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2020年11月28日 (土)

【加筆編】草の根分けて探し出してまいりました:五本目(にっこりーな)

(承前)

 

草野キャラの話に戻りまして。
いんザイ君と同じ2011年には、草野はこれに選ばれていた。

 

大阪市
大阪市人権啓発マスコットキャラクター
にっこりーな
草野敬一(長崎県)
〔2011年10月発表〕
Kusanoniccolinafront Kusanoniccolinaside

 

不思議なことに、耳の位置が正面図で目の上端より上に来ているのに、側面図では目の範囲内に収まっている。そんなのもありなんですか、草野センセ?

 

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この作品は、鮮やかなレインボーのヘアスタイルが個性的な[虹]の[妖精]をイメージし、髪には人権の[人]が入っています。
また、一人ひとりの夢や希望を応援するように、大阪市の花・[パンジー]のスティックを持って大阪の空から見守っている様子をあらわしています。
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今度は「虹の妖精」。うーん、今どきレインボーというと即LGBTということになっちゃいそうですが、しかし六色ではなく四色だからなー(cf. 2020.01.01「むすんで、つないで:第五結節」)。
エアリーな感じwwでむしろどこぞのフラワーパークなんかのキャラという雰囲気。このことはまたいつか取り上げることになるだろう。

 

などと書いてたら、六色バージョンもほんとにできてたのでびっくりするより笑っちゃった。

 

Kusanoniccolina6colors

 

っていうことはにっこりーなちゃん、lesbian なのだろうか、あるいはtransgender の男の娘ちゃんなのだろうか、などと揶揄してるとやんごとない筋からお叱りを受けちゃうかしらん。2017年10月にはこのバージョンが使用された例があるので、やはり急速にLGBTという言葉が市民権を得つつあった時期と重なると思う。

 

ついでに言うと、毎年公募されている大阪市の人権啓発のキャッチコピーはなかなかアグレッシブに攻めていて、鮮烈な印象を残すものが多いです。

 

(2018年度 一般の部 優秀賞)
書けるのは 相手の目を見て 言えること
岩中幹夫
(テーマ インターネットと人権)

 

(2018年度 一般の部 優秀賞)
母だけよ うちは自慢のダブルマザー
さきみち(ペンネーム)
(テーマ LGBTなどの性的少数者をめぐる人権)

 

(2016年度 一般の部 大阪市長賞)
僕の赤い糸は、彼でした。
なごみ(ペンネーム)
(テーマ LGBTなどの性的少数者をめぐる人権)

 

(2016年度 中学生の部 大阪市長賞)
「遊んでた。」 いじめた人が言う言葉。
中川茉子(まこ)(大阪市立堀江中学校)
(テーマ いじめ問題)

 

(2016年度 一般の部 特別奨励賞)
大阪で ヘイトスピーチ 許さんで!
松村倫弘
(テーマ 人権全般)

 

(2016年度 一般の部 佳作)
「彼氏いる?」 心の中で答える 「彼女いる」
みずばやし(ペンネーム)
(テーマ LGBTなどの性的少数者をめぐる人権)

 

(2014年度 小学生高学年の部 大阪市長賞)
大阪にだれでもおったらええやん
文 リンゴ(大阪市立桑津小学校)
(テーマ 外国籍住民をめぐる人権)

 

(2012年度 特別奨励賞)
「平気だよ」 優しい子どもが、嘘をつく。
松本優作
(テーマ 児童虐待防止推進月間)

 

(2011年度 大阪市長賞)
刺さる言葉を 支える言葉に
田中沙織(広島県)
(テーマ 犯罪被害者週間)

 

選者が優秀なんでしょう。五七調を整えることにかかずらったりなんかしてないわけです。「彼女いる」の息詰まるほどに張り詰めた緊張感も素晴らしいけど、何より「大阪にだれでもおったらええやん」の感覚には舌を巻いた。話し言葉の持つやさしさ・強さ、そして大阪弁ならでは出せない機微がここには存分に表されていると思う。自分のご当地言葉に当てはめて、「神奈川にだれでもいたらいいじゃん」「福岡にだれだっちゃおったらよかろうもん」みたいなのを作ってニュアンスを比べてみるのも興味深いかも。
この公募も、ポスター部門には2年前の2009年に塩崎一族をバルクで入選させたりしてたんですがねぇ(cf.【その53】)。

 

おまけ。
性的少数者の呼び名は最近ではもっともっと増えて、“LGBTQ” はおろか “LGBTQIA” あるいは “LGBTQIA+” なんて言い方まであるそうな。“Q” は “Queer” ではなく “Questioning”、“I” は “Intersex”、“A” は “Asexual” のイニシャル。“+” は「他にももっと沢山」の意。
でも細かく見ていけば見ていくほど、実はそれが新たな偏見の温床になっていくような気もしないではないけれど、21世紀を適切に生き抜くのはなかなか難しい、いろいろと。

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