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2020年7月11日 (土)

【疫癘退散編】COVID狂想曲 Op.19 Mov.6(かみ~ご・アックマ・やべーべや コロナ対応)

(承前)

 

コロナ対応関連アイテム、いろいろユニークなものも見たところで。
ポスターワークでなにがしかユニークだと思ったのは次のあたり。

 

Kamigocorona

 

宮城県加美郡加美町
公認キャラクター
かみ~ご
〔2013年4月発表〕

 

令和の世にして日本の国のお上の作った「3密御法度令」をそのまま引き写しながら、無理くりにご当地キャラネタをぶっ込んできたこの素朴感。キャラ自体も町民限定公募で集まった約30点から選ばれたというから、つまりは手作りキャラということでいいんでしょう。

 

Avoid3cs_japanese

 

しかしそれでも言いたいことは割とストレートに伝わるから、福岡県の作ったポスター↓(cf. 2020.05.05「断密の街、博多から」)なんかより筋がいいんではないかい。

 

Avoid3cs_fukuokaprefecturenodate

 

どんどんネタを詰め込んでいって「どうです適切でしょう」という意識が透けて見えるやなぎはら作品より嫌味がないと思ったりもする。ただ、問題はキャラクター自体の活動が低調らしいところですかね。(Facebookの最終投稿は2018年1月。)

 

次に、興味深いのはこれ。

 

Akkumacoronalarge

 

北海道札幌市白石区
株式会社ベガースウィンドル/BeggarSwindle
北海道応援キャラクター
アックマ
須川雅史(まさし)(同社代表)
〔2008年7月(?)頃発表〕

 

この名前はおぼろげながら記憶にあると思って繙いてみたら、今は五年の昔、十六茶CMの2015年版に登場していたのだった(cf. 2015.02.28「最強の悪夢の名残り:リスト1」)。ピンクの「コアックマ」と双子という設定だけれど、しかし二次元イラストがこんなFUNKY野郎だったとは露知らず。作者が28歳の頃に制作されたようです、むろん非公募で。

 

ポスターの形式は基本的にはやなぎはら作品群と同じである。「密閉、密集、密接しない」は「密集しない」に、「不要不急の外出をしない」は「不要不急の外出を控える」になっているが、これらのワーディングも実は「真田幸丸・パパ丸」のポスターの当初版↓と同一。

 

【2020.06.20 COVID狂想曲 Op.19 Mov.2】
Sanadayukimalpapamalcoronainitial

 

この↑幸丸・パパ丸版は2020.04.02のやなぎはらのSNSが初出である。やなぎはらポスター作品群の中でも最も早い時期の作例で、このワーディングのものはツルが調べた限り他にないから、アックマ版ポスターもこれを鑑に作られたと思われます。
ただし、よく見ると絵柄は項目の表示と結構ズレているので、「ありネタ」から引いてきたのだろうと推測できる。∴このポスターについてはやなぎはらが制作したものではない気がするんだけど、どうだろう?(謎)

 

「廃、ハイ わかりましたYo」とか「キャッキャッ💕」とか「ヒマ・・・」とか、(結果的に?)皮肉なテイストが散りばめられていて、こーU Ambivalentなのって大好きです、ツル。「消毒」でアルコール(らしきもの)をぐびぐびやってるところもオヤジっぽくて最高。

 

北海道からもう一つ。

 

Yabeebearcorona

 

北海道
北海道弁PRご当地キャラクター(?)
やべーべや
五十嵐 淳(あつし)(札幌市)
〔2014年8月頃発表〕

 

これも非公募で、LINEスタンプから始まったキャラ(2015年にクラウドファンディングで115万円を調達し、着ぐるみを作成している)。愛称が回文になっていることにお気づきでしょうか。「北海道」ではなく「北海道弁」をPRするという立ち位置で、ポスターには「仲間」のキツネの「こっこ」と鮭(+_+)の「しゃっけ」も描き込まれた。

 

こちらのポスターはやなぎはらテンプレートにほぼ沿っており(∴アックマ版に比べると魅力は激減:個人の感想であり、効果を保証もとい判断するものではありません)、異なるのは;

 

(1)手書き風フォント(安っぽくて大嫌いです)を使っていること

(2)北海道弁を(一部)使っていること

(3)「はなれていても 心はひとつに のりこえよう」が「はなれていても 心はひとつ のりこえよう」になっていること

 

いずれも些末っちゃあ些末。(しかしそれだけやなぎはらテンプレートが強固ということでもある。)

 

ふと思うんだよね。
やなぎはらの言い分としては「だって緊急性が極めて高かったから個別のデザインをいちいち考えている暇はなかった」、「そんなことをするよりとにかく数を増やして啓発し普及浸透させることの方が大切だった」となるんでしょうが、スピード勝負というならかみ~ご版のように画像は一つでよかったのじゃないのかね。「コロナのせいで超ヒマだったからいろいろ描き込んでみた」というのだったら主客転倒でしょ。

 

おそらくやなぎはらには、日本政府の対応の遅さ、強制力を伴わない「緊急事態措置」に対する苛立ちと焦りもあったものと思われる。

しかし、司令塔的な立場のプランナーがきちんとしたビジョンや方針を持って発信しなければ、末端でうまく運用されるわけがない。その場しのぎの発信ではこの情報過多の中で見過ごされるのがオチ。それがツルの基本的な見方です。

 

(続く)

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