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2019年8月17日 (土)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その236:みそたろう)

(承前)

ほんとに早いもので、既に二十四節気も「立秋」の候に入ってしまったけれど、今年ほど「新年度に切り替わる」という意識の薄い春もなかったのではないだろうか。平成 → 令和という「新時代の幕開け」感、あるいは「一つの時代の終わり」感に取って代わられた印象で。新元号発表の関係でメディアがApril Foolのフェイクニュース(とは言わんのかしら)を自粛した、なんてこともあったようだし。

通常、3月の年度末にはご当地公募モノの結果発表が増える傾向にあったのが(他の四半期末にもそういうところはあるけれども)、今年はそうでもなかった気がする。「ゆるキャラ」への社会的関心の低下に加え、天皇家の代替わりがこんなところにも影響を及ぼしたのではないかと考えたりする次第。

さて、そんな中でも一族は地味に活動を継続しているようです。塩崎社中のこのところの変化点と言えば、「塩崎歩美/あゆみ/アユミ」名義がすっかり影を潜め、「福添歩美」名義が優勢になってきたことぐらいですかね。正直、「塩崎栄一」「塩崎歩美」の二枚看板をこれ以上並立維持していくことはリスキーに過ぎると意識しているのだと思う。(その一方で、「山口 類」なんて新顔も登場させているわけだけど。)

新元号発表当日の4月1日に敢えて結果発表をぶつけてきたのが次のキャラ公募。

愛知県知多郡武豊町
武豊町公式マスコットキャラクター
みそたろう
福添(ふくぞえ)歩美(43歳)
Afmisotaro 

まあ、いろんな意味で塩っ辛いわ(笑)。地方版のm(__)m町制65周年ネタと、国家と天皇家の元号ネタと、どっちの方がニュースバリューがあるかってなことは考慮されなかったわけだw。平成最後の、ということなのかもしれんけれども(いやいや、むしろ実質的には令和最初の、と見るべきか)、平成どころか昭和風っす。

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武豊町の町の花[さざんか]をつけ特産品である[豆みそ樽]を頭にかたどり、腰には[たまり]をつけ、浦島太郎伝説の[浦島太郎]に扮し、元気いっぱい武豊町をPRしています。着物には[町章]が入っています。
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キャラがキャラに扮するという高等戦術によるてんこ盛り。しかしこれを浦島太郎だとわかる人は、そしてサザンカだと正しく答えられる人は、町外には1割もいまいて。因みにヤブツバキ/Camellia japonicaの基本花色が赤であるのに対し、サザンカ/Camellia sasanquaは白です。それにご当地名物なのは「樽」じゃなくって「みそ」の方でしょ、きっとw。

日本の味噌というものは8割方が米から作られ、麦味噌は主に中国四国・九州で、豆味噌は東海地方を中心に5%程度ずつ作られているに過ぎないそうな(残りは「調合味噌」)。子供の頃、ツルの家では麦味噌の味噌汁も割と普通に出てたけど、それは福岡だったからなんだ!一つ賢くなりました。麦粒の筋が残るのが嫌いだったけどねー。
で、「たまり/溜り」とはもともと、豆味噌を絞った液体のことだった。つまり大豆由来、そりゃ醤油の一種ですから。江戸の中頃まではこちらが醤油の主流だったとか。これもやはり、現在は主に東海地方で作られているそうです。

しかしだよ。なぜこれは民間企業キャラではなく官製のご当地キャラたり得るのか。味噌会社がご当地(人口 4万人強)には何軒あるというのだよ。つまりね、今後も味噌と浦島伝説だけでご当地が食っていけるのかよ。地域振興を支えていけるのかよ。外向きの宣伝効果は期待し得るかもしれないにせよ、内なる眼が見えてこない。

ご当地の自治体やコミュニティがその辺りの施策を考えていないとは思わないけど、そうした議論を反映しない形でこうした「ゆるキャラ」を制定することは、やはり安易であり失当であると思う。
そこへの考慮なくしての「神マーケティング」(犬山明彦の言葉だったっけ)など、決してあり得ない。

さらに言うと、「豆味噌キャラ」ではなく「味噌キャラ」デザインなので、その意味では「武豊町のゆるキャラ」というより「日本国のゆるキャラ」を表したものになっちゃってる気がする。「味噌=日本!?」という疑問を持ったアナタ、それはそのまま武豊町キャラに対する上述の違和感に通じます。

返す刀で。

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最終候補作品3点を対象として、武豊町内の小中学校に在籍する児童・生徒による投票を実施し、最優秀賞作品1点、優秀賞作品2点を決定します。
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だから、子どもたちだけで選ばせてはダメなんだってば(一族作品を選んだことに異を唱えてるわけじゃありませんよ、ここは)。
オリンピック/パラリンピックみたいな期間限定のイベントキャラならまだいいかもしれない。でもこの場合、「次代を担う者たちの澄んだ目で決めてもらおう」という美辞麗句の下、大人たちが次代への責任を放棄することになっているのではない?
巧言令色、少なし仁。(ア、「令和」の「令」がここにも登場してます表情ほっ。)

うーん。今に向こうを張って、例えばアヲハタからブルーベリージャムのカップを頭にした「ジャム王子さん」やら、Haagen-Dazsからカップアイス頭の「チョコミンちゃん」やらが出てきちゃったらどうするよ。味噌樽だのたまり醤油だのよりよっぽど今風、令和ふう。

結局、キャラ制定後最初に町が実施したのはプリントポロシャツの予約販売。町職員の夏の制服にでもする以外、需要があるとは思えんのだけれど。

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