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2019年9月21日 (土)

【加筆編】誰か老いより逃れざる(かながわ高齢協・越谷市60周年)

一期は夢よ ただ狂へ
     閑吟集

 

愚blogでぶった斬ってきた対象はご当地公募の応募側が中心であり、募集側に対する批判が脇に回った感は否めない(最近はそうでもないかな)。要は公募への接し方、クリエイターのあり方の問題として捉えているわけで。
かつ、いわゆる公募ガイダー、つまり「公募ガイド」誌を重要な情報源として全国に応募して回るマニア・常連の中でも、高齢の者を血祭りに上げることが多くなっている。高齢ガイダーほど、築いてきたDogmaで自らを縛り、その範疇でのみ単純再生産を繰り返す(傾向にある)からです。

募集側のLiteracyが低いからしょうがないでしょ、とか、これっぽっちの賞金で本腰入れてやってられるかよ、とかいうのは逃げ口上に過ぎない。そこを永年の経験でカバーできると考えるのは、大抵の場合、都合のよい思い込みである。
「ここをこうやりゃ必ず受かる!!」的な自らの殻を打ち破ることができなくなったのであれば、それはCreativityの老化を意味するだろうし、進化を止めればそれは即退化だ。

今回はそんな例をいくらか。

神奈川県横浜市神奈川区
一般社団法人 神奈川県高齢者福祉施設協議会
かながわ高齢協 シンボルマーク
梅村元彦(愛知県春日井市)
Umemurakanagawaelderlywelfarefc

2018年11月発表。お得意の「顔入りふにゃふにゃ」をまだ続けてるんですねえ(>_<)・・・(cf. 2016.12.28「ふにゃふにゃのおうさま」・12.29「おうさまのなやみごと」・12.30「みごとなふにゃふにゃ」)。
梅村の年齢は明かされていないが、他の複数例から計算してこの時78/79歳だったと見られる(因みに当時塩崎栄一は77歳のはずで、同年代ということになる)。

同協議会の定款上の「目的」は次のとおり。

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本会は、高齢者福祉及び介護に関する正しい知識の普及並びに理解の促進を図るとともに、高齢者福祉及び介護に係るサービスの質の向上確保に係る調査研究を行い、もって高齢者福祉及び介護事業の健全な発展と神奈川県民の福祉の増進に寄与することを目的とする。
-----

実施事業には「喀痰吸引等研修」なんてのもあります(この手の団体にありがちのようだが)。
同県内の老人ホーム、ケアハウス、デイサービスセンター、地域包括支援センター、在宅介護支援センター、グループホーム等から構成され、会員数360施設余りを数える(ただし、「神奈川県民の福祉」を謳いながら、横浜市と川崎市の施設は途中で分離独立しており含まれない)。ここが発足50周年記念でシンボルマークを制定したわけ。

一体、このデザインのどこが「高齢協」なのか。「神奈川県幼児教育施設協議会」のアイコンですとでも聞かされた方がよっぽど納得できる。(「幼教協」では微妙に語呂が妙かしら。だったら「幼教懇」か「幼保連」あたりで。)

ツルは基本的な考えとして、老者への尊敬の念というものは、長年生きて培われてきた(であろう)深い智恵に対して敬意を払う、傾聴することだと思っている。経験そのものに対して、ではなく。
もっとはっきり言えば、そうした智恵が感じられない目上・歳上の人間に対してはどうしても評点がひどく辛くなります(公募に限った話ではなくって)。それはそれでどうなのよと思ったりする昨今ではあるけれど。

高齢者の福祉や介護は、梅村にとっても己れ自身に現に降りかかる問題であるだろう。アンタにとっての社会性ってのは何なのだ。そこのところの意識ありせば、いくら何でもこの能天気なNeoteny Designはないだろ、と思ってしまう。

もう1点挙げておこう。今度は上記より1年ほど前、2017年9月に発表された投票候補作品ですが。

埼玉県越谷市
市制60周年 記念ロゴマーク
(投票候補D)
_umemura_koshigayacity60thanniversar

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ひらがなの[こし]をモチーフとして市民が笑顔で明るく楽しく60周年をお祝いしているイメージとしました
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作者不明なれど、これも即答で梅村作であろう。

これにも似ている部分があるし。

 

【2018.07.01「其の村は戦後の平和と共に在り」】
長野県上伊那郡中川村
中川村発足60周年 記念ロゴマーク
梅村元彦
中川村60周年

 

正直飽きてる、このパターン(「つる三ハ○○ムし」にも似ているw)。それしか言う言葉はない。しかし。


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〈応募資格〉
市内在住・在勤・在学または市内で活動している方(プロ・アマチュア、個人・企業等問いません)
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梅村は愛知県春日井市の在住である。ということは立派な規定違反じゃないか。「市内で活動している」の記載を楯に取って、ご当地の○○の公募に応募したことがあるもーん、なんて風にはぐらかしたのだろうか。それとも募集側が忖度して・・・;-)。

そのせいもあってか、採用作品の作者住所まで伏せられている。

(採用)
高田伸一

〔キャッチフレーズ〕
「60年 はばたけ未来へ みんなの越谷」
倉科優子

思えばこれの10年前、50周年のロゴマークは栄一作品だったんだよなあ。

【その97】
埼玉県越谷市
市制施行50周年 記念ロゴマーク
塩崎栄一
〔2008年3月発表〕
越谷市50周年(最終版)

〔キャッチフレーズ〕
「歩みつづけて半世紀 さらに飛躍の新世紀」
福島美佐子(58歳:埼玉県本庄市:主婦)

「時代」が変わっていないのか、それともガイダーが変わっていないのか。

梅村一族が規定に違反してご当地公募に応募してきたのは、これが初めてではない。越谷市60周年ロゴマークと同じ2017年の6月には次のものがある。

【2017.12.21「大御所厳選!Countdown, 8!!」】
近畿6府県 共同募金会
第71回赤い羽根共同募金 2017年記念バッジ
(希望くん賞)
梅村貴子
近畿赤い羽根共同募金バッジ2017(梅村貴子案)

これも、滋賀・京都・兵庫・奈良・和歌山・大阪の在住/在勤/在学者限定の公募だったのに、です。

ああ、でも、こんなネタで書くようになったら愚blogもそれこそおしまいかな・・・。

梅村作品、次回は少し違う角度から探ってみよう。

(続く)

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