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2020年5月 9日 (土)

【加筆編】閑散とした博多駅から(シャボン玉石けん110周年・シャボンちゃん)

テレワークとなってるツルですが、それでも時には実出社しないと仕事が回らない。(1週間に1回出社すれば、5営業日中1日出社ということで「8割削減」はクリアできるわな😜。)
で、そんな出社のために先日、すっかり寂れてしまった博多駅コンコースを歩いていた時のこと。サイネージの画面にこんなものが映し出されていて、ちょっとあっけにとられた。

 

福岡県北九州市若松区
シャボン玉石けん株式会社
創業110周年 ロゴマーク(?)
Shabondamasoap110thanniversary

 

え゙?!これ↓とコンセプト似過ぎやん!

 

【2014.03.09「野獣の花輪、増殖繁栄」】
大阪市東住吉区
サラヤ株式会社
Happy Elephant ブランドコンセプトマーク(?)
Happy Elephant

 

少なくとも、[ゾウ]、[ウミガメ]、[カエル]、[ハチ]、[生命の木]ぽいのはかぶっている(そういう問題じゃないか)。

 

こんなのもあったし↓。

 

【2014.02.28「野獣の花輪に護られて(1)」】
環境省
生物多様性条約第10回締約国会議/COP10
ロゴマーク&スローガン
〔2009年10月決定〕
CBD/COP10(和文)

 

サラヤのことでは次のように書いた。

 

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「ボルネオの生態系の頂点にいるゾウが幸せなら、生き物たちも幸せになる。」というコンセプトで;

 

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ボルネオにいきづく多種多様な生き物たちが楽しく暮らしている様子をシンボル化しています。生物多様性が続くことを目指して開発された「ハッピーエレファント」の願いがこめられています。
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と説明されている。

 

「ヤシノミ洗剤」で知られてきた同社が新ブランド「Happy Elephant」を立ち上げたのは2012年のこと。「持続可能なパーム油を原料とする」「石油系合成界面活性剤は不使用」「ボルネオ保全トラストへの寄付」などを謳っている。結構気合いが入ってます。
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片や、今年2月に110周年を迎えたというシャボン玉石けんの方はこうである↓。

 

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シャボン玉石けんの原料油脂であるパーム油やパーム核油は、熱帯雨林の直接的な破壊を防ぐため、農園拡大の抑制に努めるマレーシアから取り寄せています。マレーシアの農園では、持続可能なパーム油の生産に取り組んでおり、パーム残渣(パームの皮や種)を再利用してボイラー燃料などのエネルギーへリサイクルするなど環境にも配慮しています。弊社では、品質の維持や環境保全の視点を持って、定期的に現地のパーム農園・プラントの視察を行っています。
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念のため書いておくと、ボルネオ島は北部のマレーシア(サバ州・サラワク州)と小国ブルネイ、南部のインドネシア(カリマンタン)からなる。

 

〔追想〕
福岡県大牟田市に住んでいた小学生高学年の頃(1970年代半ばです)、先生から「北九州のこの会社は昔合成洗剤を作っていたのだけれど、社長がひどい湿疹に悩まされていて、国鉄から石けんの注文が入ったのをきっかけにそれを使ってみたら嘘のように湿疹が消えた、そこで一大決心をして合成洗剤製造をやめ石けんに切り替え・・・、社員もやめて大変な苦労をしているけれど・・・」云々と教わった記憶がある。
背景としては、三井三池炭鉱の町大牟田はツルが生まれた翌年の1963年11月に三川鉱で大爆発が起こり450名余りの死者を出した記憶がまだ生々しかったとか、クラスメートに犬猫病院のお嬢さんがいて、そこの病院が水俣病の原因解明の発端の一つとなった「狂い猫」の症例(漁師の家の飼い猫が、有機水銀が高濃度に蓄積された魚を食べていた結果、重篤な運動障害を起こしたもの)を報告していたとか、そんなことがあったと思う。
〔追想終わり〕

 

つまり、確かに企業カラーが極めて似通ってるんです、両社は(いずれも非上場)。クリーンなイメージでいかにも「Sustainable」とか「SDGs」とか「Slow Life」とかの流行り言葉が似合う感じ。

 

てことは、シャボン玉石けんの現社長(イケメンです、昭和風の)もサラヤのマークを知っていたはずだと思うんですがねえ。しかし、Business ModelやEthicsが似てるからといって、シンボル類やCIも似てていいのかっていうと、そこはもちろん別の話。企業戦略上も不利だと思う。

 

長いこと、企業のアニュアルレポート(今は「CSR報告書」「企業行動報告書」等と合体して「統合報告書」の方が主流になったと認識している)の環境活動パートといえばどこも「青空に映えるブナの木の新芽」だの「柔らかな土から萌え出たばかりの双葉」だのといったビジュアルばかりだった。それってイメージの貧困だろとデザイナーを恫喝して(笑)、全く傾向の違う剛直なものに仕上げたなんてことがあったっけ。
そういう表層的なの、もうみんな飽き飽きしててアナリストは誰も読んでくれないという危機感を持ったの。

 

因みに、「0」のところは「シャボンちゃん」というキャラクター(同社サイトでは「シンボルマーク」としても記載されている)で、1975年4月から使われているという45歳のベテラン赤ん坊です。

 

Shabonchan

 

赤い[リボン]がついてるから女の子ということらしい(結構仰天)。1975年と言えばツルは中1だったのか。このキャラクター、昔から嫌いだったんですよねえ。特に産毛が表してあるところと黒目だけなところがイヤで。「♪青いお空がほしいのね 飛ばしてごらん! シャボン玉♪」というCソングも大嫌い。ダイナミックレンジの狭~い、古臭~い女性ボーカルの音声がどうにも、で(この手のママさんコーラス風なのがすごく苦手)。このCM、福岡/九州ローカルなのかと思っていたら、どうやら全国区らしいですが😞。
ただ、次のエピソードも子供の頃から知っていた。

 

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(Wikipedia シャボン玉石けん 抜粋)

 

1970年代当時、北九州市では洞海湾は「死の海」空は「七色の空」と呼ばれるほどの公害に悩まされており、婦人会を中心に『青空がほしい』をスローガンに反公害運動を展開していた。「青空…」のフレーズは、そのスローガンに無公害せっけんを重ね合わせて着想されたものである。
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今考えると傲岸不遜だけれど、その頃、「北九州市は公害の街だけど、福岡市は公害があんまりなかもんね」という捉え方は一般的だったと思う、福岡市民の間では。だから今でも50代以上の年齢層はそこの固定観念から抜け切れていないような気がします(多分、それは全国的にも)。

 

東京ではない「地方」で堅実な企業、きちんとした会社、と言われているところこそ、実はこういう「守り」の部分がなおざりにされやすいのではないかと気づき始めている今日この頃。知識や情報に乏しいということはもちろんあるのでしょうが、どうしても殿様気質が抜けないというところに問題の本質があるような気がしている。

 

事のついでにぶった斬っておくと。

 

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(同社サイト)

 

直営店のご案内

 

シャボン玉石けん本社
シャボン玉石けん本社の受付にて商品をご購入いただけます。通信販売限定の商品やグッズもご購入可能です。
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そんなもの、「直営店」とは言わんでしょうよ(他には直営店はなし)。そのビジネスセンスの悪さ。

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