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2019年8月 3日 (土)

【加筆編】キャラクターからの回帰?(三島市CSR・磐梯山ジオパーク)

このところ何やら図らずも隠れ高柳順子まつりの様相を呈してきておりますが、それも今回で多分打ち止めです。

高柳の公募応募作品はほとんどがキャラクターであり、ロゴマーク/シンボルマークの類いを愚blogで取り上げたことは皆無である。しかし、ご当地キャラクターの新規制定がめっきり減ってしまった現在、それも徐々に変わってきつつあるのかもという話で。

以下、今年4月に発表されたばかりの、高柳のお膝元で行われた全国(多分)公募です。

静岡県三島市
三島市版CSR認定制度 認定ロゴマーク
高柳順子(三島市:グラフィックデザイナー)
Takayanagimishimacitycsr

今年度から始まった制度だとか。
MIKAWAはもちろんMIHARA、MIURAにも使えるよね、なんてところはおいといて、きれいで上品なデザインではある。けど、惜しむらくは図案と文字のセンタリングが微妙に取れてない感じです。

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ロゴマークのコンセプトとして、[ブルーの3本ライン]は、三島市の「三」をモチーフに、道・せせらぎ・未来・継続性・成長がイメージされており、三島市の花でもある[桜]は5片の花びらで「企業」「消費者」「労働者」「行政」「教育機関」を表し、共に助け合う協同を表現しています。また、社会貢献の道は「花道」。花が咲いた後は必ず実がなることから、活動の結実を象徴しています。
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〔事業名称〕
「CSRグッドパートナーみしま」
長田康雅(静岡県御殿場市:中学生)

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この名称には、「三島市と企業で、寄り添い良いパートナーとして活動・社会貢献に取り組んで行く」という思いがあり、事業の目指すべき方向性が表現されているとともに、親しみやすい名称となっています。
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「作者コメント」というよりむしろ「選者講評」です。中学生がほんとにこんな文章まで書いたのかしらん。
その長田は今年1月、地元の「御殿場エコサポーター」ロゴマーク公募の次点にも入賞していた。次代を担う公募ガイダーの卵ということなんでしょう。

そして高柳センセ。桜の花を描いといて「花が咲いた後は必ず実がなる」は違和感が大きいと思いますよ。少なくともソメイヨシノにはほとんど実がつかない。桜桃つまりサクランボとは違うんです。
正確には市の花は「三島桜」と呼ばれるもので、ソメイヨシノの起源を探る研究の中から生まれた実生品種なので(cf. 2013.02.18「三島宿、ひともとの柳いと高きぞありける:その1」)、ひょっとしたらこれにはばんばん実がつくのかもしれませんが。(その可能性は低いと思うけれど。)


しかし、ツルが最も強く違和感を覚えるのは、「CSRを認定する」という思想そのもの。CSR/Corporate Social Responsibilityって、行政がお墨付きを与えるような性格のものでしたっけ?
企業価値が売上規模とか利益水準とかROEとかの財務情報だけでは測り切れなくなってきて、GovernanceとかComplianceとか環境対策とか商慣習とか雇用問題とかの非財務情報が一定の比重を占めつつあることは理解しているし、全世界レベルでSDGs/Sustainable Development Goalsすなわち「持続可能な開発目標」の議論も大流行りです。時代はまさにFairnessへ表情あっかんべー
評価指標としては、上場企業なら端的に言えば株価にもこうした要素が反映されるようになってきている(つまりこの場合評価を下すのは投資家ということになる)、しかして地場企業の場合は。
そう考えてくると、ご当地のこの制度にも何らかの妥当性は見出せるのだろうか。そんなに簡単なことじゃあないとは思いますがね。正直、非上場企業の場合は水面下では不公正な取引慣行も多いのではあるまいか。その贖罪符としてこの事業が働く側面もありはしないのか。

それにさ、高柳は2011年に三島市広報戦略アドバイザーになったわけで、そこでこういうところに顔を出してくるとは正直思わなかったんだよね。お膝元においては公募なぞ卒業だったのかとばかり。
どうですかね、担当なすった三島市産業文化部商工観光課商工労政係さん(18文字)。Fairnessはどのように担保される/されたのか。それとも、現在すでにその職務には就いていないのでしょうか。

調べ直してみると、高柳のマーク類、古くはこんなものも見つかった。

福島県耶麻郡猪苗代町・同 磐梯町・同 北塩原村
磐梯山ジオパーク協議会
磐梯山ジオパーク シンボルマーク
高柳順子(静岡県三島市:グラフィックデザイナー)
 Takayanagibandaisangeopark_1

東日本大震災発生の3日前に発表されたものです。

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(2011.05 広報きたしおばら No.350 抜粋)

3月8日に磐梯町の中央公民館で開催した公開講座の会場で、「シンボルマーク」の発表を行いました。
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この広報紙には;

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名称:「磐梯山を見上げて」

コンセプト 磐梯山の[B]の文字がモチーフ
力強い筆のラインで[磐梯山]を圧倒的な存在感で描いています。昔から人々は磐梯山に励まされ、勇気をもらい、磐梯山を見上げる事が生活の一部になっていたのでは…と想像。山を渡る[白い◆]は神事に扱われる紙垂であり、磐梯山に登り、崇拝する人々を表現しています。山の下の[3つの輪]は猪苗代湖をはじめとする磐梯山を取り囲む湖沼群に生まれる波紋。神聖な雰囲気を演出しています。すべてを見下ろしているような[太陽]は雄大な磐梯山の豊かな自然の象徴であり、人々の想いがひとつになって熱く燃えているのを表現しています。
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と書かれていたが、日本ジオパーク認定(2011年9月)を経た今、微妙に変えられている。

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テーマ
磐梯山を見上げて

コンセプト
磐梯山の[B]の文字がモチーフ
力強い筆のラインで[磐梯山]の圧倒的な存在感を表現

山を登る[白い四角]は神事に扱われる紙垂(しで)であり
磐梯山にのぼり 崇拝する人々を象徴

[3つの輪]は猪苗代町、磐梯町、北塩原村を表現し
猪苗代湖に生まれる波紋で神聖な雰囲気を演出

[太陽]は、雄大な磐梯山の豊かな自然の象徴であり
人々の想いが一つになって熱く燃えている様子
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「山を渡る紙垂が人々のお山への信仰心を表す」としたところは素晴らしいと思う。しかし、「3つの輪」が対象町村(の数)を表すという、平成大合併時の自治体章公募にも極めてありがちだった改変はどうにもいただけない。でもピリッとくるのはやっぱり;

「磐梯山を圧倒的な存在感で描いています」
 ↓
「磐梯山の圧倒的な存在感を表現」

ってところですかね(^O^)。てにをは一つで、前者じゃ工藤和久あたりとおんなじだもん。それほど「圧倒的な」力で迫ってくるデザインだとも思えないし、湖の中に島が浮かんでるみたいだし。

まあ、いずれもマーク類に目鼻をつけてキャラクター化するの愚を犯さなかった点、然るに自治体章的「丸にブーメラン」一辺倒に頼るでもなかった点については、具象と抽象とのバランスを適度に取ったと評価していいんですかね。

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