【加筆編】Liaisons Dangereuses entre Dessin et Politique: 第6(G20愛知・G20福岡)
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今年の大阪サミットでも、同様のことは起きた。
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つい先日の11.22~23、名古屋で開かれたこれ↓でも。
ロゴマーク?
これも今年のG20の一環という位置づけだった。よく見ると、ポスターには牛込のG20サミットロゴマークが添えられている。
大名古屋のシンボル、名古屋城の[鯱鉾]をあしらったわけだけど、ポスターの方はメインビジュアルが[虎]の絵。名古屋城本丸御殿の玄関一之間にある国指定重要文化財、「竹林豹虎図」から採られた由。狩野派の誰ですかね。虎の体に[G20]が描き込まれたのは趣味が悪いけど、それはほっといて。鯱と虎、「虎」重ねなのは意識的だったんすか?
06.08~09開催のここでも同じこと。
G20福岡財務大臣・中央銀行総裁会議
ポスター
牛込ロゴは出てきてません(笑)。一番下の「福」の字が金色で表されたのは、「G20」の隠し絵になってるからですね。
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(福岡市サイト)
G20サミット(「金融・世界経済に関する首脳会合」)は、世界の主な先進・新興20か国・地域の首脳が参加するフォーラムで、毎年開催されています。近年は、世界経済、貿易のほか、開発、気候・エネルギー、テロ対策、移民・難民問題等が議題として取り上げられています。
2019年は日本が初めて議長国となり、大阪市での首脳会議のほか、福岡市(財務大臣・中央銀行総裁会議)を含む8都市で関係閣僚会議が開催されます。
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つまりは全国各地での分散開催だったので、外務省も「G20大阪」という呼称は使っていないみたい。だからこそ、地元の思惑も絡んで、ご当地版のデザインの跋扈を許したのだと思う。
因みに、福岡でも市の美術館から円山応挙の「竹鶴・若松図」なる六曲一双の金屏風を借りてきて夕食会の会場に飾ったそうな。その後、この屏風は福岡市美術館で特別公開されたりしている。ああ大変なこっちゃ。
ま、どこでもそんな「おもてなし」が行われたんでしょうねえ。
でも、再び考え込む。なぜ、何のためにこれらのデザインが別途必要だったんですか?
てなわけで、元号の代わった2019年を揺るがした[桜]ネタに始まった(笑)一連の政治ネタ話、一巻の終わりっす。
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