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2021年1月24日 (日)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(Derivative Eight:ふじみ野市マンホール)

(承前)

 

愚blogは、各地のキャラクター(やロゴマーク)について、それらがどのように作られるかという点に専ら関心があるので、それらがどのように運用されているかにはほとんど注意を払ってきていない。それでも、ご当地ビジュアルの展開例として、原付バイク等や自動車のナンバープレートという類型についてはあれこれ書いてきた。それも下火に見える今、次なる例として、デザインマンホールを取り上げてみる。

 

まあ、基本的に何でもマニア的なところがあるツルも、「マンホールの蓋」というものには全く興味を感じないんですが(前にもちょっと書いたことがあるけど)。今やマンホールの世界もカラフルバージョンはごく当たり前、アニメキャラやらご当地キャラやらをあしらったものもたくさんある、ぐらいのことは知ってるけれど、マンホールにいちいち自己主張されたくないって感じで極めて冷淡。
∴常々、稀品逸品珍品を探して下を向いて天下の往来を這いずり回るマンホール蓋おたくな人たちの気が知れないと思ってきましたが(「日本マンホール蓋学会」なんて小馬鹿どころか大馬鹿にしている)、このところ斯界にもちょっとした動きがあるようで。
それは「下水道広報プラットホーム」なる団体による「マンホールカード」の登場。

 

この団体、会長は東京都市大学教授の長岡 裕(建築都市デザイン学部都市工学科)が務め、企画運営委員会の現在の委員長は国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道企画課下水道事業調整官(実に32文字!)の本田康秀。
カードは2016年4月の第1弾から始まって(つまりご当地キャラクターが下火になってからの話である)、現在第13弾まで出ており、全国557自治体で717種類もあるそうな。毎回2,000枚刷られるらしい。原付バイク等のデザインナンバープレートが、2006年4月の千葉県成田市の「ローマ字入り」導入以来(*:cf. 2016.01.11「もうやめようよ、ご当地ナンバープレートとか。 ―― 日本経済研究所のこと:1」、2020年3月31日現在で565種類と、14年かかってここまで来たのに比べてもなかなか盛り上がっとるわけです😆。

 

(*)一般的には、2007年7月の愛媛県松山市の「雲型ナンバープレート」をもって嚆矢とするけれども、日本経済研究所サイトには現在このように出ている。

 

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マンホールカードの特徴
・集める楽しさに拘ったコレクションカード
配布場所が限定されており、その場所に行かなければもらえないため、マニアのコレクション魂をくすぐります。
・集めることで発見できる楽しさを意図的に残した設計
複数毎収集していく過程でカードに隠された記号の意味がわかるような設計が施されています。
・デザインの奥深さや楽しさを伝えることに特化したデザイン
デザインの説明や由来が、鮮やかな画像とともに記載されています。
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いやあ、何と申しましょうか、「不要不急」の最たるモノね。ネット注文や郵送は受け付けてをりませんよ(因みに無料)。「複数毎」は「複数枚」の typo だと思いまス。
つまりはトレーディングカードの伝統を汲むものと見た。もちろん、関係者の肩書からしてもわかるとおり、地域興しの趣旨に立つものではなく、社会インフラとしての下水道のPR活動の一環ですが、自治体側から見れば多少色合いが異なるようで、そこはどうしても「ご当地性」を帯びてくるわけです。(もちろん塩キャラもありで!)
情報が豊富なこのご当地から探ってみよう。比較対象として、ナンバープレートとともに。

 

埼玉県ふじみ野市
マンホール蓋
〔2013年 当該デザインマンホール設置開始〕
〔2017年12月9日 カード発行(第6弾)〕
Mfujiminmanhole Mfujiminmanholeback

 

設置場所の緯度・経度まで書いてあるんですねえ(大伏線)。[コスモス]と[キキョウ]はそれぞれ、平成大合併で2005年10月1日にふじみ野市が発足した際の母体となった自治体、上福岡市と入間郡大井町の花。新設合併する前の旧自治体のシンボルが用いられたのは、ふじみ野市の花が指定されていないためだろう🌀。

 

2015.04.27【Derivative One】
ふじみんナンバープレート
〔2012年7月1日 交付開始〕
ふじみ野市ナンバープレート

 

そして全てはここから始まったわけ↓。

 

2012.11.06【その4】
マスコットキャラクター・ふじみ野市PR大使
ふじみん
塩崎マサヨ
〔2010年12月3日 デザイン発表〕
ふじみん

 

姿を消して久しいマサヨ姐さんもさぞやどこかでお喜びでしょうww。
因みにふじみんのお腹についてるのは市章で工藤和久によるもの(cf. 2013.07.08「類似って何なんだっけ:下」)。もう何つうか、ね。「ご当地性の追求」の自己目的化ここに極まれりって感じで(-.-)y-゚゚゚。

 

でもこれだけじゃないんですよ。カードが発行された時には同時にコースターまで作っちゃったというはしゃぎっぷり。

 

Mfujiminmanholecoaster

 

さすがに「おすい」の表示そのままでコースターを作ることははばかられたようで、「上下水道課」に差し替えられている( ´艸`)。同課じゃ夏場の来客時にはこれに乗っけて冷たい麦茶なんか出すんだろうか?よしてよねもう。

 

実際のマンホールにはどうやらカラバリもあるらしいし(いや、こちらの方がひょっとしたら当初考えられたデザインかもしれない);

 

Mfujiminmanhole2

 

モノクロ版もあるという。(言い方が本来逆かしら?)

 

Mfujiminmanholemonochrome

 

それだけじゃなく、さすがのさいたま、こんなコラボモノまで存在する由。

 

M_fujiminandleomanhole Mfujiminandlinamanhole

 

レオもライナも、顔と体のバランス悪くて変な感じ、するよね。

 

興味のある人は愚blog読んで暇つぶししたりしてないで、実際に拝みに行ってみて下さいな。カードは現地に行かないとゲットできないし(それってのも “with Corona” の時代にどうなのよという気はするが)。まあ、マンホール蓋探し隊&マンホールカードもらい隊なんて、いくら「1都3県」の一角でも「3密」にゃなりゃせんじゃろうて😏。
在庫状況は、2020年の9月末で1,247枚 → 12月末で1,166枚。3ヵ月間で81枚捌けたことになる。配付は1人1枚のみで土日祝日も行われているので、だいたい1日1人はもらいにやってくるわけね。ほら、3密には程遠い💣。

 

(続く)

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