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2020年8月15日 (土)

【疫癘退散編のおまけ】新しい生活様式の変遷

(承前)

 

前回書いた、このことについて。

 

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政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議から『「新しい生活様式」の実践例』の情報が出ており(これについてはまた別の機会に)
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これは、05.04に同会議が公表した「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」の中に入っていたもの。

 

内容を見る前に、会議のメンバーを一瞥しておくと。

 

座長
脇田隆字(たかじ)(国立感染症研究所所長)

 

副座長
尾身 茂(地域医療機能推進機構理事長・基本的対処方針等諮問委員会会長)

 

構成員
岡部信彦(川崎市健康安全研究所所長)
押谷 仁(東北大学大学院医学系研究科教授)
釜萢(かまやち) 敏(日本医師会常任理事)
河岡義裕 (東京大学医科学研究所感染症国際研究センターセンター長)
川名明彦(防衛医科大学校医学教育部教授)
鈴木 基(国立感染症研究所感染症疫学センターセンター長)
舘田一博(東邦大学医学部教授)
中山ひとみ(霞ヶ関総合法律事務所弁護士)
武藤香織(東京大学医科学研究所教授)
吉田正樹(東京慈恵会医科大学医学部教授)

 

錚々たる医学界の重鎮、てなことなんでしょう(1人だけ法曹界から入ってるけど)。ツルは迂闊にもこの会議はてっきり厚生労働省の諮問機関か何かだと思ってたんですが、それは前身の厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード。これが本年2月に改組されたのが同会議で、内閣官房が仕切っていたようです。

 

で、この「実践例」、実はその後06.19に内容が変更されており、同会議はその後1度も開催されることなく07.03に廃止され、改めて新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長 尾身:会長代理 脇田)が設置されるとともに、厚労省アドバイザリーボードが再開されるという変則的な経緯を辿った。
思えばこの会議、審議内容よりあれこれ場外乱闘の方で注目を集めてましたよねぇ。誰がどの発言をしたかが記載される正式な議事録を作成していなかったことも結構な驚きをもって迎えられたと思うし(コーポレート・ガバナンスのイロハを叩き込んでやりてーわ)、廃止される時にもメンバーが廃止の事実を認識していなかったという体たらく。グダグダだから厚労省管掌だろと思ってたんだけどネ😜。

 

で、Before/Afterを併記してみる。〔Before〕=2020.05.04公表分、〔After〕=2020.06.19公表分。

 

20200504mhlwnewlifestyle_1 20200619mhlwnewlifestyle_2

 

まあ、なんと言いましょうか、「専門家」に期待されるものは本当にこんなところだったのだろうか??箸の上げ下ろしまでとやかくというか、ビジネスセンスのなさというか。「対面ではなく横並びで座ろう」「料理に集中、おしゃべりは控えめに」など下らないものが幅を利かせる中でも、一番腑に落ちなかったのは「(4)働き方の新しいスタイル」です。こんなもん「生活様式」じゃなくて社会様式の範疇じゃん、「テレワークやローテーション勤務」なんてしゃらっと書かれても、そんなの勤め人が個人で勝手に決められるわけないでしょ、と思った。なんで厚労省なんかがそこまで口出すんだよって感じで(だから厚労省なんかじゃないってば)。

 

で、愚blogとして気になるのは、一月半でどのような変更が加えられたかという点です。

 

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〔Before〕
□遊びにいくなら屋内より屋外を選ぶ
〔After〕

 

〔Before〕
□外出時、屋内にいるときや会話をするときは、症状がなくてもマスクを着用
〔After〕
□外出時や屋内でも会話をするとき、人との間隔が十分とれない場合は、症状がなくてもマスクを着用する。ただし、夏場は、熱中症に十分注意する。

 

〔Before〕
□帰省や旅行はひかえめに。出張はやむを得ない場合に。
〔After〕

 

〔Before〕
□発症したときのため、誰とどこで会ったかをメモにする。
〔After〕
□発症したときのため、誰とどこで会ったかをメモにする。接触確認アプリの利用も。

 

〔Before〕
□こまめに換気
〔After〕
□こまめに換気(エアコン併用で室温を28℃以下に)

 

〔Before〕

〔After〕
□一人ひとりの健康状態に応じた運動や食事、禁煙等、適切な生活習慣の理解・実行

 

〔Before〕
□毎朝で体温測定、健康チェック。発熱又は風邪の症状がある場合はムリせず自宅で
〔After〕
□毎朝の体温測定、健康チェック。発熱又は風邪の症状がある場合はムリせず自宅で

 

〔Before〕
(ピクトグラム) 外出控え 密集回避 密接回避 密閉回避 換気 咳エチケット 手洗い
〔After〕
(ピクトグラム) 密集回避 密接回避 密閉回避 換気 咳エチケット 手洗い

 

〔Before〕
□筋トレやヨガは自宅で動画を活用
〔After〕
□筋トレやヨガは、十分に人との間隔を
 もしくは自宅で動画を活用

 

〔Before〕
冠婚葬祭などの親族行事
□多人数での会食は避けて
□発熱や風邪の症状がある場合は参加しない
〔After〕
イベント等への参加
□接触確認アプリの活用を
□発熱や風邪の症状がある場合は参加しない

 

〔Before〕
名刺交換はオンライン
〔After〕

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大雑把に言うと;
 ①下らな過ぎる項目が外された
 ②夏の高温期に対応した
 ③外出規制が脇に回った
てとこですかね。スポーツジムやヨガ教室あたりから突き上げ食らったんだろうなあ。GO TOトラベル政策と相性の悪い「帰省や旅行はひかえめに」も削られた。

 

この「実践例」を基本的にそのままご当地キャラポスターに落とし込んだのがやなぎはら作品群の第3波だったわけですが、変えられた部分ももちろんある。見過ごしにできないのが、「感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える」→「感染が流行している地域には行かない」というもの。前回指弾したやつです。

 

Yanagiharanyajironewlifestyle052802fb

 

双方向だったところをやなぎはらが一方向に端折ってたんだ!┓( ̄∇ ̄;)┏

 

≪意味合いがまるで違っちゃうじゃん!≫

 

しかし、あれこれ考えているとだんだん、「実践例」という言葉の意味するところがよくわからなってくる。「こんなことを実践して下さいね」だと思っていたけど、「こんなことやってるところもありますよ」程度のものなのかしらん。

 

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今回の提言では、5 月 1 日の提言を踏まえ、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を具体的にイメージいただけるよう、今後、日常生活の中で取り入れていただきたい実践例を「別添」のとおり、整理した。
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冒頭に述べた、05.04の「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」に出ている↑の記載からして、やっぱり前者でいいんだけどね。

 

結局、特定の分野の専門家「だけ」による審議の限界であったかという気もします。

 

(続く)

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