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2020年8月10日 (月)

【疫癘退散編】COVID狂想曲 Op.19 Mov.12(こあぴょん・シホロンファイブ 感染症対策:ブルブルくん)前編

(承前)

 

結局、やなぎはらともみ的ポスター作品のうち、第1波「新型コロナ対応」Subsetに比べて第2波「感染症対策」Subsetは拡散が鈍かったようです。前者があっても後者がないというケースが多く見られる(ネット上に出たもので判断する限り)。ぶっちゃけ、こちらはさほど広まらなかったということになります。感染拡大の勢いが一旦衰えた時期だったことも反映しているのだろう。

 

しかしもちろんそうしたものばかりじゃなくって、前者が見つからず後者だけが存在するものだってある。そんな中から一癖二癖引っかかりを感じるものを。

 

Koapyoninfectioncontrol

 

秋田県北秋田郡上小阿仁村(かみこあにむら)
上小阿仁村PRキャラクター
こあぴょん
(デザイン)不明
(愛称)坂井由葵(北海道札幌市)
〔2017年5月制定〕

 

2017年、「上小阿仁村の若手職員の提案を基にデザイン」されたもの。猛獣たる正体がバレないよう[ウサギ]のかぶりモノをまとった♀の[クマ]という設定で、[フルーツほおずき]色の体+[ナツハゼ]の実の目+ポシェットに村の花[コアニチドリ]+[村章]を盛る。

 

この中で園芸おたく的に問題なのは、四弁(?)に表されたコアニチドリの花。あまりに適当過ぎてラン科であることすら見抜けまい。「道の駅かみこあに」にあるという顔出しパネルの下草に描き込まれたものも、花形自体はまあいいとして(しかし花色パターンは野生品というより改良を重ねた後の紅一点花という感じ)、花のつき方がまるでスミレ。あり得ん。

 

Koapyonpanel

 

コアニチドリはラン科ヒナラン/Amitostigma属の小型地生ランで、山野草のマニア園芸の世界ではウチョウラン/羽蝶蘭/Ponerorchis属あたりと一緒になって一つのジャンルを形成している(ただし、AmitostigmaとPonerorchisでは属間交配が基本的にできない由)。○○チドリという名前のついた野生ランは多いんですよ。1980年代前半かな、斯界ではウチョウランバブルという投機的ブームがあったりもしたのだ。今や見る影もないけど。

 

てなことで、ご当地はツル的にはかなり昔から「野生ランの里」のポジティブなイメージの場所だった。けれども一般的なところで言えば、一昔前この村を有名にしたのは、ネット上で広まった「無医村一歩手前でありながら(医者いじめにより?)医師が定着しない」、「県内自治体で人口最少かつ最も高齢化と過疎化が進行していながら自殺率がやたら高い」という不名誉な風評だったと記憶している。今もって何かにつけその話題は引き合いに出され、ご当地のReputationについて回っていると思う。(そのような評判が立ったことについては、ネットにおける悪意の拡散の速さに原因を求める声が多いようです。それはそれで良識ある見方だろうけれども、ツルは、村がそうした悪い噂を払拭するための毅然とした対応を取らず、積極的に火消しに回らなかったことが長く尾を引いてしまったと考えている。)

 

一方ご当地では、人寄せとして、2012年に「KAMIKOANIプロジェクト秋田」が新潟県十日町市・中魚沼郡津南町の巨大アートイベント「大地の芸術祭 越後妻有(つまり)アート・トリエンナーレ」の飛び地開催としてスタートし、これが2016年から「かみこあにプロジェクト」と改められて今に続く。
一時、各地でもてはやされた「現代アートで地域興し」も、集客力の弱さ、そして肝心の作品レベルの低さという課題を抱えているのが大方の実情だと思うけど、とにかくご当地では毎年8~9月に開催されていて、こあぴょんはこの応援キャラクターも務めていた。けれどもそれも今年は4月中旬に中止が発表されている。やはりコロナのせいです。

 

もう1点見てみる。

 

Cihoron5infectioncontrol

 

北海道河東郡士幌町
士幌町商工会青年部
ご当地キャラクター(?)
しほろっち戦隊 シホロンファイブ
(ジャガイモン・キャロリーナ・タマネギン・トマーニョ・アスパラン)
〔2010年12月デザイン決定・2011年6月愛称決定〕

 

こちらはこのところ(つまりコロナ問題発生以前から)グループとしての実質的な活動は行っていなかったキャラクター戦隊。運営母体は、「キャラクター関連事業」「町おこし関連事業」「タレント関連事業」「イベント関連事業」を軸に活動しているという「町おこし団体及び芸能プロダクション」の「ジャガイモンプロジェクト」(代表 川崎 康)。現在、ご当地キャラクターよりご当地アイドルのプロデュースに力が入っているようですが。

 

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(2020.07.16 ジャガイモン Twitterアカウント)

 

デザイナーのやなぎはらともみさんからオリジナルポスターを提供していただいたジャガ。

 

『感染症対策をしっかりしましょう』

 

活動休止中の「しほろっち戦隊シホロンファイブ」も今だからこそ限定復活ジャガ!

 

しっかり対策をして、みんなで今をのりこえようジャガ!
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つまりは、よそでご当地キャラを使ったコロナ対応ポスターが次々と作られ注目を集める中、おらがとこもやりてえな、そういやお蔵入りにしといたあの戦隊キャラがあったべ、ここは一つともみてんてーに頼み込むべや、てなことになったものと想像。
ふうう。何がメインで何がサブなのか、だんだんわからなくなってくる。

 

因みに、赤タマネギ(紫タマネギ)はあるけど青タマネギというものはありません。「タマネギン」は実はこの企業キャラの世を忍ぶ出稼ぎ姿なのかもしれません。

 

京都市下京区
株式会社わかさ生活
公式キャラクター
ブルブルくん
Blublukun

 

サプリメント「ブルーベリーアイ」のCMに出てるやつね。ゴーグルつけて目を隠して、さらにはマスクまでかけて、ほとんど昔の芸能人の変装状態。どちらも口なしキャラだから、マスクなんかしても効果のほどは?、だけど。

 

(続く)

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