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2022年11月13日 (日)

【加筆編】Retrospectiveなデザインが可能性を封印する:壱(桜舞館小学校) 其の壱

(承前)

 

居関の桜花紋校章、福岡県にはまだあるとです。

 

〔2016年4月開校〕
福岡県みやま市
みやま市立桜舞館(おうぶかん)小学校
校章
居関孝男(京都府:グラフィックデザイナー)
Isekioubukaneleschoolinitial

 

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[桜]の花びらとその背後に鶴が舞う姿をイメージしました。背後の[星形]で広がる山々、内側で川の流れ、外側への広がりから児童が未来へ向かい躍進する様、「桜舞館」の文字から生涯校名に誇りに思って欲しいと願いました。
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 ↓

 

Isekioubukaneleschoolfinal

 

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[桜]の花びらとその背後に鶴が舞う姿をイメージしています。背後の[星型]は広がる山々、内側は川の流れを表し、外への広がりから児童が未来へ躍進する様を表現しています。
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制定側・応募側からすれば、桜はご当地の市花でもあるし、校名からしても桜モチーフになるのは必然だったんだろう。いわばTHE・サクラ決定版です(笑)。

 

ここで一つはっきりしてくることがある。前回もちょっと触れたように、居関の校章デザインは校名を真ん中に入れるケースが多いんですね。そのMethodをこの「桜舞館」という込み入った文字の場合にもそのまま適用したからごちゃついてしまった、そこに補整が入った、と。

 

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(2015.11.13 4校統合協議会だより 第9号 抜粋)

 

校章デザインについては、応募された94作品について協議を重ねてきましたが、最終的に委員の投票により、京都府在住のグラフィックデザイナー居関孝男さんの作品が選ばれました。なお、選定の過程で福岡デザイン専門学校校長 伊場芳朗さんによる補作を行っております。
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桜と星を重ねただけのありきたりなデザインになってしまった気もするが。

 

それでは、なぜ「鶴」が突然出てくるのかというと、これは所在地が「みやま市高田町舞鶴257番地1」だから。しかしどうためつすがめつしてみても、このデザインに鶴の姿は見えてこない。(因みにご当地は別にツル類の飛来地というわけではない。)

 

みやま市ってツルのルーツの地だったりします(住んだことはないけど、今も父親の実家が残っている)。
もっともこの学校は、旧三池郡高田町(たかたまち)の飯江小学校・竹海小学校、旧山門郡(やまとぐん)山川町の山川東部小学校・山川南部小学校を統合したもので、一方ツルの本籍地は旧山門郡瀬高町。これら3町が新設合併してみやま市となったのは2007年1月、それから10年ほど経つうちに今度は学校統合の嵐が吹き荒れるというのは定石どおりの展開。現在、人口は3万5千人を切っているので実質的には町レベルである。
みやま市という市名については、ツル的にはいささか疑問を感じるんよね。三池郡の「三」と山門郡の「山」を取った合成地名ということなんだけど、どうしても「深山市」をイメージしちゃうでしょ。実際には、基本的に筑後平野の中にあるところなので、名は体を表さずで乖離があると思う、いつも。
「広がる山々」というのもこの連想で導き出された誤解ではないかという気がするが、桜舞館小(旧飯江小の場所にあるらしい)は平野とその東の山地の境目に位置しているので、あながち間違いでもないんでしょう。

 

愚blog的に本公募で注目する(笑)のは、7点の候補案があったうち、こんなものが入っていること。

 

_komai_oubukaneleschoolcandidate4

 

おおっっっ、これは・・・。

 

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校名の[さくら]舞う姿は心体を鍛え、自ら学ぶ喜びを、[緑]の楠は児童と児童、先生と児童、地域・保護者と学校が助け合う触合いを、[青]の飯江川は明日拓く夢、未来に向かう躍進を表現し、21世紀をリードするみやま市の「桜舞館小学校」が力強く発展する勇姿を象徴しました。
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うははは、このビジュアルとこの文章、駒井 瞭ですね。緑が楠を表すというのはクスノキが市の木だからでしょうが、このことについてはまた別途。

 

かと思うとこんなものも。

 

Oubukaneleschoolcandidate5

 

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桜舞館の[O]と[舞う桜]を基に4校が輪になり未来に花咲く桜舞館小を象徴しました。4つの桜は統合する4校を表し、[ピンク]は花、[緑]は大地と青葉、[黄]は光と実りで、自然と風土に恵まれたみやま市をイメージしました。
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Oubukaneleschoolcandidate6

 

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桜舞館の[O]と[舞う桜]と未来へ伸び上がる児童の姿で4校が輪になり未来に花咲く桜舞館小を表現しました。4つの桜は統合する4校を表し、[ピンク]は花、[緑]は大地と青葉、[黄]は光と実りで、豊かな自然と風土に恵まれたみやま市をイメージしました。
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同一作者なのは間違いないでしょうな。既視感あるよなあ。これだっけ??↓

 

【2019.11.02「「公募」の名に値しないとはどういう場合か 上」】
滋賀県東近江市
東近江市立五個荘あじさい幼児園
園章
居関孝男
〔2017年4月開園〕
Isekigokashoajisaikindergarten2

 

(続く)

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