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2023年1月21日 (土)

【加筆編】そしてOld Fashioned Templateは続く(公募ガイド キャラクター添削講座 サンプル)

(承前)

 

そう言えば、アノ大御所ガイダー井口やすひさによるウェブ版「公募ガイド」誌の「公募スクール」のキャラクター添削講座は今どうなってるんだろう?

 

【2016.09.04「頬紅の ご当地キャラぞ 哀しかるべき」】
公募スクール 添削サンプル

 

調べてみたら、ちゃんと続いてました。「個別指南講座 キャラクターデザイン」と微妙に名前を変えたようです。
で、そのサンプルがまた笑える。

 

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講座のポイント
・デザイン系公募で2万7,000件の受賞歴を誇る講師が、必勝法を伝授します。
・目、口元、手などの表現テクニックを教えます。
・デザインコンセプトの説明文についてもアドバイスします。

 

Yasuhisatouchupsample2

 

〔中略〕

 

料金/添削期間
作品数 1作品
受講料 ¥5,500
添削期間 2週間
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あらあら、前は5,000円だったのに!!諸物価高騰ネ!

 

全くのテンプレどおりです。ゆるキャラが全盛だった頃とな~んも変わっていないのね。マニアとしては、[チークカラー]のグラデの向きが逆になってるところが味わいどころww。
作品例はおろか、「デザインコンセプトの説明文についてもアドバイスします」という謳い文句に至ってはもう1年分ぐらいの噴飯物やで。自分はいっつも使い回しの文章書いて応募してきてるのに!!どういう指導ができるというのだろう。
わざわざお金出さなくても、井口Clichéに基づけばそんなものはツルにだって書けます。

 

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ご当地名物の[地域ネコ]をモチーフに、[エコバッグ]と[ハート]を表す[ポシェット]は、ご当地のあらゆる情報交流発信の役割をイメージデザイン化し、[ピンク]とご当地の花[コスモス]は多くの人々に親しまれ、愛され、安心・信頼され、心豊かな自然に抱かれたエコ環境にやさしい地域社会と生き活き共生し、地域住民の皆さんと共に手を取り合い更なる前進・繁栄する様子を力強くアピールしています。
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コスモスは六弁花じゃないって?そんなこと百も承知ですがな。
もっと詳しくは【 2015.01.15「Free Lancerの栄光と残照 二:不誠実」】あたりを見てね。

 

まさに紋切り型そのもののハンコ絵ご当地キャラクターの再生産にこれ以上手を貸すなってば😠。
ア、でもさ、「動物を擬人化」というならなぜこれ↓を使わなかったの?ww

 

【2017.02.18「変わるはずのないものもいつしか・・・?」】
群馬県高崎市
イオンモール高崎
公式キャラクター
にゃんたか
井口やすひさ
にゃんたか(イオンピー)(応募案)にゃんたか(最終版)

 

おいおいアンタ自身も添削されとるやないかいっ!!(爆)

 

念のために書いとくと、こちらのコンセプトは以下のとおり。

 

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県内は元より、高崎地域の人々に愛されるモールを目指す『イオンモール高崎』の公式キャラクターとして、モダンな帽子頭部の[建物]は、「モール全体」を表し、楽しいポーチ姿のサービス精神旺盛な少しお澄ましさんの「現代風・招き猫」を擬人化し、みんなに愛され、親しまれ、安心・信頼され、心豊かな自然に抱かれたエコ環境にやさしい地域社会と生き活き共生し、毎日人々の暮らしを応援し、開業10周年を節目に「イオンモール高崎」のメッセンジャーとして地域住民と一緒に更なる発展・向上・繁栄する明るい元気な活気にあふれる輝かしい様子を表現しています。
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ほらネ(失笑)。

 

ま、それでもこの大御所ガイダーの有難い御指導を受けたいという奇特な方はどうぞお申し込み下さい。
さあ、これでアナタも採用間違いなしっ💕💕(受講料の分、採用対価も減ることになるけどね)

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コメント

今や募集自体減りましたが、ここ最近誕生したマスコットを見ると、普段ツルさんにぶった斬られている方々のような「王道デザイン」が減ったような気がします。

平面的なベクター絵よりも、pixivの絵師が書くような、漫画チックな画風が増えたというか何というか。決める側もそれなりに学習して、recycle上等の王道キャラじゃマズイという認識に至ったのかもしれません。

うらたつきさま

お久しぶりです!
また、お返事が大変遅くなり相済みません。(前職時代同様、この時期は決算発表やら株主総会やらの準備に追い立てられよります)

ご指摘のこと、ほんとに全くそのとおりと感じます。「ご当地キャラ」とか「マスコットキャラ」の概念が、往時の「ゆるキャラ」「塩キャラ」テイストから離れて「アニメキャラ」に限りなく近づいている気がします。

もう5年以上前になりますか、さる大学でデザインを教えている友人が、「最近のデザイン科って、ゆるキャラみたいなの作りたいなんて学生はいないよ。アニメの方に進みたいって子ばっかり。だったら大学じゃなくて専門学校行った方がよっぽど力がつくのに」と言ってたことを思い出します。
この友人はその時「日本のデザインって、もう10年以上ぐらい全体に「弱いデザイン」が流行りだったけど、それがここに来て「強いデザイン」に主流が変わってきてる」とも言っていました。いわゆる「丸にブーメラン」タイプの自治体章も「弱い」方の範疇に入る、みたいなことも言ってましたっけ。

栄耀栄華を誇った公募ガイダーも、今や栄一センセを含め活動停止状態のヒトも多いですし、愚blogも潮時ですかねえ(苦笑)。

まあ、歩美センセはLancersサイトで「Q-Design」ないしは「cats-eye」の名義で過去のキャラクターのrecycleにひたすら励んでおられるようですけれども。もはや「懐かしの」とでも形容したい雰囲気。

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