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2020年4月26日 (日)

【加筆編のおまけ】謎が謎呼ぶ九畳篆・急

(承前)

 

というわけで、だんだん興が乗ってきて、お遊び&見よう見まねで作ってみたんですよね、「蕪」。(ああ、転職後初の通期決算発表を控えてるし、なのにコロナのせいでテレワークだしでとんでもなく忙しいんですがね😵)

 

Tokorokanji_turnip1

 

もちろん、TOKOLO九畳篆(この名前はツルが勝手にそう呼んでいるだけで、実際にはこのシリーズの名称はないみたい)の「無」を応用して。

 

17×17マス、色味は東京五輪エンブレムに敬意を表してR1:G32:B97にしてみました。【2019.10.23「正十二角形、描けますか?」】に書いたとおり、エンブレムはCMYKではC100:M86:Y0:K50、つまり2:√3:1の数値とされていて、これを単純にRGB変換した計算値はR0:G18:B128になるけれど、これでは色がいささか浅くなってしまうので(CMYK→RGB変換ではそういうものらしい)、適当に調整。

 

でも、うーん、下の「灬」のところがうまくないんだよなあ。横方向に2個や3個の空きマスが連続していて、それはTOKOLO九畳篆では許容していないと思われる。それが「律」でしょう。
こっちの方がいいかな。

 

Tokorokanji_turnip2

 

おんなじようなもんかあ。どっちにせよ、「灬」の各点のサイズが違うのは解決できてないし。
じゃあもう一捻りの力技で、これならどうだ。

 

Tokorokanji_turnip3

 

うん、決まりかなー。どうでしょう。

 

そもそも、TOKOLO九畳篆における「律」とは何だろう。ベースの「無」の字でちょっとお勉強。

 

Tokorokanji_null

 

これ、11×11=121マスからなっている。おん?
となるとだよ。東京五輪エンブレムを生んだ組市松紋60ピースのほぼ2倍の数だ。このうち色が塗られて文字の一部となっているところを数えてみると72マス、約6割。ふうむ。
「60」にやはり敬意を払って、これを60マスにしてみれば。

 

Tokorokanji_null_60pieces

 

適宜位置は動かしてあります。
でもこんなのは認められないんだろうなあ。最外周の行と列に黒が十分入ってないもん、とりわけ四隅のマスは全滅。余白をできるだけ残さず文字で埋め尽くすという平面充填が九畳篆(やイスラムのCalligraphy)の基本律だろうから。

 

だったら、ここから2行2列減らして、9×9マスにしたらどうなるか。

 

Tokorokanji_null_9x9grid1

 

いや、こうか。

 

Tokorokanji_null_9x9grid2

 

「灬」の不具合は解消できそうにないなあ😰。

 

こんなのもまるでダメ、ですよねえ?

 

Tokorokanji_turnip_15x15grid1

 

17×17マス → 15×15マス、だったらこういくか。

 

Tokorokanji_turnip_15x15grid2

 

まあ、これらの中にウミネコの飛翔する姿は表されていまいが。

 

これ↓をいじって

 

Tokorokanji_indigo

 

15×15マスでこんなの↓にするってのも御法度ですな。

 

Tokorokanji_indigo_15x15grid

 

草冠の上のところも空いてるし、そのすぐ下のところもそう。2×2マス以上の空間が空いちゃいかんのだよ、きっと。

 

そしてこれ↓を

 

Tokorokanji_rhombus

 

これ↓にするのも同じくNG。

 

Tokorokanji_rhombus_15x15grid

 

なかなか流麗ざんすけどもねえ。これはわざと空白を多めにしたので、何だかスカスカに思えてくる(笑)。

 

はーん、だんだんわかってきたぞ。
「最外周をできるだけ埋める、地色を残さない」と言った瞬間に、野老の語った『奇数のグリッドに塗りつぶすことになって、偶数だとダメだな』ということが導かれるんですね、多分。数学が不得手だったツルはこのことに気づくまでにだーいぶ時間がかかりました💧💧。左右対称のものが多いからだろぐらいに思ってたんだけど。

と同時に、「いかに少ないマス数で作り上げるか」という作業なのだろうと理解した。方眼をたくさん使えば作りやすいのか、ゴージャスなものができるのかというと実は必ずしもそうではなく、逆説的だけど元の文字に近づいていくだけなのかもしれない。

 

「草冠」に「染める」の「蒅」になるともう減らしようがない。

 

Tokorokanji_sukumo

 

いや。こんな風にできるのか。

 

Tokorokanji_sukumo_15x15grid1

 

いやいや、まだ「九」のところに3×2マスの余計な地色部分がある。
だったらこうか。

 

Tokorokanji_sukumo_15x15grid2

 

かなーり無理くり感たっぷりですが😓。

 

やっぱりここら辺にも作り手の個性は表れてくるのだろうけれども。

 

いろいろ見てきて、漢字が基本的に正方形の組み合わせである(だから中国で官印に用いるために九畳篆などというものが生まれてきた)のに対し、ひらがなは正三角形の組み合わせで同様のパターン化ができるのではないかはないかと思ったりもする。むろん、ひらがなは曲線が多いのだから、それってどうなのよということになるわけですが、だったら漢字だって案外曲線や斜線はあって、そこをいかに表すかというところも九畳篆の作者たちは悩まされてきたはずですね。所詮、視認性は度外視の世界だけど。

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