« Blackの上塗り、その後-「陳謝」では済まなくなって | トップページ | 【加筆編の加筆編】ふにゃふにゃの王様リターンズのリターンズ;大町温泉郷 vs えびの市 »

2020年3月 8日 (日)

【加筆編】ふにゃふにゃの王様リターンズ;後編(えびの市50周年・人吉市70周年)

(承前)

 

梅村作品、ある意味もっと露骨に筋が悪いのは次のペア。

 

宮崎県えびの市
えびの市制施行50周年記念事業 ロゴマーク
梅村元彦(愛知県春日井市)
Umemuraebinocity50thanniversary

 

こちらは直近の今年1月に(予定より3ヵ月遅れて)発表されたばかり。50周年記念日の2020.12.01に向けていろいろ使っていくんでしょうが、しかしこれ↓の引き写しであってだなあ😠。

 

【2016.12.28「ふにゃふにゃのおうさま」】
長野県大町市
大町温泉郷観光協会
大町温泉郷50周年 ロゴマーク
梅村元彦(74歳:愛知県春日井市:デザイナー)
〔2014年11月発表〕
Umemuraomachispavilla50thanniversary

 

-----
えびの市の温かな[心]で市民が明るく楽しく生きている町で50周年を[笑顔]で迎えお祝いしている様子を表現しました。
-----

 

-----
大町の大自然の美しい風景の中に[カタクリ]を加えて、人々が[笑顔]で楽しく50周年をお祝いしているイメージ
-----

 

ああ、もう本当に嫌。

 

 

たちが悪いと思うのは、この使い回しの元ネタが5年以上前のものだから。周年記念モノはその節目を過ぎれば消えていってしまいやすく、そこは自治体章などの永続的シンボルマークとは異なる。想像だけど、商標登録など権利上の手当てをしない場合もあるのだろう。

だから自作品リサイクルも問題になりにくいと踏んだのだろうか。いや、だとしたら永続使用する西日登振興会シンボルマークの場合の説明がつかない。状況はもっと悪い。

 

 

もちろん、えびの市の募集要項にだって例の規定はあったんです。

 

-----
①応募作品は、応募者が独自にデザインした国内外にて未発表の作品に限ります。
②最優秀賞に決定した作品に関する一切の権利は、本市に帰属します。また、その著作者は、当該作品に関し、著作者人格権を行使しないものとします。
③受賞作品が、既発表のロゴマークのデザインおよびキャッチフレーズと同一もしくは酷以している場合、第三者の知的財産権の侵害となる場合、法令に反する場合、または本募集要項に反する場合は、選考結果発表後であっても決定を取り消すことがあります。
④受賞作品について、第三者から権利侵害などの損害賠償が提起された場合は、制作者自らの責任と費用で解決してください。本市では一切の責任を負いかねます。なお、応募作品に関連して、本市が損害を被った場合は、損害を賠償していただく場合があります。
-----

 

コンプライアンスの縛りもどこ吹く風、こんな手抜きを平気でやり続けているような作家が、デザイナーやクリエイターの名に値するか??だからそこを「公募ガイダー」と貶めて呼ぶんです。

 

さらに。

 

(佳作作品)
庄司義行(三重県四日市市)
工藤和久(青森県弘前市)
居関孝男(京都市)
大中裕未(宮崎県えびの市)
前田貴行(東京都北区)
新田のりあき(香川県東かがわ市)

 

〔キャッチフレーズ〕
「みんなで築いた50年 次に進もう新時代」
井深靖久(愛知県清須市)

 

-----
これまでの50年を振り返り、次なる時代への意気込みを文字にしました。
-----

 

(佳作作品)
「50周年 活かす手 伸ばす手 支える手」
豊廣 剛(宮崎県延岡市)

 

「花咲け未来へ! 夢・笑顔! えびの市50周年」
仁井田京子(福島県本宮市)

 

「ときめき、きらめき、めきめき えびの50年」
吉田慶嗣(秋田市)

 

「ありがとう50年。未来の夢追うえびの市」
桑原智恵子(大阪府吹田市)

 

「笑顔で迎える、えびの市50周年」
工藤元市(青森県弘前市)

 

「新たな一歩 未来につなぐ 夢と希望の「えびの」50年」
岩井壮介(奈良市)

 

ひゃあ、まだくたばってなかったか!!
キャッチフレーズ佳作の工藤元市はロゴマーク佳作の工藤和久の父親名義であり、借名ではないのかと愚blogでは繰り返し指摘してきた。以下の各例から計算すれば、元市はえびの市が発表した2020年1月(あるいは募集がかけられた2019年8~10月)の時点では84/85歳ということになる。(しかしえびの市もよくまあこんな作品を入賞させたもんだ(-.-)y-。応募は121点あったのに、だぜ。)

 

【2013.06.02「Family... Business?? Part 1」】
沖縄県うるま市
市章
工藤元市(70歳)
〔2006年2月発表〕
うるま市章 工藤元市

 

福島県食育推進計画
食育標語
「食育で 笑顔と健康 未来(ゆめ)づくり」
工藤元市(73歳)
〔2008年3月決定〕

 

【2017.12.21「公募の畔、百年河清を待ちながら;Part 2」】
千葉県船橋市
80周年 記念キャッチコピー
「新たな船出、夢の懸け橋、ふなばし80年」
工藤元市(もといち)(81歳)
〔2017年3月発表〕

 

この時にはロゴマークに梅村が選ばれている(苦)。類は友を呼ぶんです。

 

千葉県船橋市
80周年 記念ロゴマーク
梅村元彦(76歳)
〔2017年3月発表〕
船橋市80周年

 

-----

[80]をモチーフとして、市民が温かな[心]をもって、[笑顔]で、頭などに市の花[ヒマワリ][カザグルマ]を飾り、80周年を明るく、楽しく、お祝いをしているイメージとしました。

-----

 

 

そうか、梅村自身も今や80歳になんなんとするのだな。

 

50周年、80周年のついでにこれもいっとこう。

 

熊本県人吉市
人吉市制施行70周年記念 シンボルマーク
梅村元彦
(71歳:愛知県春日井市:デザイナー)
Umemurahitoyoshicity70thanniv

 

-----
人吉の頭文字の[人]と[70]をモチーフとして、市民が[笑顔]でお祝いをしているイメージです。人吉市の70周年記念ということで、楽しい記念行事ができるようにマークで楽しさを表現しました。
-----

 

2011年10月1日発行の「広報ひとよし No.948」に載っている。今まで見つかっていなかった、梅村の70周年モノです(笑)。(このガイダーの60周年モノ?【2015.04.07「十年に一度の逢瀬:4」】・【2018.07.01「其の村は戦後の平和と共に在り」】・【2019.09.21「誰か老いより逃れざる」】あたりをご覧下さい。)
思うに、あの震災の後あたりから地域や社会の「絆」の重要性が喧伝され、その中でこのガイダーも甘い汁を吸って肥え太っていったのだと思う(ただし、梅村にはいわゆるご当地キャラクターの作品はほとんどないが)。ビジュアルだけでなく、コンセプトの文章までテンプレの羅列。およそ知的生産と呼べるものなど行われてはいない。

 

ああ、日本のどこかに、今も〇〇周年を迎えようとする自治体なり団体なりがあるのじゃなかろうか(いや、そりゃもちろんあるだろうけれども)と、今度はそれが心配になってくる。頭に「西」のつく自治体なんかも要注意ですね。西宮市とか。

 

♪ああ 日本のどこかに
 私を待ってる人がいる

 

いいえ。既に傘寿、創作力が涸渇したのなら公募界を即刻去るべきである。

 

えびの市(と大町温泉郷観光協会)にはチクってみようか。

 

― Inspired by「いい日旅立ち」山口百恵(1978.11.21リリース:作詞・作曲 谷村新司)―

 

(続くかも)

« Blackの上塗り、その後-「陳謝」では済まなくなって | トップページ | 【加筆編の加筆編】ふにゃふにゃの王様リターンズのリターンズ;大町温泉郷 vs えびの市 »

Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Blackの上塗り、その後-「陳謝」では済まなくなって | トップページ | 【加筆編の加筆編】ふにゃふにゃの王様リターンズのリターンズ;大町温泉郷 vs えびの市 »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想