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2021年1月 2日 (土)

【新年特別企画】非にして非なるもの - 東京 vs 福岡:二驚

(大晦日から続く)

 

福岡に都落ちした😆ツルの感じてる文化ギャップ、第二弾です。博多の正月らしく、鰤雑煮などいただきながらものしてまいりませう。

 

・ウーロンハイが飲めない
そうなんですよ。ツルは基本的に左党なので、会社帰りにどこぞの店で飲んだりすることは週に1、2回はあるわけです。ちょいと一杯ひっかける、というやつ。コロナのせいで隠れ家的飲み屋の新規開拓にもだいぶ遅れが出ましたけどネ😄。
でだ。生ビールの次は何を、となると、平日なんかじゃ日本酒までいくことはさすがにあまりなくて(地酒も好きですが)、東京時代はご多分に漏れずでハイボールとか酎ハイとかのお手軽なところを注文したりしていたわけ。青リンゴサワーとかカルピスサワーとかグレープフルーツハイとかも飲まないじゃないけど、甘くないウーロンハイも選択肢の中には常に入っていた。

 

ところが。福岡だと焼鳥屋や海鮮居酒屋なんかで、ウーロンハイを置いてないところがとても多いことに気づいた(ハイボールはさすがに必ずあるが)。半数を軽く超える印象。コンビニのお酒コーナーにも、ウーロンハイや緑茶ハイの類はまず見かけない。

もちろん、九州だから焼酎を頼む人はとても多いです。てかそれが基本。でもそれはお湯割りが王道なわけ。もちろんサワー類もあるけれど、それは女性のための飲み物という役割で早い話がジュース感覚。女の子は甘いお酒が好きでしょとか、大人の男は焼酎を白湯または水以外のもの --雑味のついた-- で割るものではないといった考えが支配しているように思う。男尊女卑の伝統がこんなところにも残っているのだよ。酒に対する豊かな思考じゃないですけどね。

家の近くのある焼鳥屋でウーロンハイ頼んだら(メニューにはなかったけど)、若い男の子の店員が年上のお姉さん店員に小声でこっそり「ウーロンハイってどう作るんですか」って訊いてたのには笑った。

 

・「お一人様お断り」の店が多い
たとえ堂々とそのように謳っていなくても、「今日は予約で一杯ですので」「混んでいるため料理をお出しするのに15分ほどかかってしまいます」など様々の理由をつけて一人客 --特にツルみたいな熟年男性の-- を追っ払う店はよくある、もちろん東京だってどこだって。しかしその比率が確実に高いと思う。言い換えれば福岡の方が実は店の敷居が高いのだ。
これは一つには東京の方が店の数が多く競争が激しくてそんなことは言っとられんということと(新大久保の焼肉屋なんて無料サービスメニューをがんがんつけてきますよね)、もう一つ、東京の方が未婚・晩婚・非婚の率が高い(ほんとにそうかどうかは知らない。ただし初めから「ほんになんもねえところだで嫁っこの来手がねえだ」みたいな田舎のことは念頭に置いてない。悪しからず)からお一人様需要を取り込んだ方が売上拡大につながるということだと思っていた。
一方で、福岡も大都市ではあるんだから出張者や旅行者も多くいるわけで、お一人様ってそういう風に見られがちな気はする。ツルは初めてのお店でも割と話をする方ですが、「40年ぶりに戻ってきて・・・」という話をすると、大将から「ご出張かと思いよりました、東京の人はやっぱり話し方がパリッとしとんしゃあですけんね」などと言われたりします。こっちは博多弁話してるつもりなのに、何かしらやはり違うんでしょう。

 

しかし、こうした認識自体、ちょっと違うみたい。そもそも福岡では一人で外に飲みに行くという習慣がほとんどないようなんですよ。外飲みだったらグループで。だけど晩酌するなら何か買うてきて家でやりゃあいいやん、そっちの方が安かよ、となる。これはいろんな人に聞いてみてわかってきたこと。だから、「お一人様NG」=「流行っている店」「計算高い店」という単純な図式でもないように思う。あ、ひょっとしたら屋台はまた別なのかもしれませんが。

 

ついでに言わせてもらうと、でもそういうのってやっぱり商売上手とは言えんよな、って感じ。一人客って基本的に会話しないで「飲み」「食い」だけをずっと繰り返してるから、実は客単価高めになるんじゃないん?ハーフサイズ作ったりするのってそんなに手間ですか?客あしらいが面倒?
それに、高齢化社会という中で捉えれば、配偶者に先立たれた単独世帯の高齢者も必然的に増えるわけでしょう(施設入り、というところはおいといて)。「一人暮らしのお年寄り」というと低所得で病気がちなイメージだけど実際にはそうでもないわけで、元気なんだけれど、経済的に余裕はあるけれど毎日の食事作るのが面倒という層も一定数いるはずだよね。そこを取り込めないの?お酒をたくさん飲んでくれなきゃ儲けになりませんか?食事の宅配サービスやファミレスばかりにこのビジネスチャンスを与えておくわけ?とは思う。

 

・居酒屋で靴を脱ぐところがやたら多い
酒場ネタが続きますが、さほど広くない店でも入り口に下足箱が置いてあることがわかってきた。いやむしろ、狭い方がそうなのかな。広いところだとカウンター席+小上がりの座敷が標準。カウンター+テーブル、は少な目。

会社の近くに早朝からやってる「古民家パン屋」があるんだけど(実はさほど「古民家」でもないし値段はお高め、イートインあり)、そこも脱いでスリッパはいて店内に上がるので初めはちょっとまごついた。どうやら、「店内で飲み食いする」≒「靴を脱ぐ」という衛生感覚なんじゃないかしらん。さすがにコンビニのイートインでそんなところは見つけていませんが。

これ、慣れるとそっちの方が確かにくつろげるんでしょうが、初めての店にふらりと入ってみるか、なんて時にはちょっと引けちゃいますね。

 

食や酒ばかりで終わるのも何なので、違う分野からも1点だけ厳選してと。

 

・過剰な婉曲表現が生きている

いつ頃のことだったのだろう、もうよく覚えていないほど昔だけれど、お店なんかで「こちらが○○になります」とか、「○○でよろしかったでしょうか」とか、「1万円からお預かりいたします」とかの言葉遣いがだんだん増えてきて、またそこに対して「それって変」という動きも出てきたということがありました。「バイト敬語」などと言われたアレです。ツルが社会人になってからのことだと記憶しているから、バブル崩壊後の(話が古過ぎるわ)東京に生きていた時、ということになる。

ツル自身、そんなのは「こちらが○○です/でございます」、「○○でよろしいですか/よろしゅうございますか」、「1万円のお預かりから○円のお返しになります」という方が洗練された物言いだろと思ってたクチだけどね。必要以上に「○○させていただきます」とするのも嫌い、「本日は休業とさせていただきます」とかね。歴史のない言葉に阿り諂う必要なんて、ないのよ。言葉おたくなところがあるから、ツルは敬語で悩まされた経験はまずない。

 

そうだ、こうした流れを受けて、文科省あたりが「日本語の敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語のほかに丁重語やら美化語やらがあります」なんて言い出したんだ。調べてみると、同省下の文化庁の文化審議会が「敬語の指針」でこれをぶち上げたのが2007年。「ら抜き言葉」「さ入れ言葉」問題の少し後に出てきた話だったかと。

 

でもいつしか、そうした言葉もあまり耳にしなくなっていった気がする、東京では(個人の感想です)。「正しく美しい日本語かどうか」というより、「そーゆー言葉使ってると馬鹿っぽく見られるしぃ」的な観点じゃないかと。

ところが、福岡に戻ってきてから、そういう言葉遣いを耳にすることが多いんだよねーー。東京でこんなのを耳にしてたらツルはきっと引っかかりを覚えたはずだけど、そんな経験は久しくしていなかったから、よけい耳障り。やはりそこは何らか文化のギャップがあるんでしょう。福岡では「あー、コイツあったま悪ぅー」と感じることがしばしば(こらこら)(福岡ネガティブ情報その3)。

 

それでもツルはこの街で生きていくんだよぉ。

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