【加筆編】プラットフォームが変わると作風も変わるのか?という些細な疑問 (a)(あわモン応募作品)
前岡の後は前田な、やっぱし。
このガイダーもこのところめっきり活動低調。もともとマーク類はほとんど手がけていなくて(何でもかんでもキャラクター化しちゃうわけだからね)、キャラクター公募にのみ出していたようなのでそれも致し方ないんでしょう(年齢的なこともあるかもしれないが)。しかし、こういう情報が見つかりました。
ちょっと前に気づいたのだけれど、「サービスコンテストプラットフォーム」を謳う「GENSEKI」というサイトが立ち上げられている。もともと株式会社GENSEKI(東京都渋谷区)が運営していたものを、2021年12月に株式会社ゲオホールディングスの連結子会社、株式会社viviON(東京都千代田区:2021.10.01創立)に事業譲渡したものです。このサイトに「デザインプロデューサー 前田昌克 @manga」という登録がされていて、覗き込んでみると;
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各種デザインのコンペディションにおいて多くの最優秀賞を受賞。デザインコンサルティングやデザイン教育を通じ、デザインマネジメント支援やデザイン専門人材の育成を実践しております。
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活動地域
大阪府 大阪市北区 同心
年代
65~69歳
私はこんな仕事がしたい
キャラクターデザイン、ゆるキャラデザイン、シンボルマーク、ロゴマークなど、ブランドデザインの制作、ディレクションを得意としております。
得意な制作物や世界観等
キャラクターデザイン、ゆるキャラデザイン制作
経歴
2002/04 ~ 2022/04
受賞歴
Gマーク賞、IF賞、IDEA賞で金賞など特別賞の受賞歴多数他、絵画コンペ、地球環境保全・地域活性化デザインコンペで最優秀賞を多数受賞
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との記載が出ている(ただし既に「現在 対応不可」とも書かれている)。
「コンペディション」は正しくは「コンペティション/competition」ですよ、念のため。
「世界観」とは「特徴のないご当地」「苦肉の策」というアノ名言に凝縮されているものであろう(cf. 2018.10.25〜27「月曜から・・・いつまで夜ふかし?」)。
「受賞歴」にはパナソニック在籍時のものも含まれているような気がするけれど未確認です。
「デザイン教育」は京都芸術大学(京都市立芸術大学とは異なる;cf. 2020.05.31「与那国語消滅に抗するひと」)で高座、じゃなかった講座を持っていたことを指しているんでしょう(もうやめたようだけど)。
そう言えばこの大学のサイトにも;
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Gマーク賞、IF賞、IDEA賞で金賞など特別賞の受賞歴多数
他、絵画コンペ、地球環境保全・地域活性化デザインコンペで最優秀賞を多数受賞
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と出てたのだったww(cf. 2017.07.25「前だけを見ていけ!誰ならぬ己に克つべし!:転」)。
で、そのGENSEKIサイトで公募されたのが・・・
沖縄県那覇市
久米仙酒造株式会社
創業70周年記念マスコットキャラクター
(応募作品)あわモン
前田昌克(65~69歳:大阪市北区同心)
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久米仙酒造「泡盛」の[酒瓶]をモチーフに、[シーサー]を重ね合わせ、多くの方々に親しみやすいキャラクターを表現しながら、パワー漲る寸胴スタイルの「あわもりモンスター」を象徴しました。
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先月結果発表されたばかり。ある意味ハクション大魔王的な・・・呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン(笑)。あるいはいちぢく浣腸PRキャラクターOKINAWA Versionでも可。シーサーのゆるキャラ的表現としてはごくありきたりですが、まあこういうの割と嫌いじゃないです、ツルは。
少なくとも、作者名を伏せられたら前田作品とはわからなかっただろう。前田が従来得意としていた「泣きキャラ」系でもないし「脂ギッシュ」系でもない。
愛称は初めから御題として決まっていたもの。でもね、「あわモン」だと「阿波モン」か「安房モン」みたいな気もしちゃうでしょ、「くまモン」が「熊本」から来ているのと同じに。ちょっと変、というよりちょっと損。
しかし「くめモン」にはしにくい理由があった。知らなかったんですけど、久米仙って・・・
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【ご注意】
実は、久米仙と名のつく泡盛メーカーは2社あります。久米島にある「株式会社久米島の久米仙」さんと、那覇市にある「久米仙酒造株式会社(当社)」です。泡盛通の間では「クメクメ」と「ナハクメ」という呼び方で区別されているのですが、一般の方だと(沖縄に住んでいる人でさえ)知らない人が多く、間違い電話が週1回はかかってきます。
当社の情報をリサーチされる方は、「久米仙酒造株式会社」でググってくださいね。
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なんですって。
かといって「ナハクメちゃん」とかにすると、それはライバルの「クメクメ」を前提にすることになっちゃうもんね。
多分、クメクメの方がシェア取ってるんじゃないかと思うけど(?)、今後居酒屋で泡盛呑む時には気をつけていよう。
採用対価はAmazonギフト券1万円分(;_;)、しかし212点の応募(ただし204点しか公開されていないのが謎)を集めた。
(あわモン大賞)
クラちゃん(千葉県:イラストレーター&デザイナー)
(小川麻琴賞)
やまわきりえこ(20~24歳:東京都町田市:イラストレーター、デザイナー)
(愛内里菜賞)
スモサモ(専門学生)
(TATSUYA賞)
おこめ
(護得久栄昇賞)
堀光
(嫁にー賞)
naitou
(泡盛の女王賞)
himarin
(久米仙特別賞)
CHARACTOY/岸本大輔(イラストレーター・デザイナー:DIOS GRAPHIC(大阪市天王寺区)代表)
(Twitter賞)
は~たん(群馬県:イラストレーター)
(佳作)
みゅーで(宮城県仙台市:画家)
タレントを大量に注ぎ込んで賞を(途中から)追加して70周年を盛り上げることにしたようです。当初予定は「あわモン大賞」1名、「久米仙特別賞」若干名、「Twitter賞」1名、「佳作」若干名だけだったんだぜ。因みにnaitou作品だけ「シーサーのシサオくん」という愛称がついていて、アニメ系キャラが居並んだ中でこれがいっちゃん面白いけど。
しかしねえ、1万円ポッキリで「クリエイター応援プラットフォーム」を名乗るってのもどうなんですかねえ。佳作なんか「特典:特設ページへの掲載」だけだし。
取り敢えずの命題。
やりゃーできるんだ、たとえご当地公募シゴトでも、たとえその金額でも。
(続く)
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