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2020年1月13日 (月)

【Catastrophe編】地方のチカラを引き出せなくて・・・(2)

(承前)

 

藤原ルートというのがまたえらーく複雑でしてねえ(笑)。藤原が名乗っていた肩書は18個もあったとされる。

 

食文化研究家
フードアナリスト
株式会社フレール代表取締役
農林水産省「食のオフィシェ」
クールジャパン推進会議茨城県地方会議メンバー
日本フードアナリスト協会常務理事
日本フードアナリスト協会検定試験委員
いばらき大使
いばらき食のアドバイザー
茨城県総合計画審議会委員
笠間市ブランディングアドバイザー
鉾田市未来創造プロデューサー
高萩市ブランディングアドバイザー
古河市ブランディングアドバイザー
山形県観光・つや姫特命大使
山口県萩市ふるさと大使
やまがた伝統野菜ブランディング推進会議メンバー
富山さかなブランド化推進協議会メンバー

 

もっとも、これには過去の経歴も含まれており、例えば山形県サイトの「県民の生の声コーナー」には、問い合わせに対し『報道された人物については、本県の「やまがた特命観光・つや姫大使」を平成28年11月に退任しています』という回答が出ている(ネット上、これを今回のゴタゴタによる解任としているものは誤りということになる)。
一方、詐称があるのは確かなようで、「株式会社フレール」については実在しないことが発覚し(このニュースはツルもなんとなく記憶がある)、取材に対して「見えを張ってしまった」と虚偽を認めているぐらいだから、他もそんなところがあるかもしれません(渡辺美里を嫁に、なんて与太話もあったとやら)。

 

そんなこんなで茨城県はとっとと縁を切った。

 

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(2019.12.04 茨城新聞)

 

フードアナリストの藤原 浩氏(55)と県内事業者の金銭トラブルを受け、県は3日、藤原氏に2014年度から委嘱している「いばらき大使」を同日付で解任したと発表した。今回のトラブルを「大使としてふさわしくない行為」と認め、大井川和彦知事は「このような事態が生じたことは誠に遺憾」とのコメントを出した。

 

〔中略〕

 

県は一連の問題が発覚した2日以降、藤原氏と事業者の金銭トラブルを巡る民事訴訟の訴状や判決文を確認。藤原氏の携帯電話や事務所とされた固定電話に数回ずつ電話をかけたが、一度もつながらず、本人からも連絡がないという。

 

藤原氏は2014年4月に大使に就任し、20年3月末まで任期があった。藤原氏はいばらき大使のほか、13〜17年度には農林水産物のブランド化などについて助言をもらう「いばらき食のアドバイザー」に就いていた。
藤原氏をいばらき大使に委嘱した理由について、県の担当者は「(当時は)食のアドバイザーをしていて、メディアへも出演していた。本県のPRが見込まれた」と説明。今回の事態を踏まえ「非常に残念」と述べた。

 

いばらき大使は1995年に始まった制度で、本県の魅力を広くPRしてもらうのが狙い。任期は3年で、本人の申し出がない限り自動更新される。3日現在で168人に委嘱している。
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ほら、「いばらき食のアドバイザー」も過去の経歴に過ぎなかったんだ。
本人は雲隠れにし夜半の月かな、だったわけですが、一部メディアとはコンタクトを続けていたらしい。

 

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(2019.12.07 毎日新聞 抜粋)

 

食品関連会社との金銭トラブルを受け、茨城県の「いばらき大使」を解嘱されたフードアナリストの藤原 浩氏(55)が4、5日、毎日新聞の電話取材に応じた。藤原氏は、会社側に金銭を返還する意思を示したが、一部は事業に関わった県中小企業振興公社に請求すべきだと主張した。

 

〔後略〕
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案外狡猾。役所からの電話には居留守を決め込み、記者からの電話には出ていたのだから。

 

12月10日には小野瀬水産訴訟の判決が出て、被害者の会の記者会見も開かれた。

 

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(2019.12.11 東京新聞 抜粋)

 

県の「いばらき大使」や「いばらき食のアドバイザー」を務めたフードアナリストの藤原 浩氏(55)と県内の複数の食品会社との間で金銭トラブルが相次いでいる。社長らが十日、県庁で記者会見し、被害者の会を設立したと発表した。藤原氏の関わる活動に注意を促し、被害の拡大を防ぐのが設立の目的としている。藤原氏は本紙の電話取材に「誠意を持って対応する」と説明する一方、一部を仲介した県中小企業振興公社の責任にも言及した。

 

会に名を連ねるのは、金砂郷食品(常陸太田市)、小野瀬水産(筑西市)、高橋肉店(龍ケ崎市)、備前堀LAB(水戸市)の水越建一社長。会見には小野瀬水産以外が出席した。
代理人の杉田昌平弁護士らによると、金砂郷食品は食関連の書籍で社の製品を広報するとの約束で百八万円を出資したが、書籍の発行はなく、返金も一部で未払い分があると主張している。水越社長は、藤原氏から新会社設立を持ち掛けられ、資金繰りが悪化したと訴える藤原氏に百二十万円を貸したものの、会社設立は破談し、返金もなかったとしている。それぞれ東京簡裁と東京地裁に訴訟を起こし、未払い金を支払うよう命じる判決が出ている。
小野瀬水産と高橋肉店は、県中小企業振興公社から藤原氏を紹介され、ブランディング業務などを委託した。小野瀬水産は、委託した商品パッケージのデザインなどが行われなかったとして、損害金約百九十万円の支払いを求めて東京地裁に提訴し、十日、藤原氏に百十四万円余の支払いを命じる判決が出た。

 

〔中略〕

 

被害者の会の代表を務める金砂郷食品の永田由紀夫社長は「判決後も藤原氏から謝罪の言葉や返済もない。このままでは、他の都道府県の事業者にも被害が拡大する恐れもある」と設立目的を説明。四社以外にも被害に遭った県内企業があるとして「申し出てほしい」と呼び掛けた。
加えて「いばらき大使」の委嘱などが藤原氏の信用につながったとして、県や振興公社にこの問題を調査して再発防止を図るよう要請したいとした。

 

〔後略〕
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こんな悪徳コンサル、野放しにしてはおけないということだったんでしょう。
それでも藤原は強気の態度を崩しておらず、筑西市も何らのアクションを取った形跡はない。

 

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(2019.12.11 東京新聞)

 

藤原氏は、本紙の取材に「このような事態を招き、申し訳ない」と関係者に謝罪するとともに、「借りたお金は少しずつでも返済する意思はある。誠意を持って対応したい」と強調した。
金砂郷食品や水越社長の件では非を認めた上で、「経済的に厳しく、返そうにも返せなかったが、返すべきものと考えている」と語った。経済的な理由については、重い病気を患った家族の治療費などが関係しているとした。
小野瀬水産の件は、提出したデザインを気に入ってもらえず、やり直しの最中に打ち切られたので仕事をしなかったわけではないと釈明。高橋肉店の件については、素材の使用確認を取ったと説明し、「文字を組み合わせることでオリジナルになる。高いとされる価格も県中小企業振興公社を交えた話し合いで決め、納得して払ってもらった」と主張。「いずれも公社の管理下でした仕事。責任を言うなら公社にもあるのでは」と公社の責任に言及した。

 

いばらき大使の解任には「粛々と受け止めるが、東京から年百二十日以上茨城に足を運び、県のために尽くして来た自負はある。それがなかったことにされるのは寂しい」と話した。
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割とスゴい理屈が並んでいるけど、虚言癖があるようだから全て鵜呑みにはできまい。そりゃやっぱり、責任転嫁にしか見えないんですが。攻め手と受け手と、どちらも役所側の責任を挙げているのがちょっと可笑しい。
各自治体の小役人たちも戦々兢々であろうなあ。いや、一番ヤバいのは「食のオフィシェ」なる何かを委嘱していた農水省ですか。

 

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( 2019.12.13 江藤農林水産大臣 記者会見 抜粋)

 

記者
ちょっと話は変わるんですが、元いばらき大使の藤原 浩さんの問題についてお伺いしたいと思います。藤原さんはですね、農水省の「食のオフィシェ」という肩書を広く使っていたことが分かっていて、地域の皆さん、金銭的な被害も出ている中で、そもそも任命は適正だったのかというところと、被害に遭われた方への大臣のお考えをお聞かせください。

 

大臣
非常にけしからん話だと思っています。22年にですね、当省が任命したということでありますが、27年に「食のオフィシェ」の制度自体が終わってますので、なくなってるわけでありますけれども、ああいう報道等を見てるとですね、今でも名乗ってる可能性が排除できないと思いますので、そういうことのないようにですね、御本人なかなかつかまるかどうかわかりませんが、こちらから申し入れはしっかりさせていただこうというふうに思っております。
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フン、〇流官庁がタイムアウトを隠れ蓑にしおったか。任命責任については何も答えてないじゃないか。・・・などとと思ってたら件の中小企業庁の親玉の経産省まで騒ぎ出して。

 

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(2019.12.14 産経新聞)

 

梶山弘志経済産業相は13日の閣議後の記者会見で、「いばらき大使」を解任された元フードアナリストの藤原 浩氏に関し「(経産省中小企業庁の)補助金が過大に交付された可能性がある。必要に応じて返還を含めて適切に対応する」と述べた。
補助金は中小企業の海外販路の開拓を支援する「JAPANブランド育成支援事業」。企業から委託を受けたデザイン料の一部として平成29年4月に藤原氏に85万円を支払った。その後、費用が適切に使われていない可能性が浮上し、経産省は県を通じて事実関係を確認している。
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いつの間にか「元フードアナリスト」になっちゃった。この85万円というのは筑西市の小野瀬水産に係る分です(cf. 前回)。おせちどころか海外展開を夢見ていたんだ。

 

(続く)

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