【加筆編】プラットフォームが変わると作風も変わるのか?という些細な疑問 (c)(なかたん・日本ネット輸出入協会)
(承前)
でもさあ、やっぱこれもんでしょー、前田作品つったらww。
東京都江東区
大島(おおじま)中の橋商店街振興組合
大島中の橋商店街(サンロード中の橋商店街)
キャラクター
なかたん
(作者不明)
決して昔の作品じゃござんせんのよ。2021年3月発表、つまりコロナ後のことです。対価は10万円、GENSEKIより高い。・・・が。
まず言うとかにゃいかんのは、全国にお友達、いやきょうだいがいっぱいいるんですよぉってこと。
【2019.02.24.「環境保全とリサイクル♻の話:その1」】
長野県中野市
環境保全シンボルキャラクター
(優秀賞)あっぷるん
前田昌克
〔2018年12月発表〕
【2021.07.24「百貨店と墓場の冒険」】
佐賀市
株式会社佐賀玉屋
イメージキャラクター
たまちゃん
前田昌克
〔2019年10月発表〕
【2021.08.08「そこのけそこのけ あたま山が通る;2番」】
東京都中央区月島地区
月島もんじゃ振興会協同組合
月島もんじゃマスコットキャラクター
(優秀賞)
前田昌克
〔2021年2月発表〕
【2021.08.01「ひらがなキャラは生き残れるか?」】
東京都西多摩郡瑞穂町公式キャラクター
(人気投票候補)みーちゃん
(作者不明)
〔2021年3月発表〕
【2021.08.07「そこのけそこのけ あたま山が通る;1番」】
神奈川県横須賀市武山地区
武山地域運営協議会
マスコットキャラクター
(努力賞)たけっち
前田昌克
〔2021年3月発表〕
和歌山県伊都郡高野町
公式PRキャラクター
りくぼくちゃん
前田昌克
〔2021年6月発表〕
【2022.09.11「パレットの謎、深まる」】
山形県天童市
天童市立図書館
オリジナルキャラクター
〔2021年8月投票〕
(最終候補)てんどうちゃん
前田昌克
(最終候補)もみじん
前田昌克
ふー、このぐらいで勘弁しといてな。
こうして時系列で並べると、やっぱりだんだんリサイクル度合いが高まってる気がします。とともに、「泣きキャラ」→「脂ギッシュ」ときて今度は「幼児化」が一層進行していることも。
そんな流れの中、本公募では「大島中の橋商店街のシンボル的な存在として商店街を連想させるものを題材として取り入れること」とされてたんだけど、ご当地キャラに極めてあるあるなアイテムてんこ盛りに[マイバッグ]を添えただけじゃん。安易過ぎるじゃん。
これじゃ地域の駅前商店街が目の敵にするところの大手スーパーマーケット(例えばここにも近くにピーコックストア大島店がある)のキャラクターといっても通用しちゃうでしょ。
「商店街を連想させるもの」というのは、一般論ではなくて「この」という言葉を補って読まにゃいけんとこやろうが!そこら辺知恵を絞って考えるのがデザインのシゴトじゃねえのかよ。
となると、お得感や利便性より、触れ合い的なところを前面に押し出すことになるだろうと思う。・・・が。
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(2021.04.20 日刊スポーツ 抜粋)
東京・江東区にある大島中の橋商店街のイメージキャラクターが決定した。応募総数511通の中から「なかたん」が大賞に選ばれた。なかたんは“初めてのおつかい”をコンセプトにデザインされ、「より親しみを持たれる商店街になって欲しい」という願いが込められている。選考役員の近藤理事長は「大満足。中の橋商店街のイメージに合っていて、商店の皆さんの評判も非常に良い」と選考理由を話す。
同商店街は、2019年に100周年を迎えた歴史と伝統を受け継ぐ商店街だ。街の合言葉は「思い出に残るような街づくり」。ハロウィーンイベントは毎年3000人を超える人が来場する大人気イベントに成長した。ビックリ市や14年実施の恋するフォーチュンクッキーイベントも好評だ。
〔後略〕
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7年前のネタを蒸し返すんじゃないよ(冷)。
タイミングが悪過ぎるんだよなー。同商店街サイトの「2022年度イベントスケジュール」には次のように出ている。・・・が。
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1月20日(木)~23日(日):【中止】月・中の市
1月23日(日):【中止】商店街フリーマーケット
2月17日(木)~20日(日):【中止】月・中の市
2月20日(日):【中止】商店街フリーマーケット
3月17日(木)~20日(日):【中止】月・中の市
3月20日(日):【中止】商店街フリーマーケット
4月21日(木)~24日(日):【中止】月・中の市
4月24日(日):【中止】商店街フリーマーケット
5月19日(木)~22日(日):【中止】月・中の市
5月22日(日):【中止】商店街フリーマーケット
6月16日(木)~19日(日):【中止】月・中の市
6月19日(日):【中止】商店街フリーマーケット
7月21日(木)~24日(日):【中止】月・中の市
7月24日(日):【中止】商店街フリーマーケット
8月18日(木)~21日(日):【中止】月・中の市
8月21日(日):【中止】商店街フリーマーケット
【19日(金)~28日(日)】:あおぞらサマー抽選会
【25日(木)~28日(日)】:宝の地図
9月15日(木)~18日(日):【中止】月・中の市
9月18日(日):【中止】商店街フリーマーケット
10月20日(木)~23日(日):【中止】月・中の市
10月23日(日):【中止】商店街フリーマーケット
【中止】:ハロウィンイベント
11月17日(木)~20日(日):【中止】月・中の市
11月20日(日):【中止】商店街フリーマーケット
12月15日(木)~18日(日):【中止】月・中の市
【歳末】:12月〇日(〇)~〇日(〇):歳末売出し売出期間
12月〇日(〇)~〇日(〇):抽選期間
12月18日(日):【中止】商店街フリーマーケット
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総崩れ状態。毎月第3木曜~日曜の月・中の市は2020年5月(2021年3月にキャラクターを制定するより前だ)以降、フリーマーケットはその前月以降、年に1度の前述のハローウィーンイベントも2020年以降、中止されている模様。(ただし、月・中の市は少なくとも2022年8月からは再開したらしい。)
いや、でもだからこそこの際テコ入れが必要だとなったんだろう。100年の歴史と伝統を守り抜くためにも。
ツルは東京時代、大田区下丸子の前に世田谷区奥沢にも住んでいたけれど、世田谷区役所のお役人は二言目には「商店街キャラを作れ」つってたそうな。さる商店街の役員の人から聞いた話。江東区でも似たところがあったのかな。
しかし、商店街のキャラっていったら着ぐるみが定石だったんでしょ?この三密回避のご時世でどうするんでしょうか。
いわゆる地元商店街で、事業承継に見通しが立たないために商店街自体の近い将来の解消を視野に入れているところは少なくないと聞く。それは何も地方の片田舎だけの話じゃなくて、東京23区内のものだって例外じゃない。でもここに来て、何が何でも死に物狂いで存続を、というより諦め半分の冷めた感覚が蔓延しつつある気がします。特に若い経営者の間に。
もう一つ、珍しいものいっとこう。
ちょっと古め、2015年6月の発表になるけど、こんなものを発見してちょっと驚いた。
一般社団法人 日本ネット輸出入協会/Japan Net Export & Import Association
ロゴマーク
前田昌克(大阪府)
→
キャラクター化されていない(目だの口だの鼻だのがついてない)前田ロゴって、初めて目にした気がする。(ゆるキャラブーム以降に公募ガイダーの活動がどんな風に推移しているのかについてはいずれそのうち。)
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日本の[日]をモチーフに、シンプルで印象深いロゴマークを表現しました。
[四角形]は世界、[丸形]はJNEIA、[楕円形]はネットでの輸出入を示し、JNEIAがワールドワイドにネットでの輸出入ビジネスをサポートすることを象徴しています。
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対価は5万円、応募総数303点。
色彩とレイアウトに微妙な修整が加えられたようです。フォントについては言及がないから、応募内容には含まれていなかったのかもしれない。
割と「普通」な感じですねえ。どっちかっつうと「日本初の国産○○衛星運用会社!」みたいな印象だけど。「四角形は世界、丸形はJNEIA」というのもよくよく読めば意外か。
いずれにせよ、駅前商店街の対極にあるような団体・・・(笑)。対価は商店街より低いが(爆)。
改めての結論。
プラットフォームと作風の間には特段の相関は認められなさそう、今んとこ。ただし要監視。
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