円 家紋夜話
とうとう最終章を迎えました。自分の家紋ぐらい知っといったって損はないんじゃない、ってぐらいの軽い気持ちから書き始めたんだけどね。イヤー、なかなか大変な作業でしたよ。
結局さ、こうした様々なる意匠が生活を彩っていた(ま、基本無彩色だけど)ことが、なんか素敵な気がする。あまり、個人を縛る「家」の象徴として日本の家紋を捉えたことがないもんですから。
そこそこ知識はあるつもりだったんだけど、沖縄の家紋を学んだり、百の字紋を発見したりと、新たな驚きも多くありました。
また、題材の選択には存外慎重だったかもしれん、てことに改めて気づかされたしね。魚はないわ、猛獣や危険物は少ないわで。
それでもなお、「浮線(ふせん)紋」や「加賀紋」など、紹介できなかった「謎の紋」もあります。(だって源氏香より説明が長くなりそうなんだもん!)
現代社会に生きる紋、なんてのも考えはしたんだけど、結局つまんなくなりそでやめちゃった(笑)。ほら、三菱や桃屋(!)とか、鎌倉市章は笹龍胆、とかさ。
謹んで最終回に選ぶのは、「菊水」に「饅頭菊」、「並び矢」に「当り矢」、そして「半月」です。
饅頭菊って名は「えっ!?」て感じだけど、練切や求肥なんかの和菓子の優美さを思えば納得しちゃう。やっぱ和菓子ってかなり琳派入ってるよね。
>続続 家紋夜話
>大丈夫、月にはいかんて思う、たぶん。
とうとう最後に月までたどり着いたぞー!
さ、やっと泡坂妻夫の家紋の本読めますわっと。書き了ってから読もうと思ってウズウズしてたんだ〜。どこぞの標準紋帖も買っちゃおうかな。
というわけで、長いことお付き合いいただき、ありがとうございました。
以上、ぴったり300紋ちょうどでしたっ(関連画像除く)!!!
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