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2022年5月

2022年5月29日 (日)

【加筆編】増殖された眼、あるいは蛙の卵の方程式・の・更なるゾンビ化:その3(2025大阪万博デザインシステム)・の・下

(承前)

 

〔ID〕→〔GROUP〕ときて、今度は〔WORLD〕の話。これにもバリエーションができていてげっそり。

 

〔WORLD〕
Primary Color Inochi
1to10osakaexpo2025_1inochi

 

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メインのコアグラフィックである「Inochi」は、次々と細胞分裂を繰り返し、成長するいのちを表現しています。CELL(細胞)をイメージしたプライマリーカラーによって構成されており、いのちの躍動や輝きを伝えます。
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Secondary Color Umi
1to10osakaexpo2025_2umi

 

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海中の鮮やかないのちが調和する様子を描いた「Umi」。海底でゆらめく海藻や、輝く鱗の海水魚、紺碧の海、波打ち際の淡いブルー。海そのものが一つの大きな生命体として機能している様子を表現しています。
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Secondary Color Noyama
1to10osakaexpo2025_3noyama

 

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その名の通り「野山」を表すコアグラフィックです。野原に芽吹く若葉や、山を染めあげる新緑、谷間を流れる澄んだ水の淡青。野山を彩るいのちの美しさをイメージしたサブカラーで構成されています。
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Secondary Color Hikari
1to10osakaexpo2025_4hikari

 

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光のエネルギーが生み出すいのちの生態系を表現した「Hikari」。夜明けの光や、木の葉の上にこぼれる太陽の光、燃えるような夕焼。私たちを取り巻く様々な光の力強さを表現しています。
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Primaryなものとして「命」を立てて、その下に「海」「(野)山」「光」がぶら下がっている構造、という理解でいいのかな。ここまで分解して再構成しといて、そして『AIやバイオ技術など、テクノロジーによって生み出される存在もまた、新しい「いのち」としてとらえることができます』というのならば、そこに真正面から取り組まんかいっ。
あのさあ。結局は単なるカラーバリエーションに過ぎないものをあれこれ作ってそこに適当なセンテンスつけてコンセプトと称してってな手法自体、今どきどーなのよ。言葉が上っ面を流れているじゃないか。それらがEXPO 2025の世界観をよく表していると言えるのだろうか。
それぞれに即したExibitionが本当にできるわけ?海や山の展示をするわけじゃないでしょとか、「光のエネルギーが生み出すいのち」ってつまりは何なんだよとケチをつけたくなる。
だったらこんなの、コンセプトなんかとっ外して単なるoperationの所産として扱えば十分でねえの?

 

おまけ。
でもそんなことさえどうでもいいのよ。現時点、グッズショップは次のとおり。

 

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■全ての新グッズを取り扱う店舗
大阪POP-UP SHOP(ルクア9F ルクアホール)
近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店/近鉄百貨店ネットショップ
羽田空港第1ターミナル 出発ロビー検査場Cゲート前 特設売り場
広島ロフト

 

■一部の新グッズを取り扱う店舗
近鉄百貨店5店舗
(上本町店/奈良店/橿原店/和歌山店/四日市店)
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をいをい、それだけしかないんかいww。ま、ご当地あたりでしか買えない稀少性ってことやろか(笑)。羽田は別として、広島の立場が微妙やけど。
いやいや、もっと象徴的なのは、奈良でも和歌山でも三重でも売っているのに、京都では売ってるところがないってとこやろか。因みに、京都駅そばにあった近鉄百貨店京都店は2007年2月に閉店し、跡地にはヨドバシカメラができている。

 

そう言えばGWにまた京都行ってきました。正月2日に骨折した時に救急車で担ぎ込まれた病院にレンタル松葉杖を返却するため。というのは表向きの理由で、偶然、初めに診てくれた院長先生は学生時代からの親しい友人なので(前日の元日にも会っていた!)、「ほーれこんなによくなりましたぜ」とご報告するため。ご夫婦をさるお店に招いてご接待。大変楽しい時を過ごしました。

 

次回は、そもそもの発端のロゴマークの成立過程を調べます。

 

(続く)

2022年5月28日 (土)

【加筆編】増殖された眼、あるいは蛙の卵の方程式・の・更なるゾンビ化:その3(2025大阪万博デザインシステム)・の・上

(承前)

 

EXPO2025のサイトを見てみたら、「デザインシステム」というコーナーができていた。4月中旬に公表された由。
メインビジュアルはこれ↓らしい。

 

1to10osakaexpo2025withconcept

 

(コンセプト)
Circulation of Lives/いのちの循環

 

「デザインプロセス」と題して、長い記述がある。

 

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人とテクノロジーが共創する未来のデザイン
今回のデザインシステムは、「未来における人間とテクノロジーの共創」のあり方を問いかけるため、人の手による要素と、テクノロジーによる要素を組み合わせて設計されました。ロゴのモチーフでもあるCELL(細胞)が生まれ、そのCELL(細胞)が分裂や増殖を繰り返し、いのちが成長し、進化していく。こうした生命システムのあり方をビジュアライズするため、まずはアルゴリズムを設計しました。このデザインシステムは「バーチャル万博」のような仮想空間にも適用できる3Dの造形と、平面上のデザインとして展開される2Dのフラットなルックを同時に実現することができます。また、テクノロジー要素のみでデザインを完結させるのではなく、あえて人間のデザイナーがパラメータを調整したり造形を選定したりといった最終調整を行うことで、人間の意思が介入したデザインプロセスを実現しました。人と機械、双方が関わり合う余白をもった、共創的なデザインプロセスです。
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そんなテクニカルなところをアピールしたいんでっか??なぜここには「いのちの輝き」というフレーズが登場しないん?
Virtual空間で3D?リテラシー低いからよくわかんなぁいぃ。
ツルは「共創」という眉唾コトバ(manとmachineが?humanとhardwareが?よく考えると怖ろしい)に対して基本的な拒否感があるので、それが出てきた時点でもう興味関心を失っちゃいますが。

 

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大阪・関西万博のデザインシステムが表現しているのは、「はじまりも終わりもない時と、いのちの流れ」です。私たちの日々を彩る多様な生は、ひとつの中心をつくるのではなく、あるときはつながり、あるときは離ればなれになりながら、決して画一化されることのない「いのちの輝き」を教えてくれます。異なるものが融け合い、響き合うことで生まれる美しさは、私たちを新しい未来へと導いてくれるでしょう。

 

日本では古来より、あらゆるものに「いのち」が宿ると考えられてきました。人間や動物はもちろん、昆虫や石ころ、米粒、河原に落ちる一枚の葉まで。この世界観を現代に拡張するならば、AIやバイオ技術など、テクノロジーによって生み出される存在もまた、新しい「いのち」としてとらえることができます。私たちはいま、膨大な「いのち」に囲まれた世界の中で、個人としても、社会の一部としても存在しています。ひとつであると同時に、全てでもある。こうした考え方を表現するため、部分としても全体としても成立するようなデザインシステムを採択しました。
高度にネットワーク化した現代において、つながりは日々、強化されていきます。その一方で、過剰なつながりを拒絶するかのように、分断や対立も加速しています。紛争や格差といった人間同士の分断だけではなく、環境破壊や感染症など、人間と自然とが折り合えなくなる側面も増えています。また、肥大化する社会システムと人間との関係性も、危うい状態にあると言えるでしょう。

 

こうした緊張関係をほどく鍵は、循環にあると考えています。すべてにつながるのでもなく、すべてが隔てられているのでもない。出会ったり別れたりしながら変化し続けるいのち。そして、循環し続けるいのちがやがて融け合い、混沌の中から新たなものが生まれてくる。このデザインシステムが示すのは、自然中心でも、システム中心でも、人間中心でもなく、「いのち」が輝き循環する、生命中心の未来です。
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中盤の「過剰なつながりを拒絶するかのように、分断や対立も加速」「緊張関係をほどく鍵は、循環にある」という適当な物言いには異を唱える向きも多かろうと思う、とりわけ混沌とする現在の世界情勢に照らせば。

 

結局これはどうやら、地球上の生命体40億年の歴史を追体験する試みであろうと、もとい、地球上の生命体40億年の歴史を追体験する試み以上のものではないのであろうと(爆)思われます。21世紀版ドグラ・マグラ。
つまり実際の制作順とは別に、デザインシステム → ロゴマーク → キャラクターと生命が進化を遂げていった成りに仕立ててあるわけや。
しかし、「いのちの循環」では説明や解決のつかない状況に我々はさらされているのではないのか。

 

上掲のビジュアルにはいわゆるデザインエレメントとして「WORLD」なる識別的な名称がつけられていて(実に皮肉だ)、さらには中央部分の丸いひとかたまりには「GROUP」という名称がついているそうな。そしてもう一つ、「ID」という素粒子的なものも編み出されている。
さらに、そのそれぞれが細分化されていて、そこそこボリュームのあるシステムに肥大してます。

 

〔ID〕
Lives/いのちが生まれる → Growth/いのちが成長する → Evolution/いのちが進化する

 

ID_Lives_Design Elements
1to10idlives

 

ID_Growth_Design Elements
1to10idgrowth

 

ID_Evolution_Design Elements
1to10idevolution

 

〔GROUP〕
Join/壁を超えて、他者に出会う → Sync/心を開き、話し合う → Act/未来へと動きだす

 

GROUP_Join_Design Elements
1to10groupjoin

 

GROUP_Sync_Design Elements
1to10groupsync

 

GROUP_Act_Design Elements
1to10groupact

 

まずはここまで。

 

ほんっっっっっと、途中から胡散臭くなってきた印象orz。コロシテくんの自分探しの旅は永遠にやっとんなはれ(でもそれで金巻き上げるのは勘弁してや)。
えーと、上掲のあれこれのどの辺りからあのロゴマークが派生してくるのかわからなくなっちゃったですが(爆)

 

Teaminariosakaexpo2025final

 

≪なぜ赤い身体の俺だけが生き残ったんだぁぁああ!?≫

 

とコロシテくんが。

 

制作者は次のようにクレジットされている。公募型プロポーザル方式による選考で最優秀提案者として選ばれた由。

 

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グループ名:1→10(ワントゥーテン)
作者(代表者):引地耕太(ひきち こうた)
生年:1982年生まれ
職業:クリエイティブディレクター/アートディレクター
グループメンバー:
尾谷真希子
西村彩花
長井健一
堂園翔矢
岩木伊織
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調べてみると、株式会社ワントゥーテン(代表取締役CEO 渡邊芳明)は、京都市下京区と東京都品川区にそれぞれ本社を置く二本社制を採っており、サイトには京都の方が先に出てくるから、法律上の本店所在地は京都なんだろう。

 

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【参考データ①】

 

〔審査委員会〕
シマダ タモツ(グラフィックデザイナー)
公式ロゴマーク作者および公式キャラクター選考委員として、総合的な視点で審査いただくため。

 

田中一雄(インダストリアルデザイナー)
2005年日本国際博覧会(愛知万博)サインファニチャーディレクターの実績を活かし審査いただくため。

 

永井一史(アートディレクター/クリエイティブディレクター)
公式ロゴマークおよび公式キャラクターのデザイン審査委員を務め、万博全体におけるデザインへ深い理解をもって審査いただくため。

 

宮崎 桂(クリエイティブディレクター/サインデザイナー)
公式ロゴマークのデザイン審査委員を務め、サインデザインへの活用の観点で審査いただくため。

 

あー、ロゴマーク作者は選考に絡んでいたけれど、キャラクターを作ったmountain mountain(代表者:山下浩平)は関わっていなかったというわけか。このデザインシステムで、キャラクターの占める位置はほとんどないし、作者コメントで強調されていた「水」のコンセプトは明確でなくなっているしね。

 

(続く)

2022年5月22日 (日)

【加筆編】増殖された眼、あるいは蛙の卵の方程式・の・更なるゾンビ化:その2(2025大阪万博キャラクター)

(承前)

 

Mountain2osakaexpo2025charavariation

 

このキャラクターの選定に際しては、候補3点がパブリックコメント手続に付されていて、これ↑に関しては「気持ち悪い」「怖い」という声も多かったんですが、そういうのはスルーするとして、大人な意見をちょっと拾い上げてみると。

 

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個人的にはかわいいと思うが、不定形である特徴を生かすために色んなパターンのキャラクターを用いるとうるさくなりそう。また印象もバラついてしまって記憶に残りにくくなる。そして一般的には、たくさんの目に見つめられると怖い。
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ありがちなゆるキャラだったり、忖度であまり可愛くなくなってしまう公共事業キャラが多い中でかなり異なる存在で大好きになりました。このユニークな感じは日本らしく、それを率先して行えるのは大阪らしく感じます。個人的には色合いがとくに好きです。設定も面白くぜひキーホルダーやぬいぐるみ買いたいと思います。
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ロゴマークが発表された時は多くの創作者によって作品が生み出されたが、そのロゴマークの異様さを受け継いでいると思う。展開イメージにあるような変化の多様さは、日本らしい、大阪・関西らしい形へ変身を含む、無限の可能性を感じさせてワクワクする。日本が誇る「創作の自由さ」とよく合うと思う。
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正解の形がなく、ロゴマークが願う形を取るという説明と、それを体現する多様な展開例が、多様性と挑戦を感じさせ、キャラクターにふさわしいと思いました。インパクトのあるキャラクターはそれだけで大阪万博だと思わせるパワーがあるので、代替の利かない一番ユニークな本案が採用されることを期待します
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決してツルが同感できる意見ばかりを抜き出したわけじゃありません。「・・・それを率先して行えるのは大阪らしく」については、冗談じゃない、塩崎一族や駒井 瞭や前田昌克や深川重一なんぞのcopy cat公募ガイダーを生んだ土地柄じゃねえかよと思うし。
ツルの意見は最初のに近いけど、結局、「姿を変える」「定まった形がない」というところがポイントなのではなかったろうという気がするんだよね。
ロゴマークが決まった時にも随分キモいと言われまくったから、その遺伝子さえ受け継いでいればよかったのではないか、「水都」のコンセプトなど後からの付け足しに過ぎなかったのではないかと考えてしまう。ついでに言えば、「大阪」についても(EXPO'70の太陽の塔バージョンはさておき)ビジュアルではなく文章でのみ表されている気がする。
皮肉にも、この意味では優秀賞2作品を確かに凌駕している気がしたんだけど・・・。

 

公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)
公式キャラクター

 

(優秀作品)
橋本浩彰(1974年生まれ:イラストレーター)
Hashimotoosakaexpo2025characternexta

 

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・制作意図
何だ?ヘンテコな生きもの。気になって、描きたくなって、描いてみたら簡単に描けちゃった♪小さい子供たちには少し難しいメッセージ。
描きやすくて、おぼえやすいシンプルキャラクターに興味を持つところから、大阪・関西万博を、そこに込められたメッセージを知るきっかけに。そしてキャラクターと一緒に大阪・関西万博を大好きになって欲しい。

 

特徴
ちょっぴりむかしのEXPO’70の会場で、地球人(大阪のオバちゃん)からもらった一個の「アメちゃん」。その「アメちゃん文化」に感動して関西に暮らすことにしました。
「年齢」・・・内緒(人間の年齢ではまだ10代)
「ライフワーク」・・・お気に入りの青いバッグの「アメちゃん」で友達を増やすこと!
※キャラクターの設定や行動からも個と個の繋がり、大阪・関西らしさを感じてもらいたい。

 

ロゴマークとの関係性
『ロゴマークの擬人化』
・ロゴマークからキャラクター、キャラクターからロゴマークを思い浮かべるデザイン。(上半分のシルエット、配色を合わせる)
・マスコットキャラクターのたくさんの友達の輪が広がり、ロゴマークの形になるイメージ。
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吉崎ゆみ(1968年生まれ:クリエイター)
Yoshizakiosakaexpo2025characternextb

 

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・制作意図
ロゴを拝見した時に、直感で「共生するキャラクターがいたらいいなぁ」と感じこのような形で制作しました。キャラの頭に被る事でキャラクターとして成立するカタチ、ですからあえて目はない設定です。スカイブルーの球体は地球・人(自分)・生命体を意味し多様な価値観・視点・個が重視されるようになりましたそれを『優しく柔らかく支え合う共創・共生社会のシンボルキャラクター』そのような意図で制作

 

特徴
柔らかい水色の球体は地球・生物・人をイメージ球体を支える3本は(脚・尻尾・柱)目は無くロゴを被る事で視覚が生まれ1つのキャラクターとなる。口(大阪のO)ロゴを回転すると表情が生まれる着ぐるみとして多くの方の撮影時ソーシャルディスタンスがとれるように多角度からキャラと目線が合うのが利点。万博の各テーマにより球体のカラーは変化する。

 

キャラクターとロゴマークの関係性
ロゴとキャラクターが一体化する事で、ロゴのコンセプトをキャラクターが可動的にアピールする関係性。2つで助け合いロゴを擬人化し表情や感情をキャラクターの身体で表現する役割。
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吉崎作品はできるだけかわいくなるように造作した感じだけど、よく考えるとルーツは南都興福寺にあるのかも(ワカルかな?)。身体的特徴から言えば男の子です(赤面)。文章に一切改行が入れてなくてすごく読みにくいのは選考側の何かの手違いじゃないかと思う。
元からあった素材のロゴマークを解体・再構成するには至らなかったわけで、そこのところで創作レベルが(と言って悪ければ、創作アプローチが)他の2作品とは初めから違っている。この点についてはまたいずれ取り上げるだろう。

 

橋本作品の文章を読むとImaginationが貧困で何だか日常性に埋没してしまっている気がする。採用作品(のバリエーション群)がやや過剰な物語性を持っているからそう思える、というばかりではないだろう。「大阪のオバちゃん」(を意識した大阪のオバケちゃんである)とか「アメちゃん」とかって、万博キャラにおいて「大阪」を語る上でほんとに必要な要素なんでしょうか??
もっと気になるのは、メインキャラクター2点の下に描かれたバリエーション?ファミリー?のことです。左右反転させたりカラーリングを入れ替えたりしてるのがなあ。それは安易な手抜きというものだろと思ったんだけど、考えてたらちょっとドツボにハマり込んだ。

 

採用されたmountain mountain作品は、「変化の可能性は無限大」とはいいながら、実際にはそんなコンセプトによるバリエーション展開が実行される可能性は低いと思うんよね。キャラクターとしてのIdentityが稀薄化するし、方向性も見えなくなっていくからです(百歩譲って、予め作られた変化形6点は「ファミリー」としての用途が残されていて別だとしても)。せっかく強烈なインパクトがあるのにだ。その意味で、当該6点の存在は逆に展開の可能性を限ってしまうことになるんではないのか。
橋本作品のバリエーションはそんな批判に対する回答、ないしはアンチテーゼを含んでいるように思えてきて。「展開性なんて所詮こんなもんだろ」と笑い飛ばしている気もする。

 

改めて気づくのは、赤いパーツの中の青い円は3作品とも「目玉」として扱う以上のハジケっぷりではないのだなということ・・・。どれもこれもナザール・ボンジュウ状態(トルコ万博かよ)。

 

(続く)

2022年5月21日 (土)

【加筆編】増殖された眼、あるいは蛙の卵の方程式・の・更なるゾンビ化:その1(2025大阪万博キャラクター)

【2022.09.05 改稿】

 

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cf.
2021.06.12「増殖された眼、あるいは蛙の卵の方程式」

 

東京五輪が1年遅れで2021年夏に終わった後、2022年初頭には早くも北京冬季五輪が開かれて、さあ次に開かれる大規模イベントは何だとなると、日本では、2025年にやる(ハズの)大阪・関西万博です(因みに2024年の夏季五輪はパリ、2026年の冬季五輪はミラノとコルティナダンペッツォでの共催)。ロシアとウクライナが参戦、じゃなかった参加することはないんだろうなあ。

 

まあねえ。前にも書いた気がするけど、東京五輪も無観客だったわけだし、COVID-19も2025年まで姿を変えながらうち続きそうな雲行きだし、となると万国博覧会というもの自体、今後ちゃんと開催していけるのかな(どうしても1970年の大阪万博と比べちゃう。ツルは福岡の小学2年生だったから行かせてもらえなかったけど)。
少なくとも従来の「(予想)入場者数 ○○万人」的な捉え方はもうできないだろう。かといって、「ネット万博」みたいなものじゃ何の特別感も祝祭感もありゃしないって。(今回、主催者側は来場者数を約2,820万人と想定しているそうな。やれやれ。)

 

で、そのキャラクターのデザインが今年3月に発表されている。

 

公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)
公式キャラクター
(愛称未定)
mountain mountain
(代表者)
山下浩平(1971年生まれ:デザイナー・絵本作家)
Mountain2osakaexpo2025chara1 Mountain2osakaexpo2025chara2

 

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・制作意図
ロゴマークをそのままキャラクターに出来ないかな?というアイデアから生まれました。「水の都」の[水]と一緒になることで、姿を変えられることをコンセプトに、ロゴマークをパーツに分けて、色々な形のキャラクターを考えてみました。生き生きとしたロゴマークのイメージを損なわない様に心がけました。

 

・特徴
このキャラクターに定まった形はありません。メインのデザインはあくまで形のひとつ。赤い部分は分裂し、青い部分は自在に形を変える。定まることはありません。万博に関わる全ての人々、一人一人の頭の中で、キャラクターは色々な姿に変化してゆきます。だからこそ、その形は、今の多様性の世の中から善き未来の姿をうつし出すことを願っています。

 

・ロゴマークとの関係性
生きているロゴマークは、ずっと「変わりたい」と願っていました。ある時、清い水と出会ったことで、色々な形に姿を変えることが出来る様になりました。その時から、ロゴマークはこのキャラクターと、ひとつになりました。ロゴマークは「なりたい自分になる」そう願いながら日々、より善き姿を求めて変化しています。想像する力がある限り、変化の可能性は無限大です。
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ふんふん。“metamorphose” というところがミソね(微伏線)。決して「清い水」の印象は持てないけど。てか、ご当地の川やら堀やらは断じて「清い水」ではないけれど。どちらかというとご当地の自慢ではなくご当地の恥である。

 

候補3点による意見募集の時には、こんなバリエーションも公表されていた。

 

Mountain2osakaexpo2025charavariation

 

こちらを見ると、またもや頭の中にハテナマークが飛びまくる。バリエーションの方は6点どれも「水」のイメージすらないもん。野老朝雄に倣って言えば、個と群の間には律が必要なんじゃないのww。

 

右上のは1970年万博の太陽の塔 by 岡本太郎へのオマージュですかね?(あたかも2020年東京五輪のエンブレム公募の際に1964年東京五輪の亀倉雄策デザインへの想いが散々語られたように。)
いや、そんなことより、こんなに姿を変えちゃって、同一性とかIcon性とか保てるん?ほんとにこうしたバリエーションを(あるいはこのコンセプトを)採用するん?それって本当に効果的なん?Practically speaking, 「定まった形がない」というコンセプトは貫徹しにくいだろうなあ。

 

でもとにかく、これ↓をネタとして使うことが御題だったわけです。

 

公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)
ロゴマーク
TEAM INARI
(代表者)
シマダ タモツ/嶋田 保(1965年生まれ:有限会社シマダデザイン(大阪市浪速区))
〔2020年8月発表〕
Teaminariosakaexpo2025final

 

♪生まれ ナニワの八百八橋
 月も知ってる おいらの意気地

 

まあ、キャラクターの再キャラクター化みたいなもんだから、それなりの難しさはあったでしょうけど。

 

さて、ここからが本論。愚blog的にツボなのは、何と言っても、これ↓をリアルに追っかけちゃったこと。三次元から二次元へ、通常とは逆の流れで。

 

株式会社タカラトミーアーツ
フルーツゾンビフォンデュ
BUDOU
(企画(原案)・デザイン)
徳井伸哉
〔2019年3月発売〕
Tokuifruitszombiefonduebudou2

 

うははは、驚いた、ホントにそっくりになっちゃったwwww。ドンピシャやん、細部までよう似とらっしゃあ(´▽`)ノ

 

Mountain2osakaexpo2025chara1

 

キャラクターデザインの採用対価は100万円、応募総数は1,898点に上った。そしてつい5日前、5月16日の午後3時までww、愛称の募集がかけられていたところ。こちらの採用対価は30万円、応募は33,197点に達した由。結果発表は「夏頃」とされている。
ベースとなったロゴマークでは対価が300万円で、さすがにナニワの太っ腹。東京オリンピック/パラリンピックエンブレムが2点合計で100万円だったのを遥かに上回ります(@_@)。

 

ロゴマーク制定当時、俗称として出回ったのは「いのちの輝きくん」または「コロシテくん」。今度もこの手の応募は一定数出てくるだろうなあ、特に「コロシテくん」はww(「特定の性別を思い起こさせるもの」は使えないというから、だったらもっとダイレクトに「コロシテ」だろうかww)。「表記は平仮名かカタカナに限る」という縛りも特別な意義を持っているように感じられます。キャラクターもゾンビだしwwww。
きっと、正式に愛称が決まった後もこの呼び名は秘かに生き残っていくんじゃないかしらん。皮肉にも「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマを戴く万国博でwwww。

 

あっ‼️『ずっと「変わりたい」と願って』いたというより、『ずっと「生まれ変わりたい」と願って』だったんじゃね❔だから「コロシテくん」のネーミングが胸を打つのよぉヽ(^o^)丿

 

続報を待て!

 

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【2022.09.05 追記】
2022.07.18、愛称は「ミャクミャク」と決定された由。詳しくは【2022.09.03「照りつける陽射しが妖怪(もしくは神様)のいのちを滅し去る」】をご覧下さい。
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【参考データ①】
〔キャラクターデザイン選考委員会〕
(座長)
原 研哉 (グラフィックデザイナー)

 

(選考委員)
井口皓太(映像デザイナー/クリエイティブディレクター)
石川和子(一般社団法人日本動画協会 理事長)
江口あつみ(江崎グリコ株式会社 執行役員 経営企画本部コーポレートコミュニケーション部長)
齋藤精一(パノラマティクス主宰 クリエイティブディレクター PLLクリエイター)
シマダ タモツ(グラフィックデザイナー)
五月女ケイ子(イラストレーター/エッセイスト)
中川翔子(歌手・タレント)
畠山陽二郎(経済産業省 商務・サービス審議官)
堀井雄二(ドラゴンクエスト ゲームデザイナー)
守屋貴行(Aww,NION 代表取締役/プロデューサー)

 

〔デザイン審査 審査員〕
上西祐理(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
金田享子(公益社団法人 日本サインデザイン協会 常任理事)
工藤“ワビ”良平(アートディレクター)
関本明子(グラフィックデザイナー/アートディレクター)
田中里沙(事業構想大学院大学 学長、宣伝会議 取締役)
永井一史(公益財団法人 日本デザイン振興会 理事)
中村至男(グラフィックデザイナー)
野村辰寿(アニメーション作家、多摩美術大学 グラフィックデザイン学科 教授)
原田祐馬(デザイナー)
平井りゅうじ(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 教授)
三木 健(グラフィックデザイナー)
吉岡恵美子(キュレーター、京都精華大学 副学長)
和田敏克(アニメーション作家、東京造形大学 アニメーション専攻 教授)

 

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【参考データ②】
〔キャラクター愛称選考委員会〕
(座長)
仲畑貴志(コピーライター、クリエイティブディレクター)

 

(選考委員)
aiko(シンガーソングライター)
飯田朝子(言語学者、中央大学教授、日本ネーミング協会理事)
尾形真理子(クリエイティブディレクター、コピーライター)
柿原アツ子(川崎重工業株式会社 執行役員 マーケティング本部長)
シマダ タモツ(グラフィックデザイナー)
畠山陽二郎(経済産業省 商務・サービス審議官)
原 研哉(グラフィックデザイナー)
山下浩平(mountain mountain代表 デザイナー、絵本作家)

 

(1次審査 審査員)
安藤真理(グラフィックデザイナー)
家田利一(クリエイティブディレクター、コピーライター)
生駒達也(コピーライター)
川上 毅(コピーライター、CMプランナー)
川之上智子(コピーライター)
川原綾子(コピーライター)
笹尾 進 (コピーライター)
佐藤舞葉(コピーライター)
下津浦 誠(クリエイティブディレクター、コピーライター)
田中有史(コピーライター、クリエイティブディレクター)
西橋裕三(コピーライター)
西山智香(コピーライター)
船引悠平(コピーライター)
古屋彰一(クリエイティブディレクター、コピーライター)
松尾 昇(コピーライター)
安田健一(クリエイティブディレクター、コピーライター)
山中貴裕(コピーライター)
山中康司(コピーライター、CMプランナー)
山本俊治(クリエイティブディレクター)
米村拓也(コピーライター)

 

あ、飯田朝子は2019年に東京都多摩市50周年の公募キャッチコピー「くらし・たのし・たまし」を作ったガイダーだな(cf. 2021.11.14「〽️カネに恨みは数々ござる ネタに不足も数々ざる(四)」)。

 

― Inspired by「王将」村田英雄(1961.11リリース:作詞 西條八十:作曲 船村 徹)―

 

(そりゃ続くくさ)

2022年5月15日 (日)

【加筆編】おおつの馬鹿殿

(承前)

 

前回取り上げたこれ↓にまつわる馬鹿話。

 

滋賀県大津市
健康づくり計画「健康おおつ21」 シンボルマーク
おおつ げんき丸
_shiozaki_ohtsugenkimal

 

制定されたのは2001年度だけれど、シンボルマークという位置づけでありながらキャラクターめいた愛称がつけられた(よくある話じゃあるけれど)のは、10年が経過した2012年度、「健康おおつ21」の第2次計画の策定に際して。しかもわざわざ公募したというんですが・・・
ところがここに話をややこしくする話がありまして。

 

ご当地の議会でこんな問答が大真面目に行われていた。

 

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(2013.02.27 大津市議会 平成25年2月定例会 会議録(第3号) 抜粋)

 

◆12番(谷 祐治議員)
次の項の質問に移ります。
6項目めは、健康おおつ21の推進に向けた取り組みについて、分割質問方式にて質問を行います。
1点目は、計画の周知を目的にしたシンボルマークについて。
大津市における総合的な健康増進計画である健康おおつ21においては、計画を周知するためのキャラクターが存在しているにも関わらず、愛称名もなく、シンボルマークとして十分に活用されていなかったことを、平成24年9月定例会において指摘をしました。これを受けて、大津市は、市民がこの計画をより身近なものとして感じられるよう、当初計画時に設けたシンボルマークを生かし、市民に親しまれるものとなるよう、キャラクターとして健康づくりの推進に広く活用できる方策について検討していく考えを明らかにされ、広く愛称名を公募されてきました。
健康フェスティバルなどにおいてPRに努めておられましたが、平成25年度からの第2次計画のスタートに先立ち、どういった名称に決定されたのか、また今後どのような形で健康づくりの推進に広く活用していく考えなのか、見解を伺います。

 

〔中略〕

 

○青山三四郎 議長
沖野健康保険部長。

 

◎沖野行英 健康保険部長
御質問についてお答えをいたします。
まずはじめに、健康おおつ21のシンボルマークの名称についてでありますが、昨年10月21日の健康フェスティバル開催日から2カ月間、愛称につきまして公募をいたしました。その結果、市内在住または在勤の方から49作品の応募があり、大津市健康おおつ21第2次計画策定委員会におきまして審査をいただき、おおつげんき丸に決定をいたしました。この名称には、市民が健康でにこにこ花丸笑顔で過ごしてくれることを願う元気な子という意味が込められております。
今後は、健康おおつ21のシンボルマークとして幅広く定着させ、より多くの市民が健康づくりに取り組んでいただくよう、おおつ健康フェスティバルやがん検診事業、健康手帳などでの活用をはじめ、O2健歩ウオークイベントなど他部局での活用につきまして働き掛けてまいります。また、健康推進連絡協議会等の関係団体に対しまして周知をし、広く活用が図られるよう努めてまいりたいと考えております。
----

 

この質疑の話は、「大津市議会議員 谷ゆうじ」サイトの「指摘・提言の実績」に今も載っているので、まあ、ご自分じゃ輝かしい実績と思ってらっしゃるんでしょう。
で、前の年の「平成24年9月定例会」では何が話し合われていたか。

 

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(2012.09.11 大津市議会 平成24年9月定例会 会議録(第17号) 抜粋)

 

◆12番(谷 祐治議員)

 

〔中略〕

 

健康おおつ21には、計画の周知を目的にしたシンボルマークが存在しますが、キャラクターには名前がつけられておらず、十分に生かし切れてこなかったと考えます。400点近くの公募から選ばれたものですが、計画書や評価書の表紙を飾るだけでは効果は期待できません。次期計画の策定を機会として、デザインや名称を改めて公募し、健康寿命の延伸につながる取り組みや商品等の周知にも活用いただくなど、健康おおつ21を市民がもっと身近に感じられる取り組みが必要と考えますが、本市は今後どういった方針でこれに取り組んでいかれるつもりなのか、見解を伺います。

 

○青山三四郎 議長
沖野健康保険部長。

 

◎沖野行英 健康保険部長
御質問についてお答えをいたします。
健康おおつ21は、10年間の長期にわたる計画であり、健康づくりは地道な継続した取り組みが必要でもありますことから、議員お述べのとおり、市民がこの計画をより身近なものとして感じていただけるように、キャラクターの活用を図ることは効果的であると考えております。このことから、当初計画時に設けましたシンボルマークを生かし、さらに市民に親しまれるものとなるよう、キャラクターとして健康づくりの推進に広く活用できる方策について検討してまいりたいと考えております。
なお、キャラクターにつきましては、本年10月21日に開催いたしますおおつ健康フェスティバルに合わせまして愛称名の募集を始めるなど、PRに努めてまいります。
以上でございます。
-----

 

ああ、ばかばかしい。シンボルマークに名前がついてるとかついてないとか、だからプロジェクトの認知度が高いとか低いとか、ほんでもって花丸笑顔がどうだとかこうだとか、そんなことで歳費をせしめてたんですかね、このセンセイは💢。なんでそこでsymbol markをわざわざcharacterizeせにゃならんのよ、ケッ。
まあ、当時はご当地キャラが徐々に脚光を浴びつつあった時代。同じ滋賀県内には2007年の彦根城築城400年祭を成功に導いたとされるあの「ひこにゃん」があったことも影響しているだろう。

 

実はこれにはさらに前置きがあって。

 

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【シンボルマーク】 2012年08月13日(月)
健康おおつ21(第2期計画)の見直し方針等について、保健所保健総務課及び健康推進課の担当者さんから話を伺いました。市民の健康づくりの新たな指針となる計画であり、健康増進法に基づく健康基本計画の地方計画に位置づけられています。

 

市民及び事業者が主体的に参加・参画できる取り組みが重要であるとの議論の中で、「健康おおつ21」のシンボルマークに話題がおよびました。
平成13年度に現計画が策定された際、396点の応募の中から選ばれたシンボルマークなのですが、どなたもキャラクターの名称をご存知でなく、そもそも名前が付けられていないのでは!?という結論に達しました。

 

名前がないのは計画を推進する上において効果的でないと考えますし、市民、事業者に親しんでいただいてこそのシンボルと考えます。
次期計画においてもシンボルマークとされるなら、何らかの対応が必要かと考えます。
-----

 

誠に遺憾ながら、ツルの痛恨のミス・管理不備で、この文章が谷のサイトのものだったか、それとも当時の大津市長 越 直美のものだったか不明ですが、まあどっちでも構わんです。
つかまっちゃった保健所保健総務課と健康推進課の担当者もとんだ災難でご愁傷様。

 

谷は1973年11月ご当地生まれで一級建築士の資格を持ち、2007年4月から市議会議員を務めており現在4期目。政党は無所属、会派については2018年11月に以下の3人からなる会派「志成会」を解散し、一人会派議員となっている。(現在、山本と藤井は既に同市議会議員ではない。サイトを覗いてみるとどっちもなかなかスゴいです。)

 

谷 祐治 → 清正会(しんせいかい)
山本哲平 → 志士の会
藤井哲也 → おおつ志政会

 

谷のサイトには「タニフェスト」なるコーナーもあるので、2016年まで存在した民主党辺りに近い立ち位置かいなと思ったりするけれどもww、それ以上の詳細はわかりませんでした。

 

1975年7月生まれの越は日本と米国ニューヨーク州の弁護士資格を持っており、2012年1月に民主党・社民党等の推薦を受け全国最年少の女性市長となって、2020年1月まで2期務めた。
経歴は華やかなんだけど、確か、任期途中から施政はグダグダになって、勇退時の後継候補も落選しちゃったんじゃなかったっけ。政治の世界からはもう足を洗ったようで、現在はソフトバンク株式会社の社外取締役(ただし独立役員として指定されていない)等を務めている。

 

おっと、書き落とすところでした。
その後、「計画書や評価書の表紙を飾る」程度以上にこのマーク/キャラクターが活用されている様子は確認できません、もちろんww。

2022年5月14日 (土)

もはや盡きせぬ無明の闇キャラ(その35:すこちゃん・おおつ げんき丸)

(承前)

 

世の中、高齢化の進行で「健康寿命」が何よりの関心事というわけか、こんなものが各地にできている。

 

千葉県船橋市
健康づくり計画「ふなばし健やかプラン21」
マスコットキャラクター
すこちゃん
(作者不明)
_shiozaki_sukochan1 _shiozaki_sukochan4
_shiozaki_sukochan2 _shiozaki_sukochan3

 

2009年=平成21年に制定されたというから既に10年以上前の話ですが、だったらなぜ「21」なのか、西暦による21世紀を表しているのか、それとも元号の数字を表しているのかという問題はさておいて。
お決まりの[Vサイン]+[No.1ポーズ]+NIKEのSwoosh的[前髪ちょろ]で塩崎判定は間違いないところでしょ。

 

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ふなばし健やかプラン21の頭文字[ふ]をモチーフに、プラン21のワン・ツーのポーズをとっています。
ふなばし健やかプラン21のキャッチフレーズ「声かけて 支えあって まちづくり」とともに、今後さまざまな場面で登場する予定です。
-----

 

む、無理やわ・・・。一番大切なはずの「健康」が表されてないもん。まあ、それはキャッチフレーズの方も同じことやけど(-.-)。「ワンドアツーロックで防犯活動のマークとスローガンです」でも通るじゃん。

 

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プランを策定する際に、市民の方から、
「あいさつあふれるまちづくり」
「コミュニケーションの再構築」
「仲間づくり・地域づくり」
が大切との声が多くあがった為、このキャッチフレーズになりました。
-----

 

アレ?なんかどこかで見たようなと思ったら、前回の「鶴甲いきいきまちづくりプロジェクト」と趣旨が似てるんだ。健康の維持増進と地域コミュニケーションとの間に直接的な関係を持たせようとするところが。(鶴甲じゃ「地域イベント参加と健康状態の変化との間に明らかな関連性は認められない」という結論だったけど(>_<)。)
いささか焦点がボケているんじゃないですかね。

 

-----
「声かけて 支えあって ~ 」運動とは、市内で行われている様々な活動や取り組みに、キャッチフレーズ「声かけて 支えあって」をつけて、人と人との関係性や絆を大切にしながら取り組んでいこうとするものです。
皆さんが行っている活動にも、「声かけて 支えあって」をつけて、「人と人との関係性や絆、つながり」を深めていきませんか。

 

◎使用方法
「声かけて 支えあって まちづくり」の「まちづくり」の部分を、活動等に変えて活用してください。

 

〔後略〕
-----

 

あぁァ(´ヘ`;)。それってほんとに効果的なやり方だったんですか???(健康増進とコミュニティ維持と、別々にこーいうicon作るべきだと言ってるんじゃないけと、決して。)

 

同趣旨のもの、もう一ついってみよう。

 

滋賀県大津市
健康づくり計画「健康おおつ21」 シンボルマーク
おおつ げんき丸
(作者不明)
(愛称)
西川幸恵
_shiozaki_ohtsugenkimal

 

うううむ、こういうの、塩ロゴ判定難しいです(^^;)。どうも塩崎一族の作品じゃないような気がするんだよねー。ただ、上掲の「すこちゃん」と指先の[Vサイン]と[No.1ポーズ]が妙に一致してるんですよ┓( ̄∇ ̄;)┏。こりゃどう考えればいいわけ?やっぱどっちも「21」だからしょうがないっていうの?
こちらの方は2002年3月の「健康おおつ21」計画策定時にデザインが制定されたというから船橋よりさらに古くて、平成も前期の話なんですが・・・。

 

同種の「健康○○○○21」というのは全国に広がっていて、○の中には自治体名が(ひらがなで)入る。調べていくと、どうやらOriginとして行き当たるのはこれ↓らしい。

 

-----
(Wikipedia)

 

21世紀における国民健康づくり運動(にじゅういっせいきにおけるこくみんけんこうづくりうんどう)とは、健康寿命の延伸などを実現するため、2000年(平成12年)に厚生省(現・厚生労働省)によって始められた第3次、第4次の国民健康づくり運動の事。通称「健康日本21」(けんこうにっぽんにじゅういち)である。
2000年度から2012年度までは「健康日本21」(21世紀における国民健康づくり運動)が行われ、2013年から2022年までは「健康日本21(第2次)」(二十一世紀における第二次国民健康づくり運動)が行われている。
2001年から親子の健康を目的とした「健やか親子21」が開始され、2015年度から2024年度までは「健やか親子21(第2次)」が行われている。
-----

 

やっぱり「21」は「21世紀」を表してて、これが指先のポーズの由来という。だから向かって左の右手がVサインで、向かって右の左手がNo.1ポーズでなきゃならないわけだ。

 

ポイントはもう一つ、2000年4月からの「第1次」と2013年からの「第2次」とに分かれていることです。愚blogとして取っ組むのは基本的に「第2次」の方ね、多分きっと。街を歩いていて朝夕にじいちゃんばあちゃんが二、三人連れ立ってウォーキングしてるのをよく見かけるようになったのも、第2次スタートの頃からではないかしら。げんき丸は第1次の初め頃から存在していたわけだが。

 

色彩は別として、♪滋賀の都に古るキャラも 千葉の巷に古るキャラも キャラに変わりがあるじゃなし 溶けて流れりゃみな同じ。

「健康増進」という行政上の課題への対応も、COVID-19というのっぴきならない事態が出現してから大きな転換を余儀なくされているわけです。税金の使い方も大きく変わったろうし、キャラだのロゴだのを作ってわいわい盛り上げていくというのでは誰も納得しなくなっているだろうけど。

 

今日は軽くここまで。

 

(でも次回に続く)

2022年5月 7日 (土)

もはや盡きせぬ無明の闇キャラ(その34:えびのブランド・鶴甲いきいきまちづくりプロジェクト)

(承前)

 

このところの塩崎一族の動向で割とはっきりしている(と思う)のは、作者名を伏せるケースが増えていること。愚blog的には何だかなあ😣という感じです。これにはもちろん募集側の意向も働くだろうから、ひとえに一族側の問題とは言えないんだけど。
しかし、もとより実態皆目不明の一族なわけで、本名以外の別名義をあれこれ作ったり様々なペンネームを使ったりしていて(そう言えば、「月見夜空/ツキミヨゾラ」に続き新しく「Q-Design (cats-eye)」というペンネームらしきもの発見)、そこがここに来て名前を明かさない形に移行しつつあるというのは、やはり作者側に秘匿の意思があることも間違いないと思う。

 

そりゃもちろん、作者名がわからないわけだから、そもそも塩崎一族の作品かどうかも確証は持てないわけです。しかしである。そんなことじゃあ塩崎Dogmaは隠しようがないんだってば(´▽`)ノ。
例えば。

 

宮崎県えびの市
えびのブランド認証マーク
(作者不明)
_shiozaki_ebinobrand

 

ほーーーら、ね。[え]のイニシャル遣いも[舌ぺろ]もDogmaどおり。公募で制定されたことまでは判明するけれど、時期は不明。

 

制度自体は2017年9月からスタートしたもので、ご当地の「加工食品」と「民・工芸品」を対象に行政がお墨付きを与えるわけです(当初は「今後、対象産品の範囲を拡大していく予定」とされていたが、現在に至るまでその形跡はない)。認証機関「えびの市特産品ブランド推進協議会」は市長 村岡隆明が代表を務めている。

 

2017年9月14日認証
 ・えびの窯 大河平陶芸(陶芸品★)
 ・えびの養蜂(はちみつ)
 ・大明司窯(陶芸品)

 

2018年2月2日認証
 ・豊田屋本舗(馬鹿たれ/うまかたれ)
 ・えびの市鹿協会(鹿革製品★、えびの鹿肉ジャーキー)
 ・ながえ村加工グループ(みそ(麦味噌))
 ・有限会社えびチャン本店(鶏肉炭火焼★)
 ・えびの市農業協同組合(宮崎たまたま(餅)、宮崎たまたま(饅頭)、手作り味噌(合わせ味噌・麦味噌)

 

2018年7月31日認証
 ・プティヘイロー(ピペラード)

 

2019年2月1日認証
 ・株式会社本坊農園(玄米ポン菓子煎餅、玄米コーヒー)
 ・えびの市観光協会(むぜもんじゃ(餅))

 

2019年8月19日認証
 ・本石養蜂場(天然の純粋はちみつ★)

 

2020年2月26日認証
 ・明月梅酒 ツユアカネ(梅酒)

 

2020年8月17日認証
 ・株式会社小僧寿し南九州(味付焼豚足★)

 

2022年3月30日認証
 ・株式会社本坊農園(玄米餅)
 ・株式会社十兵衛(生玉ねぎドレッシング)
 ・有限会社かじか(ますやわらか煮)
 ・とれさ農園(ブラックベリージャム★)
 ・株式会社リンクドプロビンス(サムゲタン★、鶏むね身燻製)

 

途中で2年間空白期間があるのは、コロナ禍のせいに違いない。
地元農協とか観光協会とか回転寿司チェーンとか、本来の趣旨からしてちょっと違和感のあるところが混じり込んでますなあ。それにさ、蜂蜜って、「加工食品」じゃないでしょう?これが通るんだったら、ご当地産の米だのアスパラガスだの牛肉だの鶏卵だのだってOKということになっちゃう。

 

認証基準を読んでみると、「加工食品」では「市内で生産、加工、製造のいずれかが行われたもの、または、市内の原材料(調味料は除く。)を使用しているもののいずれかに該当していること」という大甘なものになっていて、そこはあまり厳しくすると実務が回らない、サプライチェーン全体をご当地内で完結させられる事業者など実は僅かしかいないということがよく言われる。
そこに文句をつけるつもりはあまりないんだけれども、趣旨が不明瞭なもの、運用上の裁量が大き過ぎて境界があいまいなものは必ず途中で行き詰まると思いますよ。

 

おっと脱線。
おそらく、上掲の産品はふるさと納税の返礼品リストと結構かぶってるんじゃないかという気がしたんだけれど・・・。調べたところ、上記リストで★印をつけたものはふるさと納税返礼品にも入っている。やっぱりね。

 

これらの産品をざっと見渡してもさしてご当地のLocalityが強いわけではないから(「プティヘイローのピペラード」なる未確認ご当地産品は除くww)、例えば「えひめブランド」に差し替えたって何の違和感もないではないか。だから、没個性ハンコ絵丸出しの塩ロゴはこの事業のIconとして実はうってつけなのかもしれない。

 

もう一つ、おんなじようなところをいってみよう。
塩崎追っかけの愚blogとしては、それなりに一族の作品は網羅していたつもりだったけれど、こんなチェック漏れもあった。

 

兵庫県神戸市灘区鶴甲地区
鶴甲いきいきまちづくりプロジェクト
ロゴマーク
(作者不明)
_shiozaki_tsurukabutolivelytownproject

 

ああ、これまた塩崎一族以外ではあり得ない。応募総数15点、2013年6月にタウンミーティングで投票が行われたことまでは判明するから、愚blogが本「もうやめようよ、ご当地キャラとか。」Seriesをものし始めてからまだ日も浅かった頃じゃないか。
言い訳させてもらうと、このデザインのことは、ツルが2019年11月に福岡にUターンする直前頃から掴んでいた。スマホに変えてからいろいろ検索をかけたら、気になる作品がわらわらとヒットしてきた中にあったものです。イニシャル[つ]を用いているのかなと思うけれど、しかしなにぶん古い話とて、それすら判然とはしません。

 

-----
(Wikipedia)

 

鶴甲(つるかぶと)は、兵庫県神戸市灘区の町名。平成17年国勢調査(2005年10月1日現在)での世帯数2,205、人口5,477、うち男性2,452人、女性3,025人。
-----

 

プロジェクトは2010年度から2020年度まで実施されていたもので、当初は神戸大学発達科学部が関わっており、その後神戸大学大学院人間発達環境学研究科アクティブエイジング研究センター(堂々の33文字!!;教授 岡田修一教授・准教授 原田和弘・センター長 片桐恵子)に引き継がれたらしい。

 

-----
神戸市灘区鶴甲地区(以下,鶴甲地区)は山麓部の傾斜地にある高齢化率31.7%の都市部高齢化地域です。昨年[引用註:2012年]実施した鶴甲地区住民へのアンケート調査の結果,「近隣住民との付き合いが少ないこと」,「世代間交流が少なく居住地域に対する満足感に世代差があること」,「地域の災害時の安全性に対する満足度が低いこと」という問題点が浮かび上がってきました。また,「健康志向が高く,健康維持・増進を目的とした行動の実施率が高い」,「地域における趣味・娯楽や教養・学習の場所を求めている住民が多い」ということが明らかになり,大学との協働を望む声が多いことがわかりました。
そこで,心身ともに健やかで将来の希望に満ちた,安全に暮らせるまちづくりを目指した取り組みを行うため,「鶴甲いきいきまちづくりプロジェクト」を立ち上げました。
今後,数回のタウンミーティングのなかで出された地域課題と住民の要望に基づきアカデミック・サロンを企画・実施する予定です。このアカデミック・サロンは,鶴甲地区の住民の学びと活動の場の基礎とし,大学をコミュニティの中心に位置付けます。アカデミック・サロンでの各種プログラムを通して,住民同士のネットワークを形成するとともに,サロンの継続に必要なファシリテーターを養成するとともに,住民が企画・運営するコミュニティ活動を支援していきます。
-----

 

いやもう、そりゃ超高齢化時代に必要な取り組みで、そこに文句はないのだけれど(いや、あるか。団塊の世代の責任は重いというのがツルの最近の捉え方、何かにつけ。)、そこでなんでこんなテンプレマークの登場と相成るのだ。

 

これが、2021年12月時点の総括になると;

 

-----
アクティブエイジング研究センターのプロジェクト「鶴甲いきいきまちづくりプロジェクト」では、大学の資源を活用した地域イベントを開催することで、住民同士のつながりづくりを促し、その結果として、生きがいや健康の維持向上につながるかどうかを検証しました。
-----

 

てなレベルの話にまで低下していて、結局;

 

-----
地域イベント参加者は、不参加者と比較して、3年間で鶴甲地区内でのつながりが高まり、生きがい感の低下を抑制されていた傾向にあることが確認されました(下図)。ただし、地域イベントへの参加と、健康状態の変化との関連性は明らかになりませんでした。

 

〔図 省略〕

 

このことから、大学の資源を活用した地域イベントは、高齢者の近隣住民とのつながりや生きがいづくりに寄与する方法論の1つであることが明らかとなりました。
-----

 

という、研究結果としては何だか冴えない評価に終わったようです(ばっさり)。ただし;

 

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今後は、他の地区へも展開していくことで、より多くの人々を支援できるようになると期待されます。
-----

 

とか;

 

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新型コロナウイルス感染症の流行により約1年半の中断時期がありましたが、今日まで地域イベントの開催を続けています。
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とかいうことなので、とにかくお金だけはたくさんあるんでしょう(助成金獲得に長けているという見方もできるかと)。

 

(続く)

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