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2022年12月31日 (土)

【スーパーローカル編】今はもうない;何もなしなん?(天の原小学校)

(承前)

 

みやのはらに続いては、あまのはら。前回の宮原中の校区内で、その3年前に誕生した小学校です。

 

〔2013年4月 天道小学校と笹原小学校を統合して開校〕
福岡県大牟田市
大牟田市立天の原小学校
校章
吉田智哉
Yoshidaamanoharaeleschoolinitial

 

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天の原小学校の「広々とした大空」と「子ども達に大空をのびのびと羽ばたいてほしい」と言う意味を校章として全て表しています。中央の[円]は太陽をその周りにある[3本の円]は虹をイメージしてあり、両校の学校カラー[黄色]と[緑]、それぞれを合わせた[黄緑色]を入れてあります。そのさらにまわりには大空をイメージした[雲]です。両脇の[翼]は空を羽ばたく翼であり2羽の平和を意味する[白い鳩]です。
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うーーん、鳥の造形がいまいちなのでどうしても鳩には見えず、白手袋が動き出して手を叩きそうな感じ。マジックかなんかみたいで、コミカルに見えてきちゃうんよね。「天の原」の持つなんとなく高潔な語感にそぐわないと言ってもいいかもしれない。

 

天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
     阿倍仲麻呂

 

新校が置かれたのは笹原小の方。こちらの校名は「天の原」「笹原orささはら」「勝立」の3つの候補から選ばれたもので、「天道」「笹原」からの合成です。つまり宮原中の校名候補で言えば「勝生」と同様のパターン。学校再編協議会だよりを読むと、「勝立」の「学校名の読み方」は「かったち,かつたち,かっだち」とされているので、やはりこの地名はいろいろ読みがあるということでいいんだろう。

 

で、これまた当然のように(元)地元教師による補整がかけられ・・・

 

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(2012.10.31 学校再編協議会だより 第10号)

 

デザインの補作者は,奧苑和司さんにお願いします。

 

補作者;
奧苑和司さん(元 中学校美術教師)

 

プロフィール;
平成11年 大牟田市立米生中学校で退職される。
平成10年~ 大牟田美術協会事務局長
平成18年~ 福岡県美術協会理事,福岡県日本画部委員長等
現在に至る
※ 福岡県美術協会会員,日春展(日展日本画部春季展)出品
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2019年12月に大牟田文化会館で「奧苑和司傘寿展」という日本画の個展が開かれているので、本公募の時には71~73歳だったことになる。で、だ。

 

Yoshidaamanoharaeleschoolfinal Yoshidaamanoharaeleschoolflag

 

わからん・・・、一体どこが変わったのか。奥苑はナニを「補作」したん??そりゃ妙な修整を入れるよりよほどマシやけど、校旗の地色を水色にしましたとか、色合いを微妙に変えましたとかいうのはそもそもリデザインの範疇にすら入らん手直しやろ。これでも報酬は発生したんやろうなあ😔。

 

この公募では作者の吉田の肩書は明らかにされていない。今まで見たとおり、ご当地の校章公募ではいずれも基本的に公表されていたので、作者側がそれを拒んだのか、あるいは制定側に何らか不都合があったのかなんて、勘繰りはどこまでも広がっちゃう(まあ、それを言い出すと宮原小の作者のバックグラウンドだって不詳なわけですが)。大牟田中央小や駛馬小のケースのようなことがあるのじゃないかと調べてみましたが、判明しませんでした。

 

ご当地の一連の校章作成プロセスを見てきて、常に不透明なところがつきまとうのはなぜかと思うわけ。
今まで書いてこなかったけれども、大牟田市では校歌についても概ね、市内居住で統合対象校に縁のある者を採用することとしている。

 

〔2006年4月開校〕
みなと小学校
校歌
作詞:原田代輔
作曲:吉光哲也

 

〔2010年4月開校〕
天領小学校
校歌
作詞:橋本信男(大牟田市白川:元 小学校校長) ※ 公募
作曲:一ノ瀬彰子(大牟田市立諏訪小学校 校長)
編曲:吉光哲也(大牟田市:大牟田市立白川小学校 校長) ※ みなと小学校 校歌 作曲者

 

〔2013年4月開校〕
天の原小学校
校歌
作詞:橋本信男(大牟田市白川:元 小学校校長) ※ 公募・天領小学校 校歌 作詞者
作曲:井上昌男(大牟田市今山:元 笹原小学校 校長) ※ みなと小学校 校章作者

 

〔2015年4月開校〕
宅峰中学校
校歌
作詞・作曲:長友仍世(じょうせい)(東京都:大牟田市出身:infix メインボーカル) ※ 作詞は市内居住者・市出身者限定公募

 

〔2016年4月開校〕
大牟田中央小学校
校歌
作詞:石橋邦男(大牟田市:元 大牟田小学校 校長)
作曲:吉光哲也(大牟田市:大牟田市立白川小学校 校長) ※ みなと小学校 校歌作曲者・天領小学校 校歌 編曲者

 

〔2017年4月開校〕
宮原中学校
校歌
作詞:林 貴大(大牟田市:米生中学校出身) ※ 市内居住者・市出身者限定公募
作曲:堀田 尊(米生中学校出身)

 

〔2018年4月開校〕
駛馬小学校
校歌
作詞:馬場直子(元 駛馬南小学校 教諭:元 駛馬北小学校 教頭:元 駛馬北小学校 校長)
作曲:武藤暢朗(よしろう)(音大ピアノ科卒:元 福岡県立三池高等学校 勤務:元 福岡県立筑後養護学校(現 筑後特別支援学校)勤務)

 

要するに歌詞であれ曲であれ、ほぼ学校の先生だけで完結しているわけです。公募といっても集まった数は(公表されている限り)校章よりかなり少なく、いずれも1桁だけど。結果、一部作者への集中も生じてくるというのはご当地キャラ/ロゴ公募でもよく見たところ。「学校に縁がある」という条件は一見至極まともに見えて批判の出にくいものだろうが、それが「教師」とほとんど同義になっているのはどうも居心地がよくないです。結局、地元名士にお願いしてるのと同じ感覚。
特に人口減少の顕著な地域において、地元愛やCivic Prideの御題目を唱えながら内部充足を図っていくというのはある意味危険な兆候ではないかと思う。

 

ご当地ではこれからも学校統合が続く予定。今後は市立中学校の統廃合が焦点になるようです。

 

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さて、愚blogの本「もうやめようよ、ご当地キャラとか。」Seriesも、2012年10月に書き始めてからいつの間にか10年を超え(周年記念企画をすっかり失念しとりました💦)、世は移ろってご当地キャラなんて今や見向きもされない時代、と言ったら言い過ぎかしら。塩崎一族の活動もますます低調に見える。「もうやめようよ」なんて言い立てる必要も薄れてきたので、いよいよ潮時かしらとは思う。
けれど一方で、まだ問題ある事例(とツルが考えるもの)はたっくさん見つかるし、一族の新たな別名義(とツルが考えるもの)も掴んではいるんです。

 

ああ、しかしこんなローカルネタで年を越すなんて。目算を誤ったわ。

 

皆様、どうかよいお年を。

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