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2020年1月26日 (日)

【加筆編】むすんで、つないで:第八結節(瓢斗・瓢嘻・香水亭・株式会社mihakuロゴ・工学院大学ファサード)

(承前)

 

もう少し文字紋を見てみる。

 

京都市・東京都
京都 瓢斗(ひょうと)
ロゴデザイン
野老朝雄
Tokorohyoto

 

(四条烏丸店・京都駅前本店・渋谷店 設計)
千葉 学建築計画事務所

 

東京都
京都 瓢嘻(ひょうき)
ロゴ
野老朝雄(アーティスト)
Tokorohyoki

 

(京橋店 設計)
千葉 学建築計画事務所

 

東京都
瓢嘻 香水亭(かすいてい)
ロゴ
野老朝雄
Tokorokasuitei

 

(京橋店・六本木店・新橋店 設計)
千葉 学建築計画事務所

 

瓢斗は京都と東京、瓢嘻は東京と北京、香水亭は東京に数店舗ずつを構える和食店で「出汁しゃぶ」?が売り物、ご接待用の敷居高めなレード。夜は無論確実に万札が飛ぶことでしょう。まあ、従業員の大量退職などBlackな話題にも事欠かないようですがね。
グループ最初の店舗として瓢斗 京都店(現 四条烏丸店)が烏丸仏光寺に開店したのは2003年10月と新しく、2015年には四条烏丸上ル西入ル、住所を言えば山伏山町550-1に移った。香水亭 六本木店のオープンは2016年5月7日で、野老が同年4月25日の五輪エンブレム採用で一躍時の人となった時分です。
千葉は建築家で東京大学の副学長を務めており、野老との協働も数ある由(大伏線)。確認できひんけど、他の店舗にも千葉の手がけたものがありそうどす。

 

姉妹店であることを表す共通のマークも野老作品だろう。

 

瓢斗・瓢嘻・香水亭
共通サイン(?)
_tokoro_hyotogroup

 

アンタはん自分で自分とこの漢字間違えたらあかんやん、「口に喜び」やで、と思ったら、どうやら店舗の正式名称や看板やロゴは「嘻」で、でもネット上などでの表記は「喜」と、敢えて使い分けているみたい。

「嘻」の字がちょっと変換しにくい(多分、JIS規格の第一水準に入ってないんだと思う)ためか独特の考え方をしているようですが、それって(マーケティング上は一応アリだということにしても、)ブランディング上はどうなんです??

付け加えると、看板はこんな書体↓なので、野老作品はあくまでアイコンだということになる。九畳篆の視認性の悪さが(笑)ネックになっているものと思われます。

 

Hyoki

 

瓢嘻の赤坂店なんて、部屋にこんな装飾↓が入れてあって、野老ワールド全開。

 

Tokorohyokiakasaka

 

PAPER RHOMBUS PUZZLEっぽいなあ(cf.【第五結節】)。だけど、これではちょっといただけない、くつろげない。(なお、瓢嘻が上掲の九畳篆ロゴを使い始めたのは早くても2017年7月以降だった様子。グループで段階的に採用していったんでしょう。)

 

そして野老は、運営会社のロゴまで任されている。

 

東京都中央区
株式会社mihaku(旧 株式会社STYLE-RANGE)
ロゴ
野老朝雄(アーティスト)
Tokoromihaku

 

------
(2018.08.03 同社発表資料 抜粋)

 

「京都 瓢斗」「京都 瓢喜」「瓢喜 香水亭」及び「株式会社mihaku」のロゴは、アーティストの野老朝雄先生にデザインいただいたものです。
-----

 

この発表資料なんて「嘻」と「喜」が混在してるし。

 

で、だよ。
ということは講演なんかも一緒にやっちゃうわけです、やっぱり。

 

2017.09.02
日本建築学会 中国支部
2017年度 日本建築学会大会[中国]記念シンポジウム
基調講演
野老朝雄(アーティスト)
パネリスト
野老朝雄
千葉 学(建築家:東京大学教授) ほか
@広島国際会議場(広島市中区)

 

二人三脚の地方行脚はもちろん・・・

 

2016.07.21
工学院大学
情報発信スペース “KU-SITE(キューサイト)” 完成披露記念対談
野老朝雄(アーティスト)
千葉 学(東京大学教授:建築家)
@工学院大学新宿キャンパス(東京都新宿区)

 

建築学部開設5周年記念イベントとして行われたもので、これも、千葉が設計した同学八王子キャンパス総合教育棟のファサードを、野老が有孔折板を用いてデザインしたという縁です。

 

Tokorokogakuinuniversityfacade

 

この時、野老と千葉は;

 

-----
大きさの異なるいくつもの[水玉]が、緻密なパターンを描き出す総合教育棟のファサードデザイン。『KU-SITE』でも鑑賞できる有孔折板について、「僕は数学が全くできませんが、算数レベルの美しさにとても興味がある。数々の紋様を手がけながら、摂理やそれに近いものを研究し続けている感覚です。今回のファサードデザインでも、黄金比をもとに[円]の大きさや配置を決定。一見、不規則に見えるパターンのなかに、ある種の均衡や調和を持たせています」(野老氏)。五輪・パラリンピック両大会のエンブレムなど、黄金比を意識した数々の作品についての解説が続きました。千葉氏は「たとえばピタゴラスの定理を知った途端、世の中にある直角三角形に秩序が宿っていることを知る。野老さんの作品には、そういう感覚に近い発見の歓びがある」と言葉を添えました。
-----

 

としゃべっている。

 

なるほどなあ。野老作品をいろいろ見ていると(&パズルを作ってみると)、千葉の言葉には頷かされてしまうなあ。ここで「個/Individual」としての円を「群/Group」たる紋様として成立させる「摂理」「調和」と呼ばれているものが、則ち「律」なんだろう。ツルは “Discipline” と訳してみましたが、どうですかね。

 

(続く)

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