« 【加筆編】双子の娘たち?(しいなちゃん・立科町ロゴ・Reanaちゃん) | トップページ | 【加筆編】余は如何にして盛り満載となりし乎:其の弐(ホビキング・フルーティーズ) »

2019年7月 2日 (火)

【加筆編】余は如何にして盛り満載となりし乎:其の壱(かすみがうにゃ・土浦ナンバープレート)

(承前)

もう1点、高柳キャラを見てみよう。今度は直近の作品から。

茨城県かすみがうら市
公式キャラクター
かすみがうにゃ
高柳順子(45歳:静岡県三島市:グラフィックデザイナー)
(採用原画)
Takayanagikasumigaunyaoriginal

2018年12月に原画が決定されたもので、デザイン補整を経た後、2019年1月に発表されている。

ご当地キャラクター人気がすっかり下火になった今、高柳にとってもやや久方ぶりの採用となったかと思う。そこは誠に御同慶の至りなんだけれども、リデザインのありさまを見ると、この結果は高柳にとって決して満足のいくものではなかったろうと思われてくる。

-----
(かすみがうら市公式キャラクター かすみがうにゃ サイト)

採用原画決定後は、“地域性の強調”という原画に対する選考委員会の意見を踏まえ作者に補作をいただき、市公式キャラクター制定支援等業務におけるデザイナー監修を経てデザインを公式化しました。
-----

それがこれ。

(公式化デザイン)
Takayanagikasumigaunyafinal Takayanagikasumigaunyafinalback

-----
(2019.01.29 産経新聞 抜粋)

[湖]をイメージした帽子をかぶり、[ナシ]や[巨峰]、[ブルーベリー]など6種類の果物が描かれたシャツを着ている
-----

-----
(2019.02.14 茨城新聞 抜粋)

「かすみがうにゃ」は、[猫]をモチーフに、[霞ケ浦]の水の青をイメージした帽子をかぶり、耳の形は[帆引き船]を模した。服には市特産品の[ナシ]や[巨峰]、[イチゴ]といった果物の絵柄を入れた。背中には妖精の[羽根]として町の花[アジサイ]の形にした。誕生日は12月25日。好きな食べ物は果物で、趣味はサイクリングや果物狩り、釣り。性格は明るく、「とにかく元気」だという。
-----

×「町の花」、○「市の花」ですね(苦)。6種類の果物とはどうやら[梨]、[栗]、[巨峰](これだけ品種名😃)、[柿]、[苺]、[ブルーベリー]のことで、かすみがうら市観光協会のサイトにもこれらが特産品として載っている。でもどれも小さくってよく見えないよ、致命的なことに。


Takayanagikasumigaunyafinal2-1

こちらではメロンみたいなのが増えて7種類になったのかと思ったらww、そうではなくて青い栗の毬みたいです。(しかし高柳センセ、さすがに仕事が早い。)

増えたアイテムはもう2つ個あって、左(向かって右)のこめかみのあたりに描かれた[市章]。これまた帆引き船(ほびきせん)をモチーフにしている。1960年代半ばに一旦途絶えたものを1971年に観光用として復活させたものです。それと、足の裏の肉球が[桜の花]になっていることに気がついた。市の花は上述のとおりアジサイなので、じゃあ市の木なのかと思ったらそれはなんとクリ。桜はまあどこぞに名所があるってことでしょう(冷)。

得てしてこういうプロセスは曲者で、つまりは盛りアイテム満載にしただけ。「地域性の強調」とは、専ら外向きの受けのよさと観光資源のアピールを狙ったものであり、つまりは広告塔です。地域住民の帰属意識を高めるといった趣旨まで含むものではなかったように思える。

高柳だって前にこう語っていたではないか。(cf. 2017.12.30「大御所厳選!Countdown, 1!!」)

-----
(2015.01.16 伊豆経済新聞 抜粋)

高柳さんはキャラに特産品をなじませるデザイン手法を採用している。自治体の名物全部を載せる方法とは異なり、いかにキャラになじむようにするかを考えるという。「時には載せられないものもあるが、そのキャラの動きやすさや活躍しやすさなども考えている」と話す。
-----

しかし、[帆引き船]は今や霞ヶ浦周辺の諸自治体にとって大切な観光資源らしい。次のデザインにも用いられている(cf. 2018.10.23「「ご当地ナンバー」なるものについて:3」)。

茨城県 土浦市・石岡市・龍ケ崎市・取手市・牛久市・稲敷市・かすみがうら市・稲敷郡美浦村(みほむら)・同 阿見町・同 河内町・北相馬郡利根町
土浦版図柄入りナンバープレート
<風・空・彩> → <帆引き船、花火>
張 家維(東京藝術大学美術学部デザイン科描画・装飾研究室学生)
〔2018年3月発表〕
Chotsuchiuracarnumberplate

-----
・霞ヶ浦の[帆引き船]と[花火]をモチーフにしたデザインです。
・土浦ナンバー地域11市町村をイメージして,帆引き船の帆のラインの数と花火の花弁の数を11としました。
-----

なかなかゆるキャラの浮世渡りも思うに任せぬところですなあ。

(続く)

« 【加筆編】双子の娘たち?(しいなちゃん・立科町ロゴ・Reanaちゃん) | トップページ | 【加筆編】余は如何にして盛り満載となりし乎:其の弐(ホビキング・フルーティーズ) »

Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【加筆編】双子の娘たち?(しいなちゃん・立科町ロゴ・Reanaちゃん) | トップページ | 【加筆編】余は如何にして盛り満載となりし乎:其の弐(ホビキング・フルーティーズ) »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想