 大会テーマ
(佳作)「育てよう 大地の緑 地球の未来」
池永一広(大阪府:コピーライター)
〔2019年開催予定〕

 

育樹祭だけじゃなく植樹祭も!

 

長野県
第67回全国植樹祭 大会テーマ
「ひと ゆめ みどり
 信濃から 未来へつなぐ 森づくり」
池永一広(大阪府高槻市)
兵藤怜美(さとみ)(千葉県茂原市)
〔2016年開催〕

 

最優秀作品2点を組み合わせちゃったという珍品っす(つまり、真に「最優秀」に推すに足るものがなかったからだと理解)。残念ながら各原案は公表されてないけど、「未来」の語が池永案由来だったことは間違いないと思う。

 

開催2年前、2014年6月に決定されて11月に発表されている(つまり、組み合わせるのにそれだけ手間暇がかかったからだと理解)。
表彰式に登場した池永は、車椅子姿だった・・・。兵藤も、妙齢の女性かと思いきや白髪頭の男性。

 

森づくりだけじゃなく海づくりも!

 

高知県
第38回全国豊かな海づくり大会 高知家大会 大会テーマ
「森・川・海 かがやく未来へ 水の旅」
池永一広(67歳:大阪府高槻市)
〔2018年開催〕

 

募集が2016年12月〜2017年2月で発表は2017年3月。とゆーことは2019年4月の現時点では69/70歳ということになって、団塊の世代ってことですよね?
調べてみると、「団塊の世代」なる言葉には一応の定義があり、「1947〜1949年生まれ」とされている。つまり現時点69〜72歳ってことでドンピシャリ。この言葉を生んだ堺屋太一も先ほど亡くなりました(1935.07.13〜2019.02.08:作家:元通商産業省官僚:元経済企画庁長官)。四十九日が済んだばかり。

 

スポーツだって!

 

三重県
第76回国民体育大会「三重とこわか国体」 スローガン
「ときめいて人 かがやいて未来」
池永一広(大阪府高槻市:コピーライター)
〔2021年開催予定〕

 

開催の6年も前の2015年に公募されたという。ビリビリきます。マスコットキャラクター(「とこまる」by 渡辺光仰)については【2017.03.10「必殺!海老固め」】をご参照あれかし。

 

何でもござれの八面六臂、とんでもなく大車輪の活躍ぶり。つまりはコトバ界の常連テンプレガイダーということですな(「コピーライター」というよりも)。ボケ防止どころではない、生きるMotivationにすらなっている様子である。
・・・・・・でもぶっちゃけ、心に残るフレーズは何もない(苦)。全てに「未来」が使われているけれども、そんな安売りに真の未来など、ない。「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」の金言は、池永に当てはまるものではないだろう(cf.【その21】)。

 

今回あれこれ調べる中で、いかにもプロのコピーライターらしい作品としてツルの心に刻まれたものは;

 

京都府
第40回全国育樹祭 大会テーマ
(佳作)「森林は ゆっくり未来に なっていく」
新免ヒロキ(38歳:大阪府:コピーライター)
〔2016年開催〕

 

ぐらいしかありませんでした。(これにも「未来」の一語が入っているけど、ツルの耳には全く違う響きに聞こえる、この「未来」は形あるものとして。)

 

こうした持ち回り系イベントにまつわるあれこれを、愚blogでは「ご当地公募」ネタとして扱ってきたわけですが、地域性や個別性を取り込んだ作品はほとんどない、まるでお約束のように。ミスユニバースのベネズエラ代表もスウェーデン代表も日本代表もシェラレオネ代表もみんな同じ顔になっている、みたいな(わかりにくいたとえかしら)。
こうした回り持ち行事の唯一無二性というか一期一会性というか、そうしたものはどのように実現/表現されるのですかね。

 

そしてやはり、公募というものは(学校の課題で出されたような場合は一応別としても)既に価値を失っているのではないかと思う。それが「ご当地公募」の範疇に属するものである限り。

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